頭を抱える
コラム/インタビュー

2019/11/29

就活うつになりそう。親からのプレッシャー。うつになった時の症状と対処法

どうしよう、全然やる気が出ない……。最近ぜんぜん眠れないし何をしても悪い方向に向かう気しかしない……。ちょっと疲れてるのかな……。

そんな風に思っているあなた、もしかしてそれって「就活うつ」の兆候があるかも?

「みんなやっている就活なのに自分だけがこんな風になるなんて甘えだからもっと頑張らなくては」と思う必要はありません。

就活生の7人に1人はうつ状態(NPO法人POSSE調べ)という調査結果もあるくらいです。生涯のうちうつ状態になるのは15人に1人(厚生労働省調べ)なので、就活生がうつ状態に陥る確率はおよそ倍以上と突出して多いことが分かります。

このように、辛いのはあなただけではありませんし、うつの兆候が出ているとしてもそれはあなたが弱いだとかダメな人間ということでは全くありません。

この記事では、就活が苦し過ぎてうつになりそうな人、もしくはなってしまった人に、そうなってしまう理由と抜け出すための対策をお伝えします。

就活でうつになりそうな理由

さて、それではまずどうして就活でうつ状態になってしまうのかについて考えてみましょう。

周りの友人達の就職先が決まっていくことへの焦り

みんなが始めたから自分も就活を始めてみたがなかなか内定が取れないとなると、たいへんな焦りを感じると思います。

自分は周りより劣っているのではないか、社会に必要のない人間なのではないかと思ってしまうのも無理はありません。

そんな精神的負担から気分が滅入ってしまい、うつ状態になってしまいます。

よくよく考えてみれば就職ができなかったところで人生の終了ではないのですが、就活に向けて誰しもが走っていると、こぼれ落ちてしまった自分はおかしいのではないかと思い詰めてしまうのです。

まだ決まらないの?という親からのプレッシャー

親からすると、大学を卒業したら就職するものと思っている人も多い世代です。出来れば地銀がいい、あの有名企業はどう、などと好き勝手なことを言ってきたりもするでしょう。

しかし現在、大学を卒業した人のうち就職をしたのは78.0%です(文部科学省調べ)。20%以上の人が就職していないということになります。そもそも大学を卒業したら就職できるはず、という思い込みが不幸の始まりなのです。

親の期待に応えられない自分は親不孝だ、こんな子供で申し訳ないという悔しさからうつ状態に入ってしまうこともあるようです。

つらい

就活うつになった時の症状

では次に、就活うつになってしまった時に出る症状についてです。こういった状況がたびたび発生するようですと、うつ状態に入りかけている可能性があるかもしれません。

眠れなくなる

うつの代表的な症状といえば眠れなくなることです。ほぼ100%の人が不眠の症状を訴えています(日本精神神経学会調べ)。不安や焦りなどが心を支配し、精神的に落ち着かなくなってしまった結果、寝つきが悪かったり夜中に目が覚めてしまったりします。

その一方で、眠れていないせいで休養はできていないため、起き上がることは苦痛に感じてしまうのです。

好きな香りのものを部屋に置いたりゆっくりとお風呂に入ったりしてリラックスできる環境を作りましょう。

食欲がなくなる

食欲がなくなってしまうのもうつ状態の特徴です。しかし食べないといけないという思いはあるため無理して食べている人も多いようです。

しかし食欲がないのに無理をして食べても味はなく、食事そのものが苦痛になってしまいます。何を食べたらいいかも考えられなくなってしまう人も居るそうです。結果的に体重が落ち、食べる体力もなくなり、体調が悪化してしまいます。

逆に過食症のようにひたすら食べ続けたり、油っぽいものや甘いものだけを食べるという症状もあります。

うつ症状を緩和するにはビタミンやミネラルを摂取することが重要です。完全に食べられなくなってしまう前に、うつになりそうと感じたら野菜や魚介類や卵を積極的に食べましょう。

また緑茶を多く飲む人はうつ症状が出にくいという研究結果もあります(出典:コーヒーを飲む習慣と大うつ病との関連/古賀賀恵)。どうしても食欲が出ないという人は緑茶だけでも飲むことから始めてみて下さい。

緑茶

ネガティブ思考になる

うつになると全てのことをネガティブにとらえてしまいます。普段ならどうということもないことすら悪く考えてしまい、たまたまぶつかっただけの相手に対しても「自分に対してわざとやったのではないか?」と考えてしまうこともあるくらいです。

ネガティブに考えてしまうことは悪いことではありません。こんな風に考えてしまうなんて自分は悪い人間だなどとは思わず、仕方のないことと割り切りましょう。それだけでも少し心が楽になる筈です。

就活うつになった時の対処法:軽症編

それでは就活うつになってしまったらどうしたら良いのでしょうか。

まずは就活うつかも?という軽い症状の時の対策をお伝えします。

思い切って活動的になってみる

全くそういう気持ちにはならないと思いますが、だまされたと思って外に遊びに行ってみて下さい。

人間はガッツポーズを取りながら落ち込むことはできません。気持ちが沈んでいる時は姿勢が悪くなり、視線が落ちている筈です。

心の状態によって体は影響されます。ストレスによって胃が痛くなるなどもそうですよね。

あまり知られていませんが、逆に体の状態も心に影響を及ぼします。つまりどれだけ精神的に落ちていても、体を活発にしてしまえば心にも元気が宿ってしまうのです。

ずっと行きたかったお店に行って美味しいものを食べてみる、ヒトカラに行って思いっきり叫んでみるなどすると、いつの間にか気持ちが少し明るくなっていることに気付くのではないでしょうか。

遊びに行くのがハードルが高いようなら、晴れた日に外に出て周囲を散歩してみるだけでも構いません。散歩の距離を徐々に広げていって、新しい景色と出会う喜びを重ねることで、前向きな気持ちを取り戻して下さい。

さんぽ

就活コンサルタントに相談してみる

就活コンサルタントというのは、志望動機の書き方や企業研究の方法を教えてくれたり、自己分析を手伝ってくれたり、面接の練習などもしてくれる就活のプロです。

しかしそれだけではありません。彼らは就活関連の悩みも聞いてくれます。また困ったことについて相談すれば答えてくれる存在です。

基本的に就活コンサルタントというのは学生と二人三脚で走ってくれる人です。その人に心の内を打ち明けて適切なアドバイスをもらえば悩みの一部が消えるかもしれません。また自分の話を親身になって聞いてくれる人が居るというだけで心が軽くなるのではないでしょうか?

就活うつになった時の対処法:重症編

いつの間にか就活うつが酷くなってしまっていた人もあきらめないで下さい。どの段階からでも打てる対策はあります。

病院(精神科に行く)

うつ状態というのは時として甘えと言われることもありますが、これはれっきとした病気です。治療が必要になります。

主に精神科、精神神経科、心療内科などで受診できます。メンタルクリニックという精神関連の疾患専門の場所もあります。

多くの病院では、まず最初にカウンセリングをします。悩んでいることについて簡単に話します。既往症(前にかかったことのある病気)、治療の経過、常用薬の有無などの身体的なことについても聞かれます。

次に血液検査、尿検査、血圧測定など健康診断を行い、体に異常がないかを確認します。もしかしたらうつ状態は身体的な理由から来ているかもしれないからです。飲んでいる薬が作用していないかもここで調べます。大きな病院では脳波測定やMRIなどを行うこともあります。

最後に、悩みや体に出ている症状などを詳しく話します。症状についてはそれが発生した時期、原因と思われることについても聞かれます。最近起こった変化が関係してくることも多いので生活状況についてなども正直に話しましょう。ご家族などが同伴していればその話も参考になります。

これらを総合的に考えながら、うつ状態であれば医師からそう診断が下り、薬が出ますので服用して下さい。ストレスから解放するために環境的な要因を取り除くなどの処置も行いますが、基本的には今までと同じように日常生活を送ります。次回受診時の参考となりますので、生活をしながら気になったことなどがあったらメモを取っておくのがおすすめです。

他の多くの病気もそうですが、同じように放っておくとうつ状態は悪化していきます。その前に病院に行ってみましょう。

手当て

思い切って就活をやめてみる

新卒一括採用というのは、たくさんの学生の中から自社に合う学生を見付けられる効率的なシステムです。また学生の側からしても、新入社員研修が充実していたり沢山の同期という仲間ができるという利点があります。

とはいえ、各車一斉にスタート!の掛け声で走り出さざるを得ない状況に追い込まれ、これで本当に良いのかと思いながらもダッシュし続けなければならないというのは人によっては辛いものでしょう。

みんな走っているのだから自分も走らなければならないという思い込みが自分を苦しめる一番の原因かもしれません。ここは思い切って体調が回復するまではやめてみるのもひとつの手です。

うつ状態になると気持ちが滅入り、面接などでも元気にはきはき答えられなくなってしまいます。結果的に採用に至らず、更に落ち込む……の無限ループです。通常の状態ならできることすらできなくなってしまっているので、一旦そのループを断ち切らなければ上がっていけません。

うつ状態がひどくなると自殺願望につながってしまうこともあります。死んでしまったら元も子もないので、そこまで思い詰めてしまう前に小休止を入れてみましょう。

就活を少し休むことで冷静に物事を考えられるようになり、結果的に前向きになれるかもしれません。

未来

まとめ

うつ状態にはできればなりたくないですが、なることはいけないことではなく、また珍しいものではありません。何より現代では治療する方法もあります。

うつ状態かもしれないと周囲に打ち明けることをためらっていると更に症状は悪化してしまいます。最悪の場合、自殺を考えてしまうことすらあるのです。

悩みが多いと感じたら、気軽に周りの人達に話をしてみて下さい。どうでもいい雑談であっても少しは気分を明るくしてくれるかもしれませんよ。体を動かすことも効果的なので、できれば積極的に散歩などもしてみて下さい。体を健康にして心も元気にしてしまいましょう。