コラム/インタビュー

2019/03/11

インターンって何?人事の目線でその目的を説明します!

就職活動をはじめると、先輩やキャリアセンターの人に、インターンには積極的に参加したほうが良いと言われる機会も多くなります。しかし、目的もなくインターンに参加してもほとんど意味がありません。きちんとした目的意識をもってインターンに参加することが重要です。目的意識をもってインターンに参加するためには、なぜ企業がわざわざインターンを実施しているのかを知っておく必要があります。そこでこの記事では人事目線でインターンに参加する目的を説明していきましょう。

 

インターンとは?

インターンとは、企業が学生に就業体験の場を提供する機会のことを言います。学生は、実際に企業に赴き、一定期間その企業の業務を経験することができます。学生としては、なかなかできない経験をすることができ、具体的な業務フローがよく分かるというメリットがあります。日本のインターンでは、無報酬で行うことが多くなっていますが、稀に報酬を受けられるインターンもあります。インターンは海外ではすでにかなりメジャーな制度として取り入れられていますが、それに比べて日本ではまだまだインターンを取り入れている企業は少ないのが現状です。
学生の就職活動を支援している会社であるリクルートキャリア社の調査によれば、新卒採用を実施している企業のうち、2017年にインターンを実施した(予定を含む)企業は68.1%となっており、2018年度にインターンを実施予定の企業は、73.7%と増加傾向なります。着実にインターンを実施する企業は増えてきており、就職活動におけるインターンの重要性も高まっていると言えるでしょう。
インターンは、個々の企業が自主的に学生に就業体験の機会を提供しているもので、学生はインターンに参加することを通じて、自分の適性を見極めた上で職業選択をすることができるようになります。詳しくは下で説明しますが、企業の採用担当者としても、優秀な学生をいち早く発見し、採用につなげるという目的のもとでインターンは実施されています。
インターンに参加するためには、大学を通じて応募したり、紹介会社やNPOを通じて応募したり、直接企業のホームページから申し込みをするなど、様々な方法があります。実施される期間も様々で、1日という短時間でインターンを実施する企業はほとんどですが、数日から数週間という期間インターンを実施する企業もあります。ワンデイのインターンは、日程も調整しやすく多くの学生が参加できるプログラムとなっていることも多いのが魅力です。企業の会社説明会よりも具体的にしている仕事内容について知ることができるチャンスでもあるので、就活生は積極的にインターンに参加すると良いでしょう。
海外ではインターンの取組みが進んでいるということもあり、外資系の企業では、積極的に取組みがなされています。長期間にわたるインターンに参加した学生だけに特別な選考ルートを用意する企業もあり、インターン期間終了後に企業から何らかのコンタクトがある場合も少なくありません。インターンの実施は会社によって大きく異なることから、きちんとその会社が実施するインターンの内容・期間などについて調べた上で参加することが大切です。口コミなどについても参考にしましょう。

 

人事目線からみるインターンの目的

人事の目線から見ると、インターンを実施する目的は、仕事を通じて学生に自社を含めた業界・仕事の理解を促進させることです。インターンを通じて、人事担当者としては、自社の会社の仕事内容や業界について理解を深めて欲しいと考えています。人事担当者にとって、最も困るのはせっかく採用した学生がすぐに退社してしまうということです。そのため、インターンを通じて事前に会社の仕事内容について学生に理解してもらった上で就職活動をしてもらった方が、入社後の離職率を下げることができると考えられています。また、インターンは企業が自主的な取り組みとして実施しているものなので、学生に就業体験の機会を提供するという、社会貢献の一環としてインターンを実施している企業もあります。
人事担当者としては、インターンを通じて優秀な人材に対して、採用活動よりも前にコンタクトを取れるようになるので、就職活動時に優秀な人材を見極めやすくなるというメリットもあります。学生が仕事に本当に向いているかどうかをエントリーシートや面接だけで判断することは非常に難しいことから、インターンを実施して実際の業務の一部をしてもらうことで、学生の仕事に対する適正を見極め、優秀な人材を発見しようとしているのです。特に、ベンチャー企業や中小企業の場合には、採用活動を行っても、なかなか優秀な人材が集まってこないことに頭を悩ませているということもあって、インターンを積極的に行って優秀な人材を見極めようとしています。
採用活動よりも前にインターンを行えば、実際に学生としても仕事の内容を具体的にイメージすることができるようになるので、学生がイメージしている仕事内容とのミスマッチを避けることができるようになります。新卒採用社の多くが3年で3割辞めてしまうと言われる昨今では、人事担当者としてもできるだけ離職者を少なくしようと心を砕いています。なぜなら、せっかく採用して研修などを行っても、辞められてしまってはそれらの努力が無駄になってしまうからです。人事担当者としてもできるだけ会社で長く働いてくれる優秀な人材を探しています。今後、子どもの数が少なくなるに連れて、日本の会社でも人材不足が深刻化すると予測されている昨今においては、優秀な人材を確保することは企業にとっては死活問題です。そのため、採用活動に加えて、インターンを重要視する企業も増えてきています。その方が、多くの就職希望者と接する機会も多くなり、優秀な人材を確保できる可能性が高くなるからです。
それに加えて、インターンを実施することで自社のイメージアップを狙っている場合もあります。実際に会社でインターン生として働いてもらうことによって、自分の会社をより正しく理解してもらうことができるようになります。インターン生を受け入れることによって、大学や求人サイトなどで大々的にアピールすることができるので、就職希望者に対する自社の知名度をアップさせることができ、社会貢献活動を積極的に行う企業であることをアピールすることができるようになります。

 

インターンも就職活動の一部である

インターンは企業が優秀な人材を見極めるための機会となっているだけではなく、就活生にとっても、会社の具体的な仕事内容について知ることができる機会となっているものです。インターンに参加すれば、実際の企業の業務フローについて知ることができたり、実際に会社で働く人と話をすることができるなど、実際の会社の雰囲気も知ることができるというメリットがあります。
昨今、人材不足が叫ばれる日本企業としては優秀な人材を確保したいと考えていることが多いため、今後も多くの企業がインターンの実施を予定しています。就職希望者としては、インターンの機会を積極的に活用して、就職活動に臨むことが大切です。