コラム/インタビュー

2019/03/11

アピールポイントを明確にして面接対策をしよう!

今回は「自己PRで使えるアピールポイント・プレゼン対策」と題して、自己スキルを重点的に意識した面接の方法と、そのためのプレゼン対策について、徹底的に幅広い分野から多角的にご紹介いたします。どうぞ「お役立ち情報」に加えてみて下さい。

 

面接の流れと評価のポイント

企業面接では主に文系・理系を問わず、「特定の分野において何ができるか」、「その分野で特定の目的を達成するためにどんな能力を持っているか」、またそれらを踏まえて「その技術・能力を遂行するためにどんな方法を考えているか」といった、現在の能力によって特定のテーマを実現させる能力・技能が問われます。
特に大学・大学院において、特定の分野を研究する際に立てたテーマへのアプローチを、技術の面からどのようにして企業分野へ還元できるかという姿勢が問われ、その面接内容の充実度・実現可能度が求められます。

 

文系の人の面接対策

文系の就職状況は以前「氷河期時代到来」と言われた程に、その文系ならではの能力を十分に活用できる企業分野はあまり見られませんでした。主に文系から就職する先は、学芸員や図書館司書、また学校の教員や出版社などが主流と言ってよかったでしょう。
しかし現在では、主に記事作成・テンプレート作成・出版作業や製本を主とした職種などをはじめ、文系に厳選される就職先もかなり増えてきています。

主に文系企業で求められる能力において、その重要項目は以下のようになるでしょう。
・大学時に在籍していた学部とその特徴
・大学時に取り組んできたテーマやプロセス(何を主に勉強してきたか)
・どのような文学ジャンルに興味があるか
・文章能力の自己分析
・自分の文系能力を具体的にどのようにして企業に役立てるか
・その就職先で取り組みたい仕事内容
・その就職先での具体的なビジョン
・自分が持っているビジョンをどのように社会へ貢献したいか(そのプロセスの詳細)
・そのビジョンを実現する際に想定される難点
・その難点を解決できるアイデアがあればそれを説明

まず文系企業の面接では、その学生が持っている能力やビジョンに焦点を当て、その上で「具体的にどのようにしてその能力やビジョンを発揮させるか、実現させるか」といった点にポイントが置かれます。
文系企業というのは非常に広範囲に渡っていろいろな分野があるため、場合によっては経済分野との学際的なアピールポイントの工夫や、政治・法律分野の課題やビジョンとマッチングさせた展望が必要になることもあります。
とにかく自分が持っている文系での能力を、「さまざまな分野で具体的にどのようにして生かすか」といった点を捉えておき、できるだけわかりやすくアピールできる工夫をしてみましょう。

 

理系の人の面接対策

理系企業での面接ですから主にその面接で聞かれることは理系分野となります。理系専門で扱われる課題への視点やその充実度、また現実性がどの程度まで感受されているか、さらにその特定の分野での実績がどれほどの斬新生を秘めているか、などの点が問われます。

入職しようとする分野で必要な技術をまず問われ、それへの熱意を含むアイデアや今後のプランニングなども重要項目となります。
・自己能力のアピール
・独自の企業取り組みへの斬新生
・自分が持っているビジョンの詳細な説明
・そのビジョンを実際に実現する際の魅力と難点
・これまでどのような分野に力を注いできたか
・大学時に取り組んだ研究でどんなプランを持っていたか
・自分が重点を置いているプロセスについて

この辺りの項目は必ず質疑されるので、ポイントとして押さえておく必要があります。

修士課程の人の面接対策

修士課程というのは、博士課程の前提として設置されている専門分野課程のことで、「博士課程の1歩手前の博士課程」という言われ方がよくされます。つまり、学部生が卒業を機会に修士課程を履修し、その修士課程を経て博士課程へ進学するというシステムが成り立ちます。
学部生と博士課程のちょうど中間に位置する修士課程となるため、その学術における専門性は博士課程とまではいかなくても、学部生からすればさらに専門度がアップされた、研究的学問の分野であることに変わりありません。
そんな修士課程での技術面接であるため、学部生のステータスからさらに成長が垣間見られる質疑応答内容を、その技術面接においてはしなければなりません。多く聞かれる項目は、「研究成果の具体的な社会への還元法」と「研究テーマの斬新生」がまず問われ、それへのプロセスの詳細な説明がポイントです。

博士課程の人の面接対策

博士課程というのは、一般的な学士の資格の中では最高ランクの資格となり、たとえば経済学を専攻する博士ともなれば、「それ以上の経済学に関する学識を持つ人は他にない」と言わせてしまうまでの、きわめてその特定の専門分野でのホープとなります。
そのため学部生や修士課程の履行生以上に「研究成果の具体的な還元法」がまず問われ、明日からでもその研究成果の具現化を図れるレベルの応答が求められることもあります。主に研究プロセスを経た成果の具体案が問われ、あらゆる質疑に即答できるくらいのボキャブラリーを携えておくことが大切です。

新卒者の面接ポイント

たとえば新卒生がそのまま大学院へ進学するときや、特定分野の企業へ入社するとき、先述した面接であげられる項目は同じく質疑されるでしょう。その場合でも「新卒だから」と高をくくらずに、しっかりした質疑応答対策を立てておくことが大切です。
主に新卒生に対して聞かれる内容項目は、「なぜその企業を選んだのか」、「自分の能力のアピール(魅力的なポイント)」、「その職先における今後の展望」、「どのようにしてその展望を現実に還元するか(役立てるか)」といった4つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

面接の対策と失敗しないコツ

まず人間性についても企業面接では見られるため、「態度で相手に不快感を与えないこと」に留意して下さい。常識的な振る舞いを身につけておき、一般的な面接で問われる好印象を与える方法・工夫をまず自分の言動に取り入れておくことが大切です。
そして面接で失敗をしないための最大のコツは、「嘘をつかないこと」です。
できないことはできないと言い、理想的な研究テーマを掲げていても、そのテーマに近づけていないときには迷わずそのとおりに言って下さい。
できないことや自分でもわからないことを口走ったりすると、必ずそれに対するツッコミ的な質疑がきたときに慌ててしまい、そのままボロを出す結果となります。

面接でのプレゼンのコツ

プレゼンテーションというのは、「自分が想定しているプランの内容を、第三者にわかりやすく伝えること」を言い、そのわかりやすさに魅力的なポイントが加わればベターです。プレゼンテーションで最優先にしなければならない点は、上記のとおり「誰でもわかる説明をすること」です。

わかりきっていることでも、これがなかなかむずかしい作業になります。「どうすれば自分の考えているテーマや研究過程を、相手にわかりやすく伝えられるか」を念頭に置き、常に相手の立場に身を置き換えて説明する姿勢を取って下さい。

「わかりやすさ」をアピールするための効果的な方法として、「これでもか」というほどの「説明・注釈をつける方法」があります。「これは説明しなくてもわかるだろう」とした項目を作らず、少しでもむずかしいテーマ説明やプランニングがあれば、それについて徹底的に説明して下さい。その際には添削も効果的です。

自己アピールをわかりやすく伝えるコツ

よくテレビなんかでも「○○という新しい発明がなされました」というタイトルで発表されることがありますが、あれも言ってしまえば企業面接の手順と同じ発表手順になります。発表成果を伝えることは、その発表の初めから終わりまでの内容や経過を、誰でもわかるように伝えることを言います。

ここでもまず「説明のわかりやすさ」は前提で、それに加えて簡潔に発表することが大切です。ダラダラとした発表では聞く側が疲れてしまい、せっかくよい発表でもその成果を十分に伝えられないまま終了してしまう場合があります。

そうならないために、前もって最低3度は「発表のシミュレーション」をしておき、その際に聞かれる項目に想定できる質疑内容にも、きちんと応えられるようにしておくのが大切です。

学生時に取り組んだ研究テーマを伝えるコツ

これは一般的な企業面接に限らず、文系・理系全ての分野で扱われる技術面接で言えることですが、「研究テーマのあり方」は斬新であれば斬新であるほどよく、ありふれた自己PRの内容とダブらないようにすることが大切です。
特に理系での研究テーマの重要性は「これまでに認められなかった、新発見へのテーマ」にあり、その新発見につながるテーマの案出しはたいていの場合「オリジナルの視点」から芽生えてきます。
この「オリジナルの視点や好奇心」を絶えず張り巡らしておくためには、先行研究や時事問題をあげた情報誌を片端から見ておくことが大切で、過去の研究・発表テーマを利用する形で「新しい研究テーマ」を工夫することが効果的な方法と言えるでしょう。
これらのテーマ・取り組んできた内容や成果をそのまま企業面接において伝えることができれば、かなり高得点を狙える充実した内容になるでしょう。
そのためにはまず、自己PR内容を順々に箇条書きにしたメモなどを携えておき、各項目について端的に面接官へ伝える努力が必要です。この点でも、あまりダラダラと長くならないよう配慮しましょう。

面接で資料を使う場合の配慮

これは卒論での質疑応答でも普通に見られますが、一般企業での面接時でも普通に資料が扱われる場合があります。
この場合の資料は飽くまで補足説明をするためのものであり、自己PRや、就職先で取り組もうとしている仕事内容やその成果、また将来的なビジョンを具体的にどのように見定めているかについて、順を追って説明する場合の資料です。
自己PRに「資料が必要になる」とあらかじめわかっている場合は、迷わず必要な資料(史料)を用意しておいて下さい。そしてそれらの資料を用いながら、できるだけわかりやすく説明することを意識しましょう。その際に、自己PRのウリになる点へと話を進めて下さい。
このときの注意点として、「資料をメインにして面接しないこと」が大切です。
よく資料を使う場合、資料説明だけで面接を終えてしまうことがあります。これは一般的な面接の評価としてはマイナスになりますので、必ず「自己PRの簡潔な説明」と「その就職先でのビジョンの説明」へ還元するように資料を扱って下さい。

面接で使うレジュメへの配慮

面接で扱う資料は、前もってコンパクトに少なくしておくことが大切です。あまりに膨大な量の資料(レジュメ)を用意してしまうと、よほど面接のシミュレーションでもしていない限り、たいてい「どの資料をどのように扱えばよいか」と、面接の手順に困惑する場合が出てきます。
これは相手の労力の消耗にもつながりますので、「わかりやすさ」を伝える上で、そのレジュメの量もできるだけ簡素にしておき、「最低、使うだけのレジュメだけを用意する」というクセをつけておいて下さい。

パワーポイントの使い方

面接や発表でパワーポイントを使う際の最大の難点は、「リアルタイムで扱いやすくセッティングできているか」です。いざ発表や面接が始まった際に、「パワーポイントがつかない」や、「発表している箇所と全く違う内容が写ってしまうこと」や、また「用意しておいたはずの資料を紛失していること」に後から気づくことなどもあります。

こういう不備がないことをまず確認しておき、この場合もポインターを使ったスムーズな説明を心がけることが大切です。資料・レジュメへの配慮と同じく、「使う資料だけ」を準備しておき、余計な物は初めから排除して下さい。
そしてスクリーン上の文字や図には、あまりたくさんの配色をしないことが大切です。あまり配色を多くしていると、どこが重要かがわからなくなります。またフォントは遠くでも見える・わかるものを選んでおき、独特の字形は避けて下さい(「明朝体」や「ゴシック」がベターです)。

スライドを使うときのコツ

パワーポイントを活用するときと同じく、まずスクリーン上でどのように映っているか、そして伝え方に重要部分とそうでない部分の区別がきちんとつけられているか、といった「伝え方のテクニック」が大切になります。
話すときには強弱をつけた説明をし、またハンドアクションやアイコンの動かし方などにも「視聴者全ての視点を意識したアクション」をすることを心がけて下さい。

面接でホワイトボードを使うコツと注意点

先述でもご紹介してきましたが、一流企業での面接の例になると、場合によってはホワイトボードやパワーポイントなどを使い、その職先で扱おうとしている課題への取り組み方や、将来的なビジョンについての説明が課されることがあります。
ホワイトボードを発表や面接時に説明用に使う際にはまず、「ボードの内容が全ての人に見えやすくしておくこと」が大切です。ホワイトボードを使う際にはよく、光の加減で反射して、そのボードの一点に死角ができるように見えなくなる場合があります。
さらに先述してきました「パワーポイントを使って資料を説明するとき」と同じく、視聴者・聞き手側の視点をきちんと把握した上でのハンドアクションや、進行具合の調整が必要です。
加えて最も効果的な方法としては、説明途中で3度ほどは「わかりますか」といった質問を設ける時間を作っておくことをおススメします。

 

専門職希望時の面接の質問例と回答例

専門職を希望する場合では当然「質疑応答の項目や内容」は違ってきます。そのため、自分が専攻する分野において「どういった内容が質疑応答の項目にあがるか」ということを、前もって調べておくことが大切です。

エンジニアの場合

エンジニアというのはまさに「技術者」という意味で、技術専門職に就く人がエンジニアと言われます。そうした専門職の技術面接ですから、質疑応答の内容も「さまざまなエンジニアがするべき分野の仕事ができるかどうか」が質疑の重要ポイントになります。
・エンジニアを仕事とする上で、自分の能力のウリとこだわりを教えて下さい。
・パソコンを利用する際は、どのアプリケーションがお気に入りですか。
・どんなアプリケーションのシステムに魅力を感じますか。
・最近に読んだエンジニアに関する本で、あなたが会得した内容と魅力に感じたことを教えて下さい。
・過去に従事した仕事において企画したプログラムがあれば、図解入りでわかりやすく説明して下さい。

この辺りの質疑に応答できる工夫をするとよいでしょう。

化学分野の場合

化学分野での質疑応答は「具体的な数値やデータを用いて応える、説得力に配慮した応答」が重要です。この場合でも「聞かれた内容にきちんと応えられるよう、的外れな回答にならないこと」を意識して下さい。

【質疑応答の例】
質問:これまでの実験内容と、その際の成果について教えてください。
応答:「自然科学の分野での実験において、従来認められてきた○○という成果に違う条件を当ててみて再実験してみたところ、△△という結果が得られました。その結果を踏まえ、さらに○○という実験を行なったところ、さらに△△という結果が得られたため、この実験方法においては○○という予見が立てられます。

研究職の場合

研究職での質疑応答でも、化学分野での質疑応答の場合とほぼ同じ対応が重要となるでしょう。この場合も聞かれた内容にきちんと応え、的外れな回答にならないことが大切です。

【質疑応答の例】
質問:あなたが行なっている研究はどんなテーマを軸にしていますか。
応答:「現在行なっている研究を進める上で、過去の先行研究に視座を向けると『○○理論』という範疇が想定され、その理論は△△という現象までは判明していますが、その後の解明には至っていません。現在の研究では、その解明できていない点に焦点を当てながら、『○○理論』に新しい理論を加えられるかどうかを研究視点の基軸にしています。」

自己PRで使えるアピールポイントを正確に把握しましょう

就職時に課される面接というのは、まず「自分の経歴・能力・将来のビジョン」について正確に説明することが課題になります。そのためにパワーポイントを使用したり必要なレジュメを活用し、できるだけわかりやすく伝えられるようにしましょう。
この「わかりやすく伝えること」というのが最も大きな課題となり、面接官がその専門分野の人材であるにせよ、何も知らない人に伝える場合と同じ方法で伝えなければなりません。この「伝えるための能力」を養うことが、面接での最大のポイントとなるでしょう。