就活コラム

2020/10/27

転職における市場価値はどう決まるのか?市場価値が高い人材の要件とは

働いていると、一度や二度は転職という文字がちらつく瞬間がありますよね。今すぐ転職をする気がなくても、自分は必要とされる人材なのか?今の給与は適切なのか?もっと高く買ってくれる企業はあるのか?など気になるのが正直なところでしょう。

転職するにあたり重要になってくるのが市場価値。これを理解しているかによって、キャリアアップできるか否かが決まると言っても過言ではありません。

本記事では、転職での市場価値とは何なのかを解説し、市場価値を決める要素、市場価値を高めるために今の会社でできること、今の自分の市場価値のはかり方をお伝えします。

転職市場で価値の高いのはどういった人材なのかを理解し、理想と現実のバランスが取れた転職活動にしましょう。

転職での市場価値とは

まず、転職での市場価値とは何なのでしょうか。

市場価値とは、労働市場における労働者の価値のことです。簡単に言うと、「あなたが企業からどれだけ必要とされる人材か」を示す指標です。

この市場価値の高さは、企業の採用ニーズ=「需要」と、求職者の数=「供給」のバランスで決まります。需要が高く、供給が少ないとき、市場価値は高くなるのです。

例えば、英語が話せる人材が多くの企業から求められているのに対して、英語が話せる人材が世の中にあまりいない場合、高い需要に対して供給が追いついておらず、その人材の市場価値は高くなります。

一方で、専門的なスキルはあるものの、企業からのニーズがあまりスキルであった場合や、企業からのニーズがあるスキルはあるものの、そのスキルを保有する人が多かった場合など、需要に対して供給が過多な場合、市場価値は低くなります。

上述の通り、市場価値は需要と供給のバランスで決まります。そのため、「このスキルを持っていれば一生安泰!」「この仕事に携わっていれば市場価値は下がらない」といったものありません。

時代や世相を反映して、企業の需要も、労働者の保有スキルや経験もどんどん変化していきます。
そのため、市場価値を高めるためには、常にアンテナをはりめぐらせ、現在の市場では何が求められているかを察知することが重要になります。

昨今の社会背景・企業戦略から市場価値を考える

市場価値は、需要と供給のバランスで決まります。昨今の社会背景と企業戦略から、需要が高く、希少価値が高い人材とはどんな人材なのかを考えてみましょう。

昨今では、様々な業界で、サービス業化が進んでいます。

サービス業の特徴は、サービス業は、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性という4つといわれています。

市場価値が高まる1つ目の要因は「社会背景」です。現在幅広い業界で、サービス業化の潮流があるため、サービス業に近い業界に身を置く人は、その知見や経験が求められ、市場価値が高まる可能性があります。「サービス経済」には変動性・不確実性・複雑性・曖昧性という4つの特徴があるので、これらの特徴がある業界で経験を積むことを考えてみましょう。

マーケットのニーズが変わりやすく、何をやれば伸びる、という確実な見立てはなく、様々な丸々が複雑に絡み合い、因果関係が曖昧なのです。
そうした中では、過去の成功体験を、別の環境で再現する、ということが難しくなります。そのため、最も価値が高い人材は、そのような環境下においても

人材の市場価値が高まる2つ目の要因は、「企業戦略」的な背景です。これは「企業戦略を実行する能力」であり、先述のような変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の高い「サービス経済」の中では、マーケットのニーズは変動が速く、細分化もしていきます。その中で、企業それぞれの戦略について速いスピードでPDCAを回し、最適化し続ける能力を持つ人材は市場価値が高いと考えられます。

市場価値が高い人材とは

上の見出しでは、ビジネスの環境が大きく変わり、未来の予測が難しい「VUCA」といわれる昨今の状況から、新しい領域でも、素早くPDCAを回し、最適化し続けられる人材が、市場価値が高いといえます。

それでは、そういった市場価値が高い人材とは、いったいどのような人材なのでしょうか。具体的にみていきます。

市場や事業の構造を俯瞰し把握できる人

1つ目の特徴は、市場や事業の構造を、俯瞰的に把握できる人です。

市場は常に変化しているため、現状維持では、企業が一定の地位を保ち続けることは不可能です。そのため、市場がどのような構造になっているのかを把握し、市場がどう変化していくかを予測し、その中で自社が存在感を表すためのポイントを理解する必要があります。

このように、自分が関わる企業や業界が置かれている状況を適切に把握し、次に取り組むべきことを見い出すためには、精度の高い情報収集と、論理的な情報整理の力が必要です。

そのためには、目先の業務に取り組むだけでなく、経営層がどこを目指しているのかを常にインプットし、また、同業種、同業界の他社に所属する人との情報交換が必要でしょう。

これができれば、今後伸びる業界や企業の選定もできるでしょう。
また、会社を伸ばすために、自身が所属するチームや部署が力を入れるべきことや、自身が身につけるべきスキルも、適切に判断できるようになるでしょう。

自分で課題を発見できる

2つ目の特徴は、課題を自ら発見できることです。

物事を成し遂げるにあたり、課題設定能力が非常に重要です。例えば「ダイエット」という目標1つとっても、やみくもに思いつくことを試していても、そもそも太っている原因に対するアプローチをしなければ、なかなか痩せませんよね。

このように、目標とする姿と、現状のギャップを生んでいる原因こそが「課題」です。

例えこそダイエットですが、ビジネスの場では、思い込みでなく数字をもとに意思決定をしていく必要があります。そのためにも、洗い出しの時点で、思い込みで精査せずに、とりあえず網羅的に列挙することが大切です。

また後に、この課題に対しての施策の実行フェーズで人を動かす際に、どのように課題を設定したかを説得力を持って説明するためにも、他の課題の重要度がなぜ低いかを示すために、網羅的な列挙が必要になります。
このように考えられうる課題を、網羅的に列挙するには、その業界や企業についての知識が必要です。そのため、これができる人は非常に市場価値が高くなります。

課題解決の施策・実施工程を決められる

3つ目の特徴は、課題を解決するために施策・実施工程を決められることです。課題の選定が重要であるとはいえ、それに対する打ち手を実行できなければ状況は変わりません。

そのため、課題の設定とともに、課題を解決する方法まで構築できる能力がある人は、高い価値が見込まれます。

適切な人材を巻き込み施策を実行できる

4つ目の特徴は、課題解決のために、適切な人材を巻き込んで施策を実行できること。企業内での課題をひとりで解決するのはほぼ不可能です。

そのため、自らチームをつくり、ワークさせられる人は高く評価されます。

成果を出すことができるチームをつくりには、ただ適切なメンバー集めるだけでなく、チームのメンバーが結果を出しやすい仕組みづくりや、評価制度の構築も必要となります。

そのため、課題解決のためにチームビルディングまでできる人は非常に重宝されるのです。

市場価値を高めるために今の会社でできること

市場価値が高い人の条件を読んでみて、あまりに求められることが多すぎる、と感じたかもしれません。また、市場価値を高めるために何から取り組んで良いか分からない人もいるのではないでしょうか。たしかに上の見出しのように、市場価値が高い人の条件を抽象的に書くと、とても難しく感じます。

でもご心配なく。日常生活で意識することを増やすという形でも、十分市場価値は高めることができますのでチャレンジしてみてください。

①日々の業務の中から課題を探す

1つ目は、日々の業務の中から課題を探すことです。課題とは、果たすべき仕事という意味もあります。

つまり、簡単に言うと、任された仕事以外にも、自分に取り組める仕事を探してみよう、ということになります。

日々の業務に加え、さらに仕事が増えたら業務量が多くなりすぎて、プライベートまで圧迫されてしまう、と思った人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、日々の業務の効率化をするには、何ができるかを考えてみましょう。
「日々の業務の効率化」があなたが向き合うべき課題になります。

効率化のために自分一人で取り組めることもあれば、部署やチーム全体で変革が必要なこともあるでしょう。

②見つけた課題の重要度を確認する

2つ目は、見つけた課題の重要度を確認することです。

課題を抽出したら、全て同時に取り組はありません。それらを重要度別に分類する必要があります。優先順位を付け、どれから手掛けるかを考える必要があるからです。

「急ぐ必要があるか」「費用面はどうか」「そもそも実現可能なのか」などの視点から、重要度をランク分けしましょう。

③課題に対する施策を考えてみる

3つ目は、課題に対する施策を考えてみることです。

課題を分割し、それぞれに対して取れる施策をどんどん挙げてみましょう。ひとつのプロセスにつきひとつの施策とは限りません。複数が思い付いたらそれらは全て候補としておくのがおすすめです。

なぜなら、どれだけ良い施策であっても失敗する可能性はあるからです。やってみたもののうまくいかないことや、最後まで遂行できないこともあるかもしれません。その際にまたゼロから考えるのではなく、すぐに次の案に行ける態勢を整えておくと効率的です。

ちなみに課題を抽出している段階で、同時に「こうすればいいのでは?」と浮かぶこともあるかもしれません。絶対に課題探し→重要度確認の後に施策を考えなければならないわけではないので、浮かんだアイデアはそのときにメモしておくのがおすすめです。

④施策をブラッシュアップをする

4つ目は、施策をブラッシュアップすることです。

ブラッシュアップとは、きれいに磨き上げるという意味。その通りにやって、本当に期待する結果が出るかどうか、知識がある人に聞いたり、自身で調べたりしましょう。

課題に対し、それぞれの施策を適切に設定できるかが大切です。施策が決まったらすぐに動き出したくなりますが、そもそも課題に対してその施策が正しいかを検証する目も必要になります。設定と検証のサイクルを習慣付けていきましょう。

⑤施策の実行計画を具体的に立ててみる

5つ目は、施策の実行計画を具体的に立ててみることです。
工程の中には、単独で完結するものもあれば、前の工程が終わらないと手を付けられないものもあります。それぞれの関連性も考えながら計画を立てましょう。並行して進められる工程は同時進行で組み、期間を短縮させます。

ある工程が期日までに終わらないという状況になった場合、それでも問題ないのか、あるいはそれによって大幅な遅れにつながってしまうのか事前に確認しておくと安心です。もし遅れが発生すると重大な影響を及ぼすなら、多めにバッファを取っておくなどの工夫も必要になります。

計画が立てられたら、以下のポイントに着目しながら内容をチェックしましょう。

・目的に即しているか?
・工程は明確になっているか?
・周囲の人も納得する内容か?
・進捗管理はしやすいか?

大丈夫そうなら、その実行計画は問題ないといえます。

⑥実行に必要なリソースを洗い出す

6つ目は、実行に必要なリソースを洗い出すことです。

リソースとは資源という意味です。仕事を進めるには、ヒト・モノ・カネが必要になります。これらをリソースという言葉で表します。

課題解決の実行にあたっては、それらがどのくらい必要になるかを見積もっておかなくてはなりません。

・どのくらいの人数が必要か?
・必要になる物はあるか?
・いくらくらいかかるか?

を考えてください。

人に協力を要請する場合、その人にお願いする役割も確定させてからにしましょう。ここがあいまいだと途中で抜けや漏れが発生し、「これは誰がやるの?」という状況になってしまう可能性があります。

計画の実行は自分だけでは難しい場合の方が多いでしょう。かといって他の誰かがリソースを用意してくれるわけではありません。リソースを洗い出したら、それらをそろえるところまで責任を持って行いましょう。

さらに、途中で足りなくなった際には適切に補充できるよう、スタートしてからもこまめに気を配っておく必要があります。

⑦自分主導で実行してみる

7つ目は、自分主導で実行してみることです。見付けた課題に対する施策を実行に移しましょう。

自分主導とは言っても、自分ひとりでやるわけではありません。自分ではできない部分も「この人ならできる」という相手をリソース確保の段階で既に仲間にしていると思いますので、一緒に進めていってください。

課題とは、果たすべき仕事という意味もあります。それを自ら正しく設定し、解決に向けて実行できることは、どのような仕事であっても必要な能力です。

いつもの仕事にこの目線をプラスし、市場価値を上げていきましょう。

今の自分の市場価値のはかり方

今の自分の市場価値のはかり方はどのようなものがあるのでしょうか。

この章ではそれを見ていきます。

精度の高い診断ツールを使う

まずは精度の高い診断ツールを使うことです。

市場価値は市場に出なければ分からないとお伝えしましたが、自分で診断する方法もあります。

おすすめなのが、ミイダスの「コンピテンシー診断」です。質問に答えていくだけで、職務適性やパーソナリティの特徴、ストレス要因、相性の良い上司・部下のタイプなど、ビジネスマンとしてのあなたの行動特性を分析できます。

無料にもかかわらず、キャリアに応じてそれぞれ違った質問事項が表示されるため、とても正確に診断できます。

審査の透明性が高く、HR(人的資源全般に関係する業務)領域で最も注目されている「日本の人事部 HRアワード2019 プロフェッショナル人材採用・雇用部門」の最優秀賞を受賞した実績があります。

職務経歴書、履歴書の作成、カウンセリング等は一切不要で気軽に始められます。少し時間はかかるかもしれませんが、そのぶん正しい結果が返ってきますのでぜひやってみてください。

スカウトサービスに登録する

スカウトサービスに登録するのもおすすめです。

これまでのキャリアや転職先の希望条件などを登録しておき、どのような企業からスカウトが来るのかを確認してみましょう。

スカウトをくれた企業に興味があれば選考に進めば良いですし、希望に沿わないところばかりなら自分の市場価値を上げる必要があると分かります。

転職のスカウトサービスといえばgraspy。あなたのプロフィールに興味を持った、話題のスタートアップやミドルベンチャーなどからスカウトメールが届きます。また、ただスカウトを待つだけでなく、自分から「気になる」を押してのアプローチも可能です。

勉強会を随時開催していますので、スキルをもっと高めていい会社へ転職したい人は必見です。ぜひ登録し、キャリアアップに挑戦しましょう。

転職エージェントに相談する

市場価値を知るのにもっとも手早い方法としては、転職エージェントに相談するというのもあります。

キャリアアドバイザーは就活のプロなので、就活に関してとても詳しいです。どのような能力がある人がどういった業界で活躍できるかなども、しっかり把握しています。

「自分のキャリアは転職市場で評価される?」「このスキルがあるとどういった選択肢がある?」「同じような仕事に携わっている人の年収はどのくらい?」「自分と似たような人はどんな転職先に行ってる?」など、転職する上で知っておきたい情報を教えてもらえるのです。

また、自分が転職したい企業があるとしたら、現在のスキルと照らし合わせた上で現実的に転職先として可能かどうかをジャッジしてもらえます。

転職で起こりがちなのが自己認識と実際の市場価値のミスマッチ。ポータブルスキルと思っていたら実は社内でしか評価されないものだったり、逆に自分ではこの程度しかできないと思っていた業務が実は大いに求められるものだったりというケースもありますので、一度プロの目線で自分をジャッジしてもらいましょう。

転職エージェントとしておすすめなのがdodaです。とても有名ですし聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

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もちろん専門スタッフが企業へのエントリー、選考結果のお知らせ、面接日程の調整など内定までをトータルサポートしてくれるので、働きながら転職活動をする人には心強い味方ですね。

まとめ

今回は、転職での市場価値とは何なのかを解説し、市場価値を決める要素、市場価値を高めるために今の会社でできること、今の自分の市場価値のはかり方をお伝えしました。

自分の価値を見定めるのもさることながら、企業側が求めているスキルを察知し、それを伸ばす力も必要とお分かりいただけたのではないでしょうか。

もし一人では不安という人は、ためらわずに就活のプロの力を借りてみましょう。そこで一緒に転職活動を行いながら、市場を見極める目を養っていけば良いのです。

転職活動をしようと考えたら、現在の市場価値が高そうなペルソナを想定し、自分が持っている中で、それに近しいスキルや業務経験を探してみてください。もしなくても、記事内で解説した市場価値を高めるために今の会社でもできることを続けながら、機会をうかがいましょう。