コラム/インタビュー

2019/03/11

資格って本当に必要?就活のアピールとして使うには?

同じような大学を卒業した学生は同じような能力を持っていると企業は判断します。その場合に企業は即戦力の一つとして資格を保持している学生を選ぶことが考えられます。またその部分が決定打とはならなくても、資格を保持している学生に対しては学生時代に努力したというポジティブな印象を持つでしょう。

しかし自分の志望している業種とは関係のない資格を取ったり、せっかく取った資格でも間違ったアピールをしてしまうと逆効果になります。「自分はこんなに沢山の資格を持っている」ということだけを伝えてしまうと企業側からただの資格マニアと思われてしまう可能性があるからです。しかし「資格を取るために長い年月をかけて勉強した結果、これだけ沢山の資格が取れた」とアピールすれば捉え方が変わります。

いま日本には1,000以上もの資格があります。自分の興味のあるものだけでなく、実際に就職に役立つ資格やアピールすると即戦力と思われる資格が何なのかを確認してみて下さい。

 

TOEIC

グローバル化が進んでいるなか、英語が話せる・聞ける・書ける・読めるというのは企業によっては最低条件のところもあります。その能力を計るものさしはやはりTOEICです。

英語の検定はいくつもありますがTOEICは英語の総合的なレベルを見ることが出来るので効果的であり、最近の企業のエントリーフォームにはTOEICのスコアを記入する欄もあるくらいです。それだけ企業は英語の必要性を感じていると言っても良いでしょう。

TOEICは、例えば1週間程度勉強をしたからといって良い点数が取れるものではありません。長い時間をかけて計画的にスコアを伸ばすことが必要です。それを分かっているからこそ企業はあなたが高得点を取るのに努力した点を認めてくれるといえます。

大学生の平均点数は576点です。企業によって求めている点数は違いますが600点以上を取っていれば一般的な英語力はあると言えるでしょう。しかし外資系企業や管理職となれば700点以上は必要になってきます。TOEICは何度も受けることで傾向を把握できます。そこでコツをつかむのが点数アップのポイントなので学生時代に何度も受けるのがおすすめです。

TOEICというひとつのテストから企業側は就活生の向上心や目標達成能力、忍耐力や分析力、そして海外思考があるかなども総合して評価します。点数を書くだけでなく、自分がどれだけ高得点を取る為に努力してきたかを面接の際に説明するのも良いでしょう。

 

日商簿記検定

会計士や経理、会計の事務員や銀行員、コンサルを仕事として希望している人に簿記は必須です。簿記が苦手な人は上記の仕事に就くのは厳しいと考えた方が良いかもしれません。簿記は基本中の基本だからです。

簿記は社会人の基本資格とも言われています。年に3回ほど試験があり、毎年10万人以上の方が受験しています。多くの学生はとりあえず資格が欲しいという意味で3級を受けますが面接官にアピールすることができるのは2級からです。

2級になると中小企業や大企業の財政状態と経営の成績が分かるようになり、財務諸表も理解できるので即戦力として実用面で高く評価されます。更に自分が就職先を選ぶ上でもひとつの指標となるでしょう。

とはいえ簿記2級はそう簡単に取れるものではありません。そのため日々の勉強の積み重ねが大切となります。

ちなみに1級を取得できた場合は経営分析やコンサルティングに生かすことができ、公認会計士や顧問税理士などとも対等に話せるようになります。しかし合格率は10%ほどの狭き門のため塾に通いながら取る人が多いと言われています。将来的に転職することなどがある場合は1級を持っておくとかなり有利になります。

ITパスポート

通称Iパスと言われています。近年では77万人以上もの方が受講するメジャーな資格です。

ITパスポートは情報処理技術者試験の一試験区分の国家試験です。ITの最も基礎となるものであり、IT系の仕事に就かないから自分には関係ないとは言っていられません。

たとえ文系であっても今やコンピューターを使わない企業の方が珍しいでしょう。つまり誰であってもこれを持っているとITの知識があると見なされ就職に有利となります。自分はITの基礎をしっかり理解しているという証明になるのです。

一部の大手企業ではITパスポート検定を受けるように推奨しています。IT関係の資格は沢山ありますがこの資格がITの中でも一番の基礎編となります。ですから事務系のお仕事に就かれる方や営業希望の方であっても持っていると将来的に役に立ちます。

こちらの試験日は月に一回程度あります。パソコンで受けることが出来、回答も四択です。合格率は50%ですから他の国家試験に比べたらそれほど難しくはないでしょう。

 

MOS

MOSとはMicrosoft Office Specialistの略で、会社でよく使われているマイクロソフトのソフトについて正しく理解しているかを確認する試験であり世界中で使われています。パソコンの資格の中ではとてもメジャーなものです。

ワード、エクセル、アクセス、パワーポイント、アウトルックの5科目があり、それぞれの基本操作や応用操作を確認する試験を行います。自分の得意とするものだけ受けるのも悪くはありませんが、就職でアピールすることを考えるとワード、エクセル、パワーポイントは必ず取っておいた方が良いでしょう。

ワードは文章作成、エクセルは見積もり書や決算書作成、パワーポイントはプレゼンテーションのスライド作成に使います。これらの資格を保持していると会社は即戦力になると判断してくれます。

今はどんな仕事であってもパソコンを普通に使えないと役に立ちません。そのため学生時代にMOSの資格をとって知識を深めておくべきでしょう。

秘書検定

秘書としての資質や職務知識、一般知識、マナーや接遇、業務管理やなどの技能をはかるための検定で1級から3級まであります。試験は理論と技能の二つに分かれており、60%以上の得点を取らないと合格になりません。

秘書検定を持っていると社会人として必要最低限のマナーやスキル、一般常識を身につけていると企業側は判断します。そのため、この資格を持っていることでどの企業に対しても好印象を与えることができます。事務や営業系のお仕事なら是非とも持っているべきですがそれ以外の職種、例えばIT関係や技術職などでも相手に気配りができると判断されプラスになるでしょう。

3級から履歴書に書くことでプラスになりますが就職で有利になるのは準1級からです。しかし合格率も低くなり準1級と1級では面接もあります。挨拶や報告などの疑似体験がそのまま試験となり、言葉使いや振る舞い、身なりなどが審査のポイントとなります。

FP技能検定

FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定は銀行、保険会社だけでなく証券会社や不動産会社での就職に有利になります。また資産コンサルティングをしている税理士事務所などでもFP技能検定は必須になるでしょう。学生時代に取得していなかった場合は就職後に取るように推奨されます。知識としても必要になってきますので取得しておいた方が無難です。また一般企業であっても人事や総務部などに配属された場合は給与計算や社会保険の知識が業務で必要になってきます。

しかしながら高校や大学でFP技能検定の対策や講義を行うことはほぼないでしょう。お金や保険、税金、不動産に関しての資格なので学生時代は興味を持つことが難しいかもしれません。

社会人になってから取得しても遅くはありませんが、学生時代から持っていることで即戦力としてみなされ採用される機会が格段に増えることが予想されます。せっかく取るなら早めに勉強を始めるのがおすすめです。

公認会計士

日本三大資格のひとつとして言われている公認会計士。医師や弁護士と同じようにとても難易度の高い資格です。そのため公認会計士に合格すれば就活に有利なだけでなく、ある程度自分の希望する就職先に就職することが可能です。

会計士登録するには実務経験が必要となる3次試験の合格が必要ですが学生であれば2次試験まで合格しておけば就職に有利となるでしょう。しかし2次試験を合格するまでにも沢山の勉強が必要です。一般的には10,000時間の勉強時間が必要と言われていますが当然ながらそれでも受かる可能性が100%ではありません。それくらい難しい資格です。

自動車運転免許証

就職に対して必須としている企業は多くはありませんが、こちらは是非とも学生のうちから取っておくことがおすすめです。学生時代であれば割引や合宿など短期間でお得に取得することもできます。就職してから運転免許が欲しいと思っても取りに行く時間は格段に少なくなるので、学生時代の長い休みの時に取得しておくと良いでしょう。

配属された部署が車でお客様のところにお伺いする必要のあるところかもしれません。また部署が変わったときに後から運転免許を取得するように言われることもあるでしょう。そんな時に備えて早めに取得しておくのが無難です。

もちろん就職先にもよりますが、一般的には普通第二種免許を取得すれば大丈夫です。しかし建築関係などの仕事になると大型が必要になる場合もありますので、早めに企業に問い合わせると良いでしょう。

資格を取れば安心では無い!!

いくつか就職に有利と言われている資格を記述しましたが、もちろん職種や業種によって異なります。自分の希望する就職先や職種があるならば早めに確認し、何年かかけてでも計画的に資格を取得すると良いでしょう。

もちろん、なんでも資格があれば良いというものではありません。自分が志望する業界に合った資格を取得し実用的な知識を身に付けておくと内定後もスムーズに仕事に取り組めます。

繰り返しになりますが、学生時代の貴重な時間を注ぎ込んで取得した資格です。企業へアピールする際はただ資格を取ったというだけでなく、しっかりと目標を掲げてそれに対してどれだけ計画的に努力してきたかを伝えられるようにしましょう。