コラム/インタビュー

2019/05/07

SWOT分析を使って自己分析と企業分析をする方法

就職活動を成功させるためには採用試験で実力を出しきることが大切ですが、そのためには入念な準備が欠かせません。

どれだけ企業のことを調べているのか、どれだけ自分のことを理解できているのかなど、追求すればするほどアピールできる内容が出てくるでしょう。

そこで、就活生がつまづきやすい自己分析において、「SWOT分析」を活用する方法を紹介。

大学の授業で耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、そもそもSWOT分析とは何なのか、どうやって就活に活かすのかを説明していきます。

SWOT分析とは?

SWOT分析という単語を大学の授業で聞いたことがありませんか?

内的要因である「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」と、外的要因である「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4要素をもとに、企業がどのような状況に置かれているのかを分析するものです。

これら4要素それぞれを把握することによって、戦略目標を立てることができるようになり、市場でのチャンスの有無や直面している課題を整理することが可能になります。

SWOT分析は何に使えるの?

SWOT分析は主にマーケティングや経営戦略の場で用いられる分析になりますが、構成する4要素は自己分析にそのまま当てはめることができます。

内的要因の2つは自身の長所と短所、外的要因については企業の強みと競合他社との関係などに置き換えることができてしまいます。

各要素の内容をしっかりリスト化することができれば、自己分析だけでなく企業分析も可能になり、さらには自己PRの内容まで考えることができるはず。

ただ単純に自己分析を考える方法も良いですが、一度の作業で複数の対策を済ませることができますので、就活生がやるべきこととも言えるでしょう。

SWOT分析を実際に使ってみる

SWOT分析を使うことによって、自己分析や企業分析、自己PRの内容を見つけることが可能になります。

しかしSWOT分析の存在を知ったところで、使い方や分析のやり方を理解しなければ、なにも始まりません。

そこで次からは、実際にSWOT分析を使う手順について解説していきます。

まずは自身のネタをリスト化する

最初のステップとして、自分自身のことをリスト化することから始めましょう。

どんな勉強をしているのか、趣味やコミュニケーション能力など、どんな些細なことでも構いません。

加えて価値観や世界観、これまでの経験など、過去の自己分析の結果を参照しながら、改めてリストとしてまとめていくのもいいでしょう。

数が多ければ多いほど、より充実した内容に仕上がりますので、時間をかけながらでもしっかりと自分自身を見つめてみてください。

志望する企業の情報を集める

もう一つネタを集める作業が必要で、次は志望する企業の情報をまとめましょう。

企業だけでなく業界全体の情報も必要になりますが、とあるスポーツメーカーを例にしてみると、社会人の間で健康ブームが巻き起こっていることが「機会」の部分に記入できます。

また「脅威」に関しては、志望企業の同業他社の動きをまとめていき、例えばスポーツ分野以外の多角化を進めていることや、球技だけでなくアウトドア分野にも積極的であるなどを知ることになるでしょう。

応募しようとしている企業がどんな事業を展開しているのかを、改めて知るきっかけになりますので、自己分析を進めているとはいえど、手を抜かずにまとめていくようにしてください。

SWOTにそれぞれの項目を当てはめる

自身のネタをリスト化することができれば、次は「強み」「弱み」「機会」「脅威」のそれぞれに、まとめた内容を当てはめていきましょう。

例えば中学・高校時代にテニス部に所属していたなら、「強み」には継続力や忍耐力といった内容を記入することができ、「弱み」には一部員として活動していたら、リーダーシップが不足しているとすることができます。

一方で「機会」と「脅威」に関しては、志望する企業の内容を当てはめていくことになりますので、どんな企業なのかを調べながらまとめていくようにしましょう。

テニス用品メーカーを志望しているのであれば、「機会」には日本国内のテニスの注目度が高まっていることが挙げられますし、「脅威」については、中高生年代のプレイヤー人口や環境が整っていないなどが一例となります。

このようにまとめた内容を各項目に当てはめていくことによって、SWOTそれぞれを一目で把握することができ、次のステップへと進むことができます。

クロスSWOT分析で自己PRを考える

SWOTそれぞれの要素をまとめたところで、達成感を覚える人が多いかもしれませんが、さらに深く分析を進めていくことをおすすめします。

「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つを知ることによって、自己分析と企業分析の形がある程度まで見えてきますが、これらを組み合わせることで自己PRも可能になります。

それでは、どのように自己PRの内容を考えていくのかを解説していきましょう。

4要素を掛け合わせる

「強み」「弱み」「機会」「脅威」を掛け合わせていくことによって、企業に対して自分の強みや弱みをアピールするポイントを探ることができます。

ここで注意してほしい点が、内的要因である「強み」「弱み」と外的要因の「機会」「脅威」をそれぞれ掛け合わせるのであって、「強み」と「弱み」を掛け合わせてはいけません。

具体的には、「強み×機会」「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」の4パターンとなりますので、それぞれの内容をしっかりとまとめていくようにしましょう。

例えば「強み」と「機会」を掛け合わせたとき、企業の「機会」に対して、自身の強みをどのように活かしていくのか、またどのようにして発揮していくのか考えていきます。

もしも「強み」にリサーチや分析が得意とあれば、社内での企画会議では綿密な調査のもと、説得力のある発言ができるといったように、自分のアピールポイントを導き出せます。

このように面接やESで求められる自己PRを作ることができるため、SWOT分析が就職活動において有効だと言われているのです。

面接用に文章化しておく

掛け合わせたそれぞれの項目をメモしておいて、ESの自己PRに記載するのは当然として、面接用に文章化しておく方法もおすすめです。

ES提出から面接の案内がくるまで時間がかかり、数週間後に開催されるとしても、記載した内容を忘れてしまう可能性があります。

またSWOT分析をしっかりと進めれば、ESでは書ききれない部分もあるでしょう。

あらかじめ文章化しておくことによって、頭の中で面接のイメージをしながら内容をさらに良くすることもできます。

そのためクロスSWOT分析で自己PRまで導いたあと、頑張って文章化の作業をすることによって、面接突破率をグンと上げることができるはずです。

自己分析・企業分析が弱いと自己も弱くなる

自己分析・企業分析ができれば、自己PRへと繋げられるのがSWOT分析の大きな強みとなります。

しかし自己分析と企業分析のどちらかを疎かにしてしまうと、自己PRの内容が弱くなってしまうため、書き出した情報を入念に吟味しなければなりません。

逆を言えば、自己分析と企業分析がしっかりとしていると、自己PRの内容も充実するはずですので、面接で話す内容もスムーズになります。

まずは、やってみよう!

SWOT分析は本来、マーケティングや経営戦略の分野で活用されるものですが、就職活動においては自己分析や企業分析、自己PRを考えることができます。

試験を突破するためにも大切なことではありますが、志望している企業は本当に自分に適している企業なのかどうかを考えるきかっけにもなるはずです。

また、就職活動が上手くいっていない人は、ぜひSWOT分析を試してみてください。

改めて自己分析を一から始めるのは時間がかかりますので、企業分析や自己PRを同時に行えるSWOT分析がおすすめです。

そしてこれから就職活動を控えている人も、ぜひSWOT分析を活用してもらって、志望する企業から内定を勝ち取ってくださいね。