コラム/インタビュー

2019/10/10

自分の価値に自信のないあなたへ、そんな不安は無価値だって教えます!

日々の就活の中で聞かれる回答しづらい質問

「あなたは当社にどのような価値を提供しますか?」

休日のふとした時に思い立つ不安

「自分には一体どのような価値があるんだろう」

自分の価値、とは一体何なのでしょうか。
これはなかなか見つけることが難しく、また数値で自分の価値を測っても一概にあなたの価値はこれくらいです、とは言えません。

例えばお給料が自分の価値を測れていない良い例です。
大学生のあなたが時給1,000円で働いていたとします。あなたの価値はそれだけですか?
自分の価値は1時間1,000円、1日にして24,000円分の価値しかないようなものですか?

また違う例を出しましょう。
あなたの好きな食べ物がカレーだったとして、担任の先生がカレーが好きなやつはろくでなしとでも言ったとしましょう。
その時、あなたはろくでなしですか?
自分の価値はそんなものでしょうか?

こんなこと急に言われてもよくわからないよ…と感じる人も多いかもしれませんが、少なくとも皆さんにはもっと価値があります!
「自信を持て!」「もっと自分を高く評価しろ!」
なんてことは言いません。ただ、思っている以上にあなたには価値がある。そう感じてほしいのです。

自分の価値を決めるのは自分自身

そんなことわかってるよ!
と思っているかもしれませんが、意外と難しいものです。
自分で自分の価値を決めることについてこれからお話していきます。

「自分の価値」と「他者からの評価」

自分の価値は自分自身が決めるとタイトルで伝えましたが、本当にその通りです!
あなた自身のことを周りがとやかく言うことによって、定められることはありません。

確かに仲のいい友人や尊敬している先輩、上司から
「君って〇〇なところあるよね。だからよくないんだよ、まだまだだね。」
などと言われてしまうと、
「本当にそうなのかもしれない。自分はまだまだなんだ。」
と悲観的に感じてしまうこともあるでしょう。しかし、それはあくまで周囲があなたを評価したに過ぎないのです。
もしかしたら、部分的にみて、ある領域に関してのトップレベルとあなたを相対評価しているだけかもしれません。

周りの他者からの評価をフィードバックやアドバイス、発奮材料として受け止めることは大事でしょう。
ですが、それらがあなたの価値を定めているわけではありません。
あくまで、自分の価値を決めるのは自分自身なのです。

自分の価値を自分自身で決めてみる

前記のように、自分の価値を決めるのは自分自身です。では実際に自分の価値を決めていきましょう!
なんてことを言っても難しいし、すぐに出てはこないですよね。
そうなんです。自分の価値は簡単に測ることができるようで非常に難しいものなんです。
ですから、何かネガティブなことを言われたとしても「この人に私の何がわかるんだろう」くらいに思ってスルーしてしまいましょう。

あくまで自分の価値は自分自身で探し求め、自分の中で決めることが大事です!

自分の価値を低く評価していませんか?

「私なんて全然~」という発言や「自分の価値が全然わからない」と思う気持ち。
私がネガティブだから、僕自身の価値があまり感じられないから。なんて思ってはいませんか?
自分の価値を信じられないからと言って、悲観的になることはありません。なぜ多くの人がこんなにもネガティブに感じてしまうのでしょうか。
その背景について解説します!

自己嫌悪に陥るメカニズム

人間誰でも自己嫌悪に陥る可能性は大いにあります。
左図のような関係性で自己嫌悪は生まれていくと研究されいています(小平(2002)の研究より)。それでは左図について説明していきます。

人間には誰しもが理想像、憧れの姿があるといわれています。その姿は、wantから起因するありたい像(イメージ:こんな人になりたい!)という場合もあれば、shouldから起因するあるべき像(イメージ:こんな人であるべきだ)という場合もあります。
これらの違いは、これまで育ってきた環境に大きく依存するといわれています。
多様な経験や自分で考える機会が多いとありたい姿やwantが強くなる一方で、親からの熱心な教育や進路への制限がかけられてきた人は周囲の期待に応えるためや正解を追い求める傾向にあります。

これらは、どちらが良いなどはありません。誰もがどちらにもなりうるのですから。
ここで伝えたかったことは、誰しもが理想像、憧れの姿を持つということです。なぜなら、その姿と今の自分を比較し乖離(ギャップ)に苦しむことで自己嫌悪を感じてしまうのが人間だからです。
ですので、誰しもが自己嫌悪に陥る可能性はありますし、特別自分に悲観的になる必要はないということですね!

日本人の傾向

この記事を読んでいる人の多くが日本人だと思います。
日本人はよく、腰が低く、謙虚な国民だといわれたりしています。ですが、ちょっと謙虚が行き過ぎてしまっている可能性があります。
こちらの表から、日本人の傾向を読み取ってみましょう。
こちらは、平成27年に国立青少年教育振興機構が実施したアンケートの抜粋になります(参考リンク)。”自分の希望はいつか叶うと思う”、”私は人並みの能力があると思う”の項目について、日本は他国と比較してかなり低い数値がつく結果になりました。また、”自分はダメな人間だと思うことがある”という項目ではダントツの1位を記録しています。
つまり、日本人は圧倒的に未来に対して悲観的で自分の価値に対して低評価をしているのです。ですので、自分の価値を低く見積もる、悲観的になるのは個人の問題ではなく国民性の問題ですので、そんなに気にしなくても問題ないのです。
もしもここで、「そんな国で大丈夫!?」と思った人がいたら一度考えてみましょう。
あなたは他の人並みの能力がないですね、希望はかなわないし、ダメ人間です!
このようなことを言われてムッとしたり、不快に抱く人は何%いるのでしょうか?そうです、アンケートから多くの人が自分を低く捉えがちですが、心の奥底では「そんなもんじゃない!」という強い心も持ち合わせているのです!

ここでのポイント

さて、ここまで本題のテーマとは少し外れて自己嫌悪に落ちってしまうメカニズムについて解説してきました。
上記で述べたようにあらゆる分野の研究で実はそのメカニズムや傾向は立証されているのです。
そう、だから自己嫌悪や自己肯定感が下がってしまうのはある意味「仕方のないこと」なのです。
ですから、今の自分が嫌いでつらい、しんどいなどと落ち込みそうになる時は、
「まあ、くよくよしても仕方ないな。誰もが悩むことだし気にしてたらキリがないや!」
くらいのかるーい気持ちで受け流してしまいましょう!
自分の価値を落とさないためにはネガティブになるのではなく、ポジティブに、時には楽観的に自分をとらえるようにすることが大事そうですね!

自分の価値を下げないことが大切な理由

さて、自分の価値について話を進め、前項では自己嫌悪のメカニズムやアンケート結果から国民性の分析を行いました。
ここまでで、自分を過剰に低評価しないこと、大して気にする必要がないと伝えてきました。でもどうしてなのでしょうか?
自分が感じたように感じたいことや、本当に自分はまだまだダメダメだとまだ思っている人もいるかもしれません。ですが、そんな風に自分で自分の価値を下げることは本当にもったいないことなのです!
なぜ自分の価値を信じ高めることが望まれるのか、せめて自分の価値を自分で低くしないことが大切なのか。自分の価値の感じ方からどんな影響があるのかについて解説していきます!

アドラー心理学

最近ですと、嫌われる勇気で有名になったアドラー心理学。
このアドラー心理学の考え方の一つに人間の行動は自身で決めることができるという考え方が存在します。
アドラー心理学では目的論と言って、人間の行動は未来の目的に応じて今の行動を起こすといわれています。あの民族運動家で有名なガンジーも
「人間は、その人の思考の産物に過ぎない。人は思っている通りになる」
と述べています。
つまり、未来を悲観的にとらえすぎたり夢はかなわないなどと思ったりすると、自身の今の行動も成功にはつながらないような行動や周りに制の影響を与えられないような行動しか起こせないといわれています。
このアドラー心理学に則って考えると、今をあまりにも悲観的に考えるとその後、結果として自分の価値が下がっていってしまうといえるでしょう。
このことから、自分の価値を最初から低く見積もることは望ましいとは言えませんね。

ピグマリオン効果とゴーレム効果

さて、次はピグマリオン効果とゴーレム効果についてです。
これらの考え方はアドラー心理学とは異なり、他者がかかわってきます。
ピグマリオン効果とは、他者が自身に対して期待をかけたり、できる!と後押しをしてくれることにより、本来の能力以上の力が出たり、実際に成功する確率が上がったりする心理学の考え方です。
他方、ゴーレム効果はピグマリオン効果と逆の考え方になっており、周囲からできない、ダメだなどとと否定されると、本来の能力を発揮できなかったり、成功する確率が下がったりする考え方です。
これらは双方とも、他者が自身に与える期待値によって自身のパフォーマンスに変化を生むことを示しています。
ここで、「なんだ、周りがどう思うかの話か、関係ないな」などとは思わないでください!
次のテーマで詳しく解説しますが、周りの人があなたにかける期待値や評価は何をもとに感じるかがポイントです!決して、周りは周りで、自分の行動や振る舞いが関係ないとは思わないでくださいね!

ポジティブとネガティブのそれぞれが相手に与える心証

さて、先ほど少しだけお話しした自身の振る舞いが周囲に与える影響について話していきます!
自身の振る舞いは周りの環境や人々にも影響を及ぼし、結果として自身に返ってくることが世の常です。具体例をイメージしてみましょう。
日ごろからネガティブなAさんはいつも、「私なんか…」「どうせ私は…」と口にしています。
すると周りが持つ印象は「この人はそのくらいな人なんだな」「あんまり自信ないんだな」あるいは何も考えずに「そんなことないよ~」などと、いい印象を持たなかったり一緒に頑張ろうというような印象を持たないでしょう。
では、ポジティブなBさんだったらどうでしょう?
日ごろから「失敗からこれを学んだぞ!」「次はもっといけるぞ!」と口にしていたらどうでしょうか?
きっと周囲は「前向きな人だな」「じゃあ私も一緒に頑張ろう」などと良い印象をもってかかわってくれることでしょう。
もし周りに両方のタイプの人がいるとしたら、積極的にどちらと関わっていきたいと思えますか?
あなたと関わっている人が「自分なんか…」と言って自分の価値を低くしている人と、「次はできる!」なんて言って前向きな人とのどちらかと聞かれたら、迷うことはないでしょう。

つまり、あなたの感情や行動の一つ一つが関わる人たちや、環境に影響を及ぼし、その先には、周りの影響によってあなたにもいい影響が返ってくることで、自分の価値が高まるような感覚を得ることができるでしょう。

自分を大切にしていく

さてさて、前項では自分の価値を高いと感じる、少なくとも低いと感じないようにすることの意味をお伝えしました。
でもわかります、言われてすぐ変わったら困らない。
次は、少しでも自分の価値が高いと感じるために行うといいお勧めの行動習慣をお伝えします!!

利他的に振舞ってみる


利他的に振舞うということは、誰かのために行動してみたり、不特定多数・社会にとって良いとされる行動をとるということです。
なぜ利他的な振る舞いを目指すといいのでしょうか?

利他的に振舞うということは、それだけ誰かにとって有益な行いをするということです。
そうすることで誰かからの感謝を得たり、自己の存在を自分で認めていくようにしていきましょう。
例えば、誰もがしたがらないような仕事をしてみる。部活動の中のしんどい役割や、バイト先のちょっとした雑用なんかいい例でしょう。
その仕事一つするだけで、周囲から「ありがとう」という言葉をもらい感謝される感覚を得ることができます。
また、誰もしたがらないような仕事をすることで、周囲は感謝するだけではなく、あなたがいないと物事が進まなくなってしまうかもしれません。
このように、誰かのために頑張る利他的な振る舞いから自分の価値があることを認知することができます!

周囲の人とのコミュニケーションを大切にする


おすすめな行動の一つとして、今いる周りの友人を大切にしましょう。
日ごろからのコミュニケーションを丁寧にすることで信頼関係を構築したり、頑張っているあなたの存在を認めてもらうようにしましょう!
なぜ、このように周囲を大切にするのか。
信頼されていれば、ちょっとしたミスや少しの失敗でもとがめらることはあまりないでしょう。
日ごろからあなたの努力を知っている人がいれば、失敗しても慰めてくれたりリベンジの応援をしたりしてくれるでしょう。

周りの人たちとどれだけ良好な関係を気づけるのかは、自分の価値を高める・維持しておくという意味でも一つ有効なあり方です。

他者との比較をやめる


自分の価値を認知するためにも他者との比較はやめましょう。
周りを見れば自分よりできる人はたくさんいますし、隣の芝生は青く見えるとは言ったように、事実以上に周囲の人は良く見えることが多いです。
実際仕方のないことではないですか?1位がいる限り、2位以下の人間がいて、1人しか1番になれないのですから。

なので不必要に比較を繰り返したり、そこから自分のことを否定したりすることに意味はないのです。
あくまで向き合う相手は過去の自分や、今の自分といった自分自身なのです!

他にも、各々にあった自分の価値を高めたり、低くしない方法はあります!
自分の価値を信じずに低いと思い込むことは、あなたにとって良いことはなく悪い影響が多いです。
今からでも遅くないので、「自分の価値は思ってるより低くないな」と思ってみましょう!