コラム/インタビュー

2020/07/20

就活で他己分析をする意味とは?やり方やコツ、質問リストも紹介します!

就活をする上で最初にしなければならないものといえば自己分析ですよね。それを通じて自分が本当は何をしたいのか、どのような職業が向いているのかを把握するのは、就活の第一歩ともいえます。

巷には自己分析のやり方が溢れていますが、それだけでなくぜひともやっていただきたいのが他己分析。他人の目を通して自己分析をすることで、自分ひとりで自己分析をするのとはまた違った結果が得られます。もしかしたら自分では気付かなかった魅力も発見できるかもしれません。

本記事では、他己分析の意味について解説し、他己分析のやり方と質問例をお伝えした後に、おすすめのアプリやサービスをご紹介します。

他己分析とは?

端的に言ってしまうと、他己分析とは自分が周りの人からどのように思われているかという観点で行う自己分析のことです。

ジョハリの窓を知っていますか?以下のような図で表され、「自分をどのように認識しているか」が、自分からと他人からでは違うことを表しています。

①自分で認知していて、かつ他人からも同じように認知されている性質(開放の窓)
②自分で認知しているが、他人からは認知されていない性質(秘密の窓)
③自分で認知していないが、他人からは認知されている性質(盲点の窓)
④自分で認知しておらず、かつ他人からも認知されていない性質(未知の窓)

の4つに分かれ、この中の「盲点の窓」をあぶりだすのが他己分析といえるでしょう。

自分で自分を分析するだけでは、やはりどうしても見えない部分があります。しかし他人の視点を通すことで客観性が生まれ、より深く自分を知れるのです。

他己分析をやる意味とは?目的・メリット

それでは、他己分析をやる意味と目的・メリットはどのようなものなのでしょうか。

客観的に自分の特徴・評価を知れる

まずは客観的に自分の特徴・評価を知れることです。

自分が「私はこういう人間です」と紹介する内容と、他の人が「○○さんはこういう人間です」と紹介する内容にずれが生じることは珍しくありません。人間は自分を等身大に把握しているつもりでも、過去の経験などでフィルターがかかってしまうため。正しく認識するのは難しいのです。

もしそのずれに気付かないまま面接に臨み、自分が認識している自分像にもとづいてのみ自己PRをしてしまうと、面接官に「この学生は言っている内容と、会話していて受ける印象が違う」と思われてしまいます。言動の不一致は不信感につながりやすいので、その可能性はつぶしておくべきです。

長所・短所に気づける

長所・短所に気づけるのもメリットです。

人間はさまざまな要素で構成されています。その中で良いところが長所、悪いところが短所ですが、自分の持つ要素の中でどの部分がそれにあたるのかは、なかなか自分では分からないもの。

とりわけ控えめな人は、自分の長所をなかなか認められない場合もあるでしょう。しかし他人に見付けてもらえたら、納得できるのではないでしょうか?

気を付けたいのは、自分では長所と思っているところが周りから見ると全く違っているパターン。

明るいところが長所と思っていたらうるさいだけだと思われていたり、慎重にものごとを進められるのが良いところと思っていても何をするにも遅いと思われているかもしれません。このずれは早めに修正しておく必要があります。

逆に自分では短所と思っていたところが実は長所だったケースも、少なからずあると思います。他己分析を通じ、自分の長所と短所を正しく認識しましょう。

自己分析や面接対策に活かせる

言わずもがな、他己分析を行うのは、自己分析や面接対策に活かすためというのが一番の目的ですね。

先述の通り、自分の中には自分の知らない自分の姿があります。それを他己分析によって認識することで、自己分析の精度が上がるのです。

自己分析がきちんとできていれば、面接の回答を作る際にもあまり悩みません。自分の中に軸がしっかりできているからです。

また見た目や話しているときの様子についても意見をもらうと良いでしょう。メラビアンの法則という言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、人が相手の印象を形作る上では視覚からの情報が半分以上あります。それだけに見た目の印象は良くしたいものなのに、実際は自分でも気付かないようなクセがある人も多いものです。

もし現在なにかクセがあるとしても、自分でそれが分かっていれば直せます。面接中にうっかりそれが出てしまう前に指摘してもらうのが賢明です。

多面的に自分を分析し、面接通過率をアップさせましょう。

他己分析のやり方

他己分析が大切なのは分かったけど、実際にどうすればいいの?と思った方もいるかもしれません。

ここからは、具体的な他己分析のやり方を解説します。

他己分析の質問リストを作成する

まずは他己分析の質問リストを作成することです。

いくら相手が自己分析に協力的であっても、「私ってどんな感じですか?」といきなり聞かれたら、ざっくりしていて答えづらいでしょう。

事前に聞きたい質問をまとめてリストにしておくと、聞きもらしもなく安心ですよ。

質問例は後ほどご紹介します。

友達・恋人など親しい人に質問する

友達・恋人など親しい人に質問するのが良いでしょう。

これらの人たちとは、日常的な付き合いがありますので、対人関係の築き方、社会人になって同期とうまくやっていける人間であると伝えるヒントが得られるはずです。

とりわけ友達は、コミュニティを同じくしていることも多いはず。その中で自分は何の役割だったか、所属先ではどのような雰囲気だったかを教えてもらうのがおすすめです。日常の自分の姿がもっともよく分かります。

そのためには、可能な限り多様なコミュニティに所属しておき、バランス良く聞き込みをするのが望ましいでしょう。

家族など昔からの自分を知る人に質問する

もちろん家族など昔からの自分を知る人に質問するのも有効です。

自己分析として自分史やモチベーショングラフを用いる人も多いと思います。これらのツールからは自分が人生のどの瞬間でもっとも生き生きしていたかなどが分かりますが、そういった自分の人格を形成した原体験を聞けるのが大きなポイント。「私は○○な人間です」と伝える際の根拠ともなります。

とくに両親や兄弟からは、自分でも忘れていたような小さな頃の思い出話が聞けるはずです。恥ずかしがらずにぜひ聞いてみましょう。

初対面の社会人に質問する

初対面の社会人に質問をするのはもっとも効果的です。なぜなら、実際に就活で面接をする相手は初対面の社会人だから。

親しい友達や恋人などは、確かに自分のことをとてもよく知ってくれています。しかし就活のための他己分析は、自分が働く上でどんな人間なのかを相手に知ってもらうためにするので、社会人からの目線もあったほうが良いのです。

やり方は、そういった人と30分ほど話した後に、第一印象で自分をどう思ったか?と質問します。これは面接の際に人事が自分に抱く印象とほとんど同じと言っていいものです。

とはいえ、初対面の社会人と会える機会もなかなかないかもしれません。そんなときに手っ取り早いのは、就活エージェントを利用すること。担当のキャリアアドバイザーと話をした後に、自分の印象がどのようなものだったか聞いてみると良いでしょう。

就活エージェントについて、詳細は後述します。

自己分析の結果と照らし合わせる

他己分析の結果が出たら、自己分析の結果と照らし合わせましょう。

冒頭でご紹介した「ジョハリの窓」を使うと分類が楽になりますので、そのやり方をご紹介します。

まず、「①開放の窓」に、他人に言われたことの中で、自分も同じように感じていたものを入れます。

①に入れた内容は、そのまま自己PRで使えます。自信を持ってアピールしましょう。

次に、「③盲目の窓」に、他人に言われたことの中で、自分では知らなかったものを入れます。これが他己分析のキモ。

③に入れた内容は、自己認識とのギャップがある部分です。

自分では価値を感じていなかった部分を評価されたとしたら、改めてそういう目で自分を見つめ直し、それを裏付けるエピソードを探してみましょう。自信を持って自己PRで使えるようにブラッシュアップしてください。

逆に自分で良いと思っていたにもかかわらず評価されなかったところは、反省材料にしましょう。悪い指摘を受けた場合には、併せて改善点も聞いてみると、思いがけないアドバイスがもらえるかもしれません。

くれぐれも、正直に答えてくれた人達に対して、「そんなはずない」「自分はそんな人間じゃない」などと反論はしないように気を付けてくださいね。

他己分析の質問例

実際に周りの人に聞くときには、リストを先に作っておくのがおすすめです。

その際の質問例をご紹介します。

質問例①強み・弱みは?

一つ目は「強み・弱みは?」です。

先述の通り、ここは自己認識とのギャップが最も出やすいところなので必ず聞きましょう。

質問例②性格は?

二つ目は「性格は?」です。

自分がどのような性格か、ある程度自分でも把握していると思います。しかし、他人が見ると少し違う場合もあるのではないでしょうか。

他の人から自分の性格を教えてもらうと、「自分はこういう性格と周りに思われているんだ」と分かります。せっかくですし、「なぜそういう性格と思うのか」「性格を印象付けるエピソードはあるか」も聞くと、より深く掘り下げられますので、併せて聞いてみましょう。

質問例③第一印象は?

3つ目は、「第一印象は?」です。

第一印象はとても大切で、最初の10秒の印象がその後のその人の継続的な印象も決定付けると言われています。

面接の場でどれだけ素晴らしいことを言っても、第一印象が悪いと聞く耳をあまり持ってくれない面接官もいるでしょう。裏を返せば、第一印象を良くしておけば同じ回答をしても面接官が好意的に受け取ってくれるといえるのです。

一期一会の面接という場では、第一印象がとても大切になります。他己分析によって周りの目に自分がどう写っているかを事前に知っておき、当日までにコントロールできるようにしておきましょう。

質問例④関わってみて第一印象とのギャップは?

4つ目は「関わってみて第一印象とのギャップは?」です。

人間だれしも、出会ったときとイメージが違うな、と感じた経験はあると思います。しかし、それは悪いことではありません。

もし良い方のギャップがあった場合、それを選考で伝えられるようにまとめておきましょう。第一印象とその後のイメージが違うようであれば、それも併せて採用を考えてもらった方がお互いのためだからです。

質問例⑤どんな仕事が向いていそうか?

5つ目は、「どんな仕事が向いていそうか?」です。

「人と話すのが好きだから営業が良い」「一人でこつこつ進めるのが得意だからプログラマーになりたい」などと考える人もいると思います。それも悪くはありませんが、主観だけで決めてしまってはもったいないですよ。

人に聞いてみると、自分では従事しようなどと思いもしなかった職業や、存在すら知らなかった職業を提示してもらえる可能性もあります。少しでも視野を広げるために、ヒントをもらいましょう。

この質問は、適切な回答が返ってくるかが相手の知識量によって左右されますので、聞くべき相手はやはり社会人です。身の周りの人に聞くのも悪くありませんが、社会経験がないとイメージだけで回答せざるを得ず、的外れになってしまう可能性もあります。

ぜひ社会人に質問する機会を造り、この質問をしてみましょう。

他己分析におすすめのアプリ・サービス

ここまで他己分析をやる意味、他己分析のやり方と質問例をお伝えしてきました。

この章では、他己分析におすすめのアプリやサービスをご紹介します。

マイナビのお願い!他己分析

マイナビが提供している「お願い!他己分析」は、LINEなどでつながっている友達に直接自分の長所や短所などを聞ける他己分析ツールです。

設問が36問あり、ヴァイタリティ、人当たり、チームワーク、創造的思考力、問題解決力、状況適応力、プレッシャーへの耐力、オーガナイズ能力、統率力について、5段階から選択してもらいます。

選択式のアンケートだけではなく、記述式のアドバイスやメッセージも届きます。それを読み、自分を客観的にとらえて、自己分析に役立てましょう。

やり方は簡単で、家族や友達にLINEやメールでURLを送り、回答を送ってもらうだけです。回答数が増えただけ結果の信憑性が増すため、できるだけ多くの人に協力をお願いしてみましょう。100回まで回答がもらえます。

身近な人は、普段のあなたをよく見ています。自分では気付かなかった長所や短所が見付かるので、他己分析を通じて自己PRポイントを探している人にはうってつけです。

キャリアアドバイザーによる他己分析を受けられるJobSpring

就活エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーによる他己分析を受けられます。

先ほど初対面の社会人がもっともおすすめとお伝えしましたが、社会人と関わる機会の少ない大学生が自力で探すのはなかなか難しいですよね。

そんなときの心強い味方が就活エージェント。就活のプロであるキャリアコンサルタントが二人三脚であなたの就活を手伝ってくれるサービスですが、ここで出会うスタッフも、もちろん初対面の社会人のひとりです。

普通にカウンセリングを受けたら、終わったあとに自分の印象を聞いてみましょう。そこで得た回答こそ、面接官が感じるあなたの第一印象です。

たとえば自分では「私は活発」と思っているとします。しかし仲良くなるまでは控えめで、徐々に活発さが際立ってくるとしたら、第一印象は「おとなしい人」かもしれませんよね。

ギャップがあっても問題ありません。事前にそれが分かれば、「面接のときは意識的にはきはきと話そう」「なるべく表情を豊かにしよう」と、臨む上でのポイントが分かります。

JobSpringの無料カウンセリングは、通常の自己分析だけでなく、キャリアアドバイザーによる他己分析も同時に受けることができます。

初対面の社会人であり、就活のプロでもあるキャリアアドバイザーは、就活生にとって心強い味方。自分で自分を分かっていないと、就活中ももちろんですが、内定が出た後に就職先を決断する際にもズレが生じてしまいますよ。

精度の高い他己分析がしたい人は、登録するしかなさそうです。

digmeeの自己分析ツールを利用する

digmeeの自己分析ツールを利用するのもおすすめです。

こちらは定期開催されているオンラインの自己分析セミナーで、7月後半だけでも3回開催予定です。

digmeeは、LINEで友達登録をすると、トーク画面で開催中のイベントを閲覧でき、イベントに申し込める仕様になっているのでとても便利です。

しかしまずは登録しないと詳細な情報は見られませんので、まずは登録してみるのが良いでしょう。気軽に利用できますので、しておいて損はありません!

まとめ:他己分析を通して効率的に自己分析しよう

今回は、他己分析の意味について解説し、他己分析のやり方と質問例をお伝えした後に、おすすめのアプリやサービスをご紹介しました。

自己分析という言葉より一般的ではありませんが、就活を進める上で、他己分析は絶対にやった方が良いとお分かりいただけたのではないでしょうか。

言わずもがな面接は、今後一緒に働くかもしれない学生の情報を得るためにするものです。その準備としての自己分析はできるだけ多角的に行った方が良いので、他己分析をする際はさまざまな立場の人に満遍なく聞くのがとても重要。

正しく自分を認識し、より魅力的な人間であるとアピールできるよう、他己分析を活用しましょう。