コラム/インタビュー

2019/03/11

「内定」は当たり前。入社を決める前に考えて欲しい自分の為の企業選択

この時代、「内定」は当たり前です。1社から内定をもらえたからと気を緩めている就活生が居たら直ちに再開してください。

今ここで、就活生だからこそ知らなければいけない現代の就活マーケットにおける事実と未来についてお伝えします。

 

就職率98%。就職できることが当たり前の時代

タイトルを見てビックリした人も居れば、それぐらい聞いたことがあると思った人も居るかと思います。厚生労働省が調査した2018年の大学生就職率は「98%」と、過去最高の記録を更新しました。

この数字が伝える事実は「就職できることは当たり前」となってきているということです。100%ではないので絶対ではありません。しかし全体のたった2%以外の人は就職ができる時代となっているのです。

この就職率の高さは今年も続くと想定されています。しかし早期から内定をもらうことができる近年の就活マーケットでは、3年の春にもらった企業の内定先にそのまま就職することを決めてしまう学生が増えてきています。

就活市場はつい数年前まで氷河期と呼ばれ、内定をもらうことが困難とされてきました。そんな時代から一変、現在は超売り手市場とまで言われています。

数字や言葉だけを聞いていたら「良い時期に就職活動ができてラッキー」と思っている学生も多いかもしれません。しかし良い話題が上がる一方で、20年も前から変わっていないある数字があります。それは就職の先に待ち受ける、誰もが当事者になる可能性がある事実です。

 

20年前から続く離職者3割の実態

就職の裏には必ず離職があります。平成28年度の厚生労働省の調査では入社から1年以内の離職者が平均15%と出ました。これは6人に1人が1年以内に就職した会社を辞めてしまうということです。さらに3年以内の離職者の数は30%と、3人に1人が会社を辞めています。

この事実は近年に限った話ではなく、長きに渡って日本の就活マーケットが繰り広げている事実です。平均して1年以内の離職率は約10年間、3年以内の離職率に至っては約20年もの間大きな変化がありません。むしろ仕方がないものとまで思われているのではないでしょうか。

長きに渡って変化の無い離職率、毎年一定数現れる離職者達。せっかく採用したのに退職されてしまう企業の数々。約半年~1年に渡って頑張ってきた就職活動には何の意味があったのでしょうか。残ったものは何だったのでしょうか。

どうして一定数の離職者を排出し続けているのかというと、学生と企業のミスマッチが原因といえます。次からは就職活動で起こる企業と学生のミスマッチについてお話ししていきます。

 

多くの人に待ち受ける就職先でのミスマッチ

皆さんは自分に合っている、もしくは自分のやりたいことと方向性が近いなど、何か企業選びの軸を持っていますか?

自分の生涯を築いていく職業選択や企業選択をわずか半年~1年の期間で行わなくてはいけないのが就職活動です。実際のところ訳も分からずとりあえず内定の出た企業に就職するというパターンの学生が多いのではないかと思います。

実際に、レバレジーズが運営するフリーター・既卒向け就職支援サービス「ハタラクティブ」が2018年新卒入社者を対象に行ったアンケート調査によると、「新卒で決めた企業への入社を後悔しているか」という質問に約60%が「はい」と答えたという調査結果が出ています。

理由として挙げられているのが「入社前の情報収集が足りなかった」(31%)、「やりたいことが明確にならないまま入社してしまった」(22%)、「最初に内定が出たという理由で入社してしまった」(21%)、の3つです。

皆さんはこの結果を見て何を感じますか?自分がその立場だとしたら何を思いますか?後になって後悔をしても遅いのです。

確かに、最初に入社を決めた企業が自分と合わなかった場合は転職すればいいだけとも言えます。しかし、それを繰り返していても転職の回数がいたずらに増え続けるだけになってしまうことが多いでしょう。

就職活動はそう何回もやりたいものではないと思います。できることなら1回で自分に合った会社に就職したいというのが本音ではないでしょうか。

ここで大切なことは自分の軸を持つことです。もしそれがない場合、足りていないのは自己分析でしょう。

職業選択や企業選択をする際は、まず徹底的に自己分析をしてください。自分は何が好きで、何が嫌いで、将来どうしたいのかなどです。ここを怠らなければ自分の行くべき道が分かり、おのずとやらなければいけないことも見えてきます。

他人の声や誘惑に惑わされてはいけません。是非とも真剣に自分で自分と向き合ってください。ミスマッチを起こす原因はその部分の不足にあります。

しかし自分に合った企業を見つけられない学生が全て悪いのかというとそれは全く違います。むしろ学生の責任の方が少ないと言っても良いくらいです。社会を知らない学生が努力をしたところでミスマッチをゼロにできないのはむしろ当たり前かもしれません。

一番の問題は企業側の問題や採用マーケットのルールです。学生にリアルな会社・職場を提示できていないのです。どれだけの企業が求める人材や会社に合った人材をきちんと学生側に提示できているでしょうか。人事担当とはいえ自社と合った学生を必ずしも見抜けていないのです。

日本で新卒者を採用することは生涯年収相当の投資を行うに等しい、という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。企業も学生も本気です。本気のぶつかり合いの就職活動だからこそミスマッチは減らさなければ誰も幸せになっていかないでしょう。

何十年もの間、離職率30%を保っていてはいけないのです。外資系人材紹介会社ヘイズ・ジャパンの「世界31カ国における人材の需給効率調査」の結果によると、日本は「人材ミスマッチ率」が2年連続で上昇し10点中10点です。世界的に見ても「最も人材が探しにくい国」という調査結果が出ています。

今こそ変わらなくてはいけないのです。学生も企業も、もっと就活に本気になる時は来ています。

 

変えなければいけない2つのこと

色々と説明をしてしまいましたが、変えなければいけない事は主に以下の2つにまとめられます。

学生側
「職業選択・企業選択の方法・考え方」

企業側・採用マーケット
「採用の透明化・情報開示の質」

学生は徹底的な自己分析から自分に合った企業や職種の軸を決め、企業側は求める人材や自社情報の透明化を行うべきです。本来であれば、この2つが行われて初めて採用が成り立ちます。

これらが成り立った時、そこには必ず夢や希望にあふれる若者とそれを迎え入れる企業の熱気であふれる就職活動がやってきます。

 

わずかに見えてきた就活の明るい未来

しかし、そんな採用マーケットや学生の動きにも少しずつとはいえ変化が起こっています。現代の採用マーケットに不信感をもった企業の行動や学生の意識の変化により、1年以内に退職した新卒者の割合は平成23年から毎年減少してきています。

社会や企業が正しい方向を示していけば、学生も正しい選択ができるようになります。学生も真剣に自分と向き合っていくことができれば必ず最高の環境に出会えます。

このわずかな変化は就職活動の明るい未来です。必ず、全員が楽しく幸せに希望に満ちた会社で働くことができる未来がやってきます。

 

自分のための最高の選択をしよう

友達とワイワイ遊んだり、自分の好きなことや趣味に没頭することができる大学生活。そんな中で、約半年~1年を掛けて挑む就職活動。自分の客観的評価が可視化されて自信が付く人も居れば、自信を失っていく学生もいると思います。採用枠をかけた戦いのようなものに慣れていないために心が狭くなっている人もいるかもしれません。

しかしその緊張感に無理に縛られる必要はありません。必ずしも他の人と同じ戦い方をする必要もありません。自分に合った企業は必ずあります。なかなか採用がもらえなくてもそれでいいのです。自分しか持っていない武器を欲している企業は必ずあります。

求め合うものが満たされた状態が本来の就職活動です。その要素は当然ながら企業によって異なります。ですから探すことを止めてはいけません。自分がここだ!!と心から思う企業が現れるまではあきらめずに探し、そこから逃げないでください。

自分の為の就職活動です。自分の為の最高の選択をしましょう。

Seed’s LOUNGEでは、その為の情報発信を続けてまいります。
学生に正しい判断ができるサポートをしていきます。