コラム/インタビュー

2019/03/15

大学の成績、GPAは就活・就職に影響あり?企業が成績証明書を求める理由

就職活動をしていると、大学の成績証明書の提出を求められることが多いです。大学の成績って就職に関係したの?!
この何年か遊びまくって後悔する学生からすると戦々恐々。
ここではそもそも大学の成績(GPA)は就活とどんな関係があるのか、企業側は成績証明書をどんなことに利用しているのか、成績証明書を出すタイミングはいつなのかかなど、細かなところまで解説します。

成績証明書を出すタイミングっていつ?

成績証明書を出すタイミングは企業によってバラバラです。選考に入った段階で提出を求める企業や最終面接の近辺で求めるところなど様々で、成績証明書の提出を求められた段階でその都度、提出します。

成績証明書は大学で発行します。その際には1通すうにつき数百円程度の手数料がかかり、それなりの負担がかかるので注意が必要です。

成績証明書を企業が求める理由

どの企業でも選考段階で成績証明書を求めることが多いですが、その理由は企業によっ
て様々です。

卒業できるかどうかを見たい

採用要項を見ると、卒業見込みの学生を新卒として採用するケースが大多数です。大
学を留年したけど待ってあげるよと悠長なことを言う企業はほぼゼロで、卒業できな
ければ入社できません。しかし、企業側は相手が本当に卒業できるかを見極めなけれ
ばならず、イチかバチか内定を出すなんて馬鹿げたことはできないです。そのために
成績証明書を提出してもらいます。
留年しそうな人は面接の段階で口酸っぱく本当に卒業できるのかと尋ねることになり
ますし、なぜこんなにギリギリなのかと質問できます。この学生は本当に大学を卒業
する、もしくは本当にこの大学に通っていたという確認をするために成績証明書の提
出を求めます。

履歴書やESとの照合

ESなどには、経営学を専攻した、法律関係を学んだなどと書かれ、だからこそ即戦力としてお役に立てるというようなロジックを組みます。その言葉を信じて面接を行いますが、学生がとっさについた嘘である可能性は否定できません。成績証明書を見るということは、履歴書やESに書かれたことが本当なのかを確かめるためです。
法律関係を中心に学んだと言いながら、必修科目以外ほとんど別の科目であればその言葉は嘘になります。言ってることとやってることが違うと、信用できない人物となるため、選考からはじき出せます。

これら2つの理由がこれまではほとんどでしたが、最近では他の理由で成績を確認するケースも増えています。ではどのような点で成績と就活が関係するのでしょうか?

大学時代の成績(GPA)と就活の関係性は?

企業側がなぜ大学時代の就活生の成績をチェックするのか、そこにはその人の人物像を
しっかりと見たいという思惑が関係しています。

その人のありのままの姿だから

成績証明書は本人が改竄できないので、事実のみが記載されます。全部「優」の文字
だらけという人がいれば、「可」ばかりで単に単位をとっただけという人、講義の科
目がバラバラの人などもいます。大学時代はマジメだったと言いながら「可」ばかり

では、マジメの根拠が揺らぎます。このあたりもチェックされています。
大学時代は運動部で頑張って全国大会にも行ったという人がほぼ「優」だらけなら、
なぜこのようなことができたのかという疑問が面接官に湧きます。友達が多くて協力
してくれたとか部活の先輩に授業のレクチャーを受けたなど納得できる理由を言って
くれれば確かなデータになります。ありのままの姿を映し出す鏡のような存在が成績
証明書です。

業界に関係する学部の学生を採用したいから

国立大学には大多数の大学に教育学部があります。このおかげで全国に教員志望者が
行くようになり、地方の教育現場は成立します。教育学部に行き、教員免許を取れば
普通は学校の先生を目指すのに、なぜ民間で、しかも教育とは無縁のところで働きた
いのか。こうした疑問を解決するために成績証明書の存在が出てきます。
例えば最初は教育関係を目指したけれど、教育をよい方向にするには別の分野からの
アプローチが必要だと感じたと面接で答えれば、なるほどそういうことだったかと思
えます。明確に答えられないと内定を取りたいだけの人なので落とされる可能性は高
いです。
もっと言えば、教育関係の会社であれば教育学部系の人を採用したい、法律に絡んだ
ところなら法律関係と業界に関係する人を採りたいということです。中身までしっか
りと見られるとすればその理由が多いです。

成績(GPA)の良し悪しは就活に影響する?

成績証明書が必要な理由はこれではっきりしましたが、肝心なのは成績の良し悪しが就
活に影響するかどうかです。結論から言えば、ほとんど関係しないのが実情です。なぜ
なら、大学を首席で卒業した人間が営業マンになっていきなり大活躍できるかはわから
ないように、大学時代の成績と会社での活躍に因果関係はほとんどないと言えるからで
す。
もし関係があるのだとすれば、大学1年から必死で勉強しないと大変だ!と様々なとこ
ろで宣伝が入るはずです。もちろん多少重要視するところもありますが、「優」の数よ
りはゼミなどで何を専攻したかという部分に注目しています。第一、筆記試験が行われ
るため、大学時代の学力は別にどうでもいいと言えます。
全く影響しないとは言い切れないものの、大きな影響を与えるとも言えない。就活では
その程度の存在ということです。もちろん首席ならそれなりに意味がありますし、大学
4年間は学費免除という特待を受けていたなどその大学でも相当な高い評価を受けてい
たならプラスになるかもしれません。それでも、程度は知れています。

外資系だけは要注意!

成績の良し悪しは就活にほとんど影響しないことは確かですが、これは日本の企業の話
であって、外資系となると話は大きく変わります。志望者が非常に多く、成績で判断さ
れることが多いためです。この場合使われる指標にGPAというものがあります。SからD
評価を数値化するなどして平均的な成績を出します。
オールS評価だと1つの科目あたり平均4ポイントなので、4ポイントに近づけば近づくほ
ど優秀です。この平均は大学で異なり、だいたい2ポイント台が平均とされます。アメ
リカでは2ポイントを割ると退学を促されるケースがあるなど、このGPAが重要です。そ
のような背景があるために外資系では成績がそれなりにモノを言います。
ただ日本の企業でGPAを気にする企業は少なく、GPAとは何かすらも知らない採用担当者
がいても不思議ではありません。

大学時代の過ごし方と成績の関係性

大学時代にどのように過ごしたのか、それをあぶり出すために成績証明書があると思っ
てよさそうです。面接などで言っていることと実際の成績証明書がリンクしていれば、
たとえ立派な成績とは言えないにしても、そこまで目くじらは立てないものです。
ただ、大学1年生の場合には数年後に大学の成績について重く受け止められる可能性も
あります。特に最近は就活の解禁時期がかなり変動するなど経済界の要請ですぐに変わ
るためです。外資系と同じく日本の企業でも学業を重んじる動きが出てきてもいいよう
に、検討しておく必要があります。

就活のために大学生活を送ることはあまりいいとは言われませんが、少なくとも学業の
成績だけはそれなりにまとめておき、後になって慌てることがないようにしておけば問
題ないでしょう。