就活コラム

2020/12/02

就職浪人はするべき?デメリットや就活浪人中の過ごし方を紹介します

「就活を頑張ったけど、志望する会社に内定をもらえなかった」
「無い内定のまま卒業が近づいている」

こういった人の中には、就活をもう一度やり直そうとしている人も多いでしょう。

就活をやり直す場合、「就職浪人」または「就職留年」の選択肢があります。今回は、「就職浪人」のリスクや実態を解説します。

就職浪人に踏み切る前に、きちんとリスクと実態を把握して、意思決定をしていきましょう。

就職浪人とは

就職浪人とは、就職が決まっていないまま卒業し、自力で就活を継続することを指します。

似たような言葉に就職留年がありますが、意味が少し違うので注意しましょう。

就職留年は意図的に学校を卒業せず留年そ、在学しながら就活を継続することです。就職浪人と就職留年の間には、「大学を卒業し既卒として就活を行うか」「学生として就活を行うか」の違いがあります。

就職浪人する人はどれくらいいる?

まず就職浪人の割合です。

文部科学省の「平成30年度学校基本調査について」によると、就職浪人に該当する人の割合はわずか8%未満と、かなり少ないことが分かります。

就職浪人でなく就職留年を選ぶ人も

就職浪人を選ぶ人は少ないとお伝えしましたが、就活で満足のいく結果を得られなかった人は、他にどのような選択肢をとるのでしょうか。多くは、就職留年をしている印象です。

就職浪人には多くのリスクがある一方で(詳細については後述)、就職留年はお金さえ問題なければ、就活におけるリスクを抑えられるからです。

あわせて読みたい!
▶︎ 【就職留年とは】就職浪人との違いやメリットデメリットを徹底解説

就職浪人のリスクと現実

就職浪人にはリスクがあると何度か述べましたが、具体的にはどのようなリスクがあるのでしょうか。また、就職浪人をすると、卒業後どのような現実に直面していくことになるのか、1つ1つ確認していきます。

就職浪人の内定率は現役生の半分以下

まず就職浪人の1つ目のリスクは、内定率が現役生と比べて低いことです。就職浪人の内定率は現役の就活生の半分以下といわれています。

マイナビの実施した「2019年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、現役学生の内定保有率は82.6%であるのに対し、就職浪人をしている人の内定保有率は45%以下。(2019年8月時点)

現役生と就職浪人をしている人の内定保有率は倍近い差があるのです。

そもそも1度目の就活の結果が芳しくなく、再度就活をすることになったにも関わらず、就職浪人することでさらに内定を得ずらくなる可能性が高いのです。

なぜ就職浪人は現役生よりも内定率が低いのでしょうか…。

就職浪人すると面接で「なぜ就職浪人という選択をしたのか」「なぜ2回目の就活をしようと思ったのか」等、聞かれる機会が多いです。そこで面接官の納得のいく回答ができなかった場合、どうしてもマイナスの印象を守られやすくなってしまいます。

また、「就職浪人中なにをしていたのか」を聞かれることも多いですね。就職浪人でなく、就職留年をした人は、留学や長期インターンなどをして、延びた学生の期間を活かして就活に臨む人が多い印象です。

応募できる企業が現役就活生よりも少ない

2つ目のリスクは、現役就活生に比べ、就職浪人生が応募できる企業が少ないことです。

企業の中には、現役の学生の応募しか受け付けていないところが少なからずあります。そのため、志望度の高い企業や、現役時に応募できた企業に、再チャレンジできない可能性があるのです。

また、応募はできたとしても、就職浪人は現役就活生に比べてイメージが悪く、書類選考や一次面接など、選考序盤で落とされてしまうこと。

ここ数年、厚生労働省は民間企業に対し、「既卒3年以内は新卒として採用すること」を強く求めています。しかし、企業がそれに応えて既卒生や就職浪人生の採用に前向きになっているかというと別の話。

厚生労働省からの呼びかけにより、卒業後3年以内の既卒生、就活浪人生の応募を受け入れる企業は、全体の69%にのぼったそうです。(労働経済動向調査(2020年8月)

しかしそこから実際に、卒業後3年以内の既卒生を採用したと回答した企業は全体の45%。就活浪人生と現役生の内定率の差のところでも挙げたように、就職浪人をしている人にとっては厳しいデータが出ています。

さらに「既卒者の新卒枠での応募可否についての今後の方針」という質問に対して、「卒業後3年以内の既卒生を応募可能にしたい」と答えたのはわずか31%。未定・不可にしたいの回答合計は44%で、前向きな回答の割合を上回る結果です。

以上の数値から、厚生労働省が呼びかけていたとしても、企業側は就活浪人生の採用に、前向きではないことがわかります。

同じ企業を受け直しても受かる確率は低い

就職浪人をして現役時代と同じ企業を受け直しても、受かる確率が低いのもリスクの1つです。

どうしても入りたい企業があり、1度目の就活で受からなかったので再挑戦したく、就職浪人するつもりなのですがやめた方が良いのでしょうか。

就職浪人する理由が、”全落ちや大幅に志望業界が変わったから”ではなく、”特定の企業に受かるため”だけなのであれば、やめた方が良いかもしれません。
就活は受験のように、ある一定の得点をとったら合格する、というようなものではないからです。
また、前年度不採用だった企業に受かる確率が低いことも理由にあります。

特に、2次面接以降で不採用だったのであれば、受かる可能性は低いかもしれません。

書類選考や1次選考では、基本的な学力や身だしなみ、マナーやコミュニケーション能力などを見られていることが多いです。そういった力は、勉強や場慣れなど、努力次第で身に付けることができるので、就職浪人をした1年の間に挽回することも可能でしょう。

しかし、2次選考以降では、人柄や社風との相性が特に見られる傾向にあります。人柄や社風に合うか否かは、1年で変えられるものではありませんし、その企業に受かるために変えようとするのも不健全です。

このように、就職浪人をして同じ企業を受けたとしても、受かる確率は低いと思われるので、特定の企業へのリベンジのみが目的の就職浪人は避けるべきでしょう。

グループディスカッションやイベントで悪目立ちする

グループディスカッションやイベントで悪目立ちしてしまうのも、就職浪人の就活がやりづらい理由の1つです。

就活を進めていると選考や、就活イベントで、他の学生とグループを作り、グループワークに取り組む場面が出てきます。

グループワークが始まる前には、自己紹介や雑談をする時間がありますよね。そこで1人だけ「〇〇大学卒の△△です」と言わざるを得ないとなると、少々悪目立ちしてしまうのです。

他の学生が気を使ってしまったり気まずくなったりする可能性もあり、臨機応変に場を和ますことが求められるケースもあります。

このように学生の間で悪目立ちするからといって、それが直接的に選考で不利になることはありません。しかし、他の学生にちょっと色眼鏡で見られることで面食らってしまう人は、就職浪人は控えた方が良いかもしれません。

就活中は初めて会う学生とコミュニケーションをとる機会が非常に多いです。就活浪人というステータスは目立つため、周りの目を気にしない強いメンタルを保つ必要があるということを想定した上で意思決定をした方が良いでしょう。

面接で就職浪人のエピソードも聞かれる

面接で就職浪人のエピソードを聞かれるのは、避けられないでしょう。

就職浪人をした理由や空白の期間に何をしていたのかは、面接官にとってあなたの人柄を理解するうえで重要な情報になるため、高確率で質問されます。

他にも就職留年を選んだ理由や1年前の就活状況など、自分にとっては失敗に思える過去の経験について聞かれることも多いでしょう。

そういった質問にまごついてしまうかもしれませんが、面接官も単純に就活状況や行動の動機を聞きたいだけであることが多いです。

変に後ろめたい気持ちになる必要はありませんので、状況や理由をしっかりと説明しましょう。

ただし、1度目の就活の反省点を明確にしておくことと、反省を踏まえた卒業後の過ごし方、2回目の就活への取り組み方ができるようにしておきましょう。

就職浪人自体は悪くありませんが、起こったことに対して改善を重ねていけないのであれば、それはどんな企業にも評価されないということを覚えておきましょう。

孤独な戦いになる

就職浪人を選ぶと、辛く孤独な戦いが待っています。

これまで述べてきたように、既卒で就活に挑む人はそれほど多くありません。同級生の友人たちはほとんど就職しているため、同じ境遇で頑張る仲間は見つかりにくいもの。一緒に就活するのは後輩たちというのはしんどいですね。

また就活が上手くいかない時に頼りたいのが就活サービスですが、就職浪人向けのサービスは現状として多くはないためあまり期待できません。

結局はその人次第ではあるのですが、情報交換をしたり、選考対策をしあったりする仲間を現役就活生よりもつくりづらい、というのはデメリットといえます。

就職浪人を迷う人がするべきこと

ここまで解説してきたように、就職浪人はかなり厳しい現実が待っています。それでも今年の就活が上手くいっていなかったら、金銭面などの事情から浪人を考えないといけない人もいるでしょう。

そこでここからは、就職浪人を迷っている人が今すべきことを紹介していきます。

就職エージェントに相談する

1つ目は、就職エージェントに相談することです。

就職エージェントは、自己分析のサポートや、自己分析結果を踏まえた企業の紹介、企業に合わせたES添削、面接対策などを全て無料で行ってくれるサービスです。彼らはそれだけでなく、面談を通じてあなたの志望や性格にマッチした企業の紹介もしてくれます。

彼らは企業の新卒採用支援も行なっているため、10月1日を過ぎていたとしても、まだ募集を続けている企業の求人を持っています。例えば、内定辞退が出て採用目標人数を満たせていない企業などの求人です。

秋冬になってまだ内定がない、もしくは納得がいく結果が得られておらず、就職浪人を検討している人は、早々と就職浪人を決断せず、まずは就職エージェントに相談してみることが得策です。

ここで編集部おすすめのサービスを2つ紹介しておきます。

1つ目はキャリアチケットです。キャリアチケットは就職エージェントの中でも学生からの人気が高いサービスです。内定者と話していても、かなり口コミが良い印象でした。

「ヒアリング形式の自己分析が丁寧で、自力では調べられなかったが、ピンとくる企業を紹介してもらえる」という口コミが多かったです。利用から内定獲得までの速度も売りにしているので、まずは利用してみてください。

2つ目はJobSpring公式サイトはこちらです。JobSpring経由で就職した人は、早期離職率が0.1%と非常に低いのが強みです。(平均は30%以上)いかに自分に合う企業を紹介してもらえるかが分かります。

通常のエージェントは、キャリアコンサルトタントとの面談のみで紹介企業を判断しますが、JobSpringは面談に加え、独自のAIでの判定も用いることで、納得感のあるマッチングを実現させているそうです。

逆求人サービスを使う

2つ目は逆求人サービスを使うことです。

就活ピークが過ぎた後でも、企業によっては内定辞退者が出たり採用目標人数を満たせていなかったりする場合があります。その際企業は、再度春のように大々的にエントリーを募るのではなく、逆求人サービスを通じて足りない人数を補おうと就活生を探しているケースも多いです。

逆求人サービスは複数ありますが、多くの企業が活発に利用しており、スカウトが届きやすいものを使うことがオススメです。

OfferBoxは、同サービスの中でも登録企業数がもっとも多く、上場企業からベンチャー企業まで、様々な規模感の企業に利用されています。弊社のライターインターンが利用したところ、1ヶ月で10件程度スカウトが届きました。まずは登録してみてください。

既卒向けの就活サービスはあまり存在していないと上述しましたが、逆求人サービスも現役学生しか使えません。サービス利用資格がある在学中に使えるだけ使っておきましょう。

就職留年できないか検討する

3つ目は就職留年できないか検討することです。

どうしてももう1度就活をせざるを得ないのであえば、就職浪人よりも就職留年留年をおすすめします。就職留年は、現役学生として再度就活ができるので、選考におけるデメリットは就職浪人に比べて少ないです。

しかし、就職留年にもデメリットはあります。一番は費用面です。大学に1年長く在籍するので、その分の学費や生活費などが余計にかかってきます。

就職留年については、こちらの記事で詳しく解説しています。就職留年で必要になる費用をなるべく安く抑える方法も書いているので、参考にしてみてください。

あわせて読みたい!
▶︎ 就職留年はあり?就職浪人との違いやメリットデメリットを徹底解説

就職浪人中の過ごし方

ここまで就職浪人のリスクや現実といった負の側面を解説してきましたが、さまざまな理由により、就職浪人せざるを得ない人もいるでしょう。

そこでここからは、就職浪人した際の過ごし方について解説していきます。

既卒向けエージェントで確実に内定を得る

1つ目は、既卒向けのエージェントで確実に内定を獲得していくことです。

上の見出しで紹介されていた就活エージェントを利用してはだめなのでしょうか?

上で紹介した就活エージェントは、現役就活生を主に対象にしています。対して、既卒向けエージェントは、就職浪人生など、卒業後に新卒として就活をしている人に特化しているので、現役就活生向けのエージェントよりも、より手厚いサポートを受けることができます

具体的にどのようなサポートを受けられるのでしょうか。

まず、既卒の採用に前向き、または現役就活生と差別せずに採用している企業を教えてもらうことができます。
既卒の採用を行なっていないところや、厚生労働省の呼びかけに対して建前だけ募集を出しているところにエントリーしても仕方がありませんよね。

また、企業が就職浪人生に対し、何を求めるか、またはどんな懸念を持つかを把握した上で、就活対策をすることが重要です。
既卒向けのエージェントでは、就職浪人の理由を聞かれた時の答え方や、就職浪人中の過ごし方へのアドバイスなど、既卒向けの就活対策を講じてくれます。

まず、人気度でいうと第二新卒エージェントneoがおすすめです。多くの人に利用されているので、1度登録してみてほしいエージェントです。

ただし、多くの人に利用されている分、個々に合わせたサポートのカスタマイズ性は薄い側面も。より各人にあったサポートを求めるのであれば、次から紹介するエージェントがおすすめかもしれません。

第二新卒エージェントneoが、幅広く利用されるサービスであるとすれば、個人個人に合わせたサポートが得意なのがウズキャリ既卒。丁寧なサポートがゆえに、通常既卒の内定率は45%以下のところ、ウズキャリを利用した就活生の内定率は86%を超えています。

長期インターンをする

就職浪人するとなっても、1年間就活だけをしているわけにもいきません。何かしら、就活にも役立ち、打ち込める経験をした方がよいでしょう。

そこでおすすめなのが長期インターンです。長期インターンは現役就活生の人の中にもしている人が多いですが、しっかり取り組んだ場合には、就活の際に大きな武器になります。

長期インターンは週4日以上の勤務を求められることが多く、現役の学生は時間の余裕がなくなかなか取り組みづらいという点でも、就職浪人をして時間があるからこそできる経験とも言えます。もちろん、バイトのようにお金ももらいながら取り組めるので、資金面でも助かるのがいいですね。

むやみな資格取得はおすすめしない

3つ目はこれまでと違い注意すべきことになりますが、資格取得についてです。

学生の方に多いのですが、やみくもに資格を取れば就活に役立つと思っているケースです。受験ではないので、この資格があれば内定がもらいやすい、といった資格はありません

公務員や公認会計士、経理職といった専門的な仕事を目指すのなら別ですが、基本的には就活で資格はそこまで加点になりません。それにもかかわらず、せっかくの1年を資格取得のみに費やしていくのは、非常にもったいないといえるでしょう。

まとめ

本記事では就職浪人についてまとめてきました。

就活がうまく行かなくても、とりあえず大学卒業だけはしておこうという気持ちもわかります。しかし新卒と既卒とでは、就活の難易度が一気に変わってしまうのが現実です。

今回紹介したリスクや対策を踏まえて就職浪人は慎重に判断し、さまざまなサービスを駆使してできるだけ在学中に内定を獲得してしまいましょう。