コラム/インタビュー

2019/03/11

短期・長期インターンそれぞれのメリット&デメリット

近年、就活生の5人に4人程度がインターンに参加しています。大学の同級生が自分以外みんなインターンに参加している、そんな人もいるかもしれません。日本では大学3年の夏から冬がメインとなり、その前からも行われるケースがありますが、短期もしくは長期のインターン、それぞれのメリットとデメリットを前もって知ることが大切です。

インターンの参加率が増えた理由

インターンの参加者はここ数年で一気に増えており、ここ数年で毎年1割程度上がっているような感覚で参加者が増えています。採用目的でインターンを行う企業もあれば、特にそれ目的ではないけど結果的にそうなった企業もあり、トータルおよそ70%以上が採用につながっている現状があります。

たくさんESを送るより数社のインターンに参加した方が効率がいいと学生側も感じ、年々急激にインターンに参加する就活生が増えたのは当然の流れです。

短期と長期、どちらが多いの?

企業側がインターンを開催する場合、実施期間はどれくらいなのかですが、1日のみというケースが全体の過半数を占めています。1週間未満まで含めれば全体の7割から8割、1ヶ月まで含めれば9割強です。つまり、選択肢として短期インターンが圧倒的に多いことになります。

3ヶ月以上の長期インターンも複数の会社が行っていますが、かなりの少数派です。採用活動のためにインターンはやりたい、だけど1日程度が精一杯という企業が非常に多いことがわかります。

短期インターンのメリット

1週間以内で終わる短期インターンでも企業全体の7割から8割という状況では、基本的な選択肢は短期しかないようなものです。では、そのメリットやデメリットに何があるのでしょうか?

・業界研究がそれなりに行える
ほとんどが1日、1dayインターンの中で、業界研究がそれなりに行えるのがメリットです。言うならば会社説明会を半日かけて行うようなものであり、その会社のいいところやどんな人材を求めているかがわかります。同じ業界で複数の企業の1dayインターンシップに参加すれば、業界のことがより深く理解できます。

・現場の人の声が聞ける
こうしたインターンは企業側も人材教育の場にしているケースが見られ、企業の若手社員が運営していることが目立ちます。そのため、まだ就活を終えて間もない社員の言葉を聞けるのも短期のインターンならではです。もちろん採用担当者、現場の責任者の社員への質問も行えるなど、ここでしか聞けないことも質問できます。

短期インターンのデメリット

・選考に関係しないことが多い
ちょっと長めの会社説明会のような感覚で行われており、ここでいきなり内定にグッと近づくような展開にはなりにくいです。参加者は優先的に面接から参加できるということはあるものの、これに参加したからかなり優遇されるみたいなことはほぼないと思ってよさそうです。

・意識をして参加しないと身につかない
短期とはいえインターンに変わりはないため、就職活動をした気分にはなりやすいです。それだけ気軽に参加できるわけですが、なぜその企業のインターンに参加したのかという部分に欠けていれば全く意味がなく、その後のエントリーシートの内容にも影響します。受動的に参加しても何も残らないことは肝に銘ずるべきです。

長期インターンのメリット

実施している企業はまだ少ないものの、数ヶ月、場合によっては1年以上行われる長期のインターン。学生側にとってどのようなメリット、もしくはデメリットがあるのか、気になるとことです。

・社会人としての最低限のことが身につく
長期のインターンなので、お客様扱いにはなりにくく、むしろそれなりの戦力として受け入れられます。すると、メールの出し方などのビジネスマナーはもちろん、報告連絡相談の重要性、コミュニケーションのとり方といった社会人に必要なことは身につきます。そのことに時間を割かなくていいような状態には確実になります。

・仕事への意欲が確実に増す
会社説明会に積極的に参加する、業界研究を細かく行う、それだけではその仕事のことを表でしか理解できません。かっこいい仕事の影には地味な下積みがあることを長期インターンで学びます。それゆえ、なぜその下積みが必要なのかを理解した上でその業界に志望できるため、志望理由も芯が入っており、高評価になりやすいというわけです。

長期インターンのデメリット

・プライベートがある程度制約される
長期インターンのデメリットであり、短期との最大の違いは拘束される期間にあります。長くても1週間程度のインターンであれば休みの期間を利用でき、アルバイトもシフト調整の融通も可能です。ところが、数ヶ月単位になると普通のアルバイトを行うようなことになります。すると、両立が難しく、サークル仲間とわいわい遊ぶようなこともかなり厳しいです。

・学校の授業に支障が出る場合も
一般的なアルバイトなどは授業が終わってから、夜や深夜に行うことが多く、そのためになんとか学業との両立ができますが、長期インターンは基本的に会社の就業時間の中で行われます。早ければ朝9時から仕事を行い、終わるのは午後6時ということも当然出てきます。すると、単位をある程度取得して余裕を作らないと授業とバッティングして学業との両立が難しくなります。

短期と長期、それぞれに向いている人って?

短期と長期、それぞれのインターンにはメリットもデメリットもありました。では、どのような人がそれぞれのインターンに向いているのか、そこが重要と言えます。

・短期に向いているのは、業界を絞り込みたい人
どこの会社でもいいから内定が欲しい!という人が必ず就活でいるものですが、当然そんな人はなかなか内定が出ない、思っていた仕事とは違うといってすぐにやめるといったことにつながります。業界のことを理解し、その業界で活躍したいと思う人ほど、短期インターンは向いています。参加するごとに理解度は上がり、質問や疑問もそれなりに洗練されるからです。

洗練されていくと、志望動機であったり、どんな人材を求めていたりするかもある程度理解できます。トンチンカンな志望動機、的外れな質問、自己PRも減ります。この作業を重ねると別の業界を調べる際にも洗練の仕方がわかっているのですぐに研究が行えます。複数の会社のインターンを受けることを前提にするのがおすすめです。

・長期に向いているのは、本当の即戦力になりたい人
長期インターンでは普通の社員と同じように働きます。当然生半可な気持ちではすぐにやめさせられるので、新入社員に近い感覚になります。責任はそこまで与えられないものの、それなりの業務を最終的にこなすまでにはなるので、数字が求められる仕事も行えます。すると、ここで結果を出せば、この期間にこれだけの成果を出したと今後の採用活動で言え、確実にプラスの扱いを受けるはずです。

採用面接は一種の賭けのようなものであり、リスクをできるだけ減らして確実にモノになる人を採用したいのが企業側の思惑です。その中でインターンで具体的な数値を出して成果をアピールできる人が登場すれば、光って見えるのは自然です。礼節もしっかりし、仕事もこなせて志望動機も芯が入っているとなれば、企業は間違いなく即戦力として扱うはずです。

目的意識をしっかり持とう

みんなが参加してるから自分も参加しようという姿勢ははっきり言って、時間のムダです。会社説明会に闇雲に参加する学生となんら変わりません。短期と長期には違いが結構ありますが、共通していることは目的意識を持って参加する人に効果があるということです。

大学1年から就活は始まっていると最近になってよく聞かれますが、結局はインターンへの姿勢や物理的な問題につながりやすく、あながち間違いではありません。早い段階でそれなりの判断はしておくべきです。