就活コラム

2020/09/23

【就職留年とは】就職浪人との違いやメリットデメリットを徹底解説

志望企業から内定をもらえない中で、希望しない業界の会社に入社していいのか、一方でこのままダラダラと就活を続けることに意味があるのかと悩んでいる人は多くいます。

そうした中で「もう一度、就活をやり直してみようかな」と考える人もいるでしょう。そこで選択肢にあがってくるのが就職留年。

しかし、納得のいく就活のためとはいえ、就職留年を実際にするのは勇気がいりますよね。

就職留年のメリットやデメリットは何があり、その後の就活にどのような影響があるのでしょうか。

この記事では、そもそも就職留年とはどんな意味なのかも交えながら、そうした疑問に答えていきます。最後までしっかりと確認し、就職留年をするかどうか判断してください。

就職留年とは?

まずは就職留年とは何かについて、解説していきます。

就職留年とは、就活のために意図的に大学を留年することを指します。大学4年のタイミングでわざと卒業に必要な単位数を取らないようにしたり、ゼミの担当教授にお願いして卒業論文を不受理にしてもらったりするなどして、学校に留まるのです。

就職留年と就職浪人(既卒)の違い

就職留年と同じような意味で勘違いされやすいのが就職浪人です。この意味の違いについて解説します。

就職留年が大学に留まるのと違い、就職浪人は大学を卒業しても就職せず、フリーターの状態で就活することを指します。つまり、大学を卒業する前に就活をするか、大学卒業後にするかが大きな違いです。

就職浪人の場合、大学卒業後に就活を継続するので、ステイタスとしては既卒扱いになる点も違いに挙げられます。

このように就職留年と就職浪人には違いがあることに注意しましょう。

就職留年のメリット

まずは就職留年のメリットについて解説していきます。留年というワードがあるとネガティブなイメージが沸きやすいと思いますが、そんなことはありません。

では就職留年にはどのようなメリットがあるのか、早速確認していきましょう。

①時間的に余裕ができる

メリットの1つ目は、時間的に余裕ができる点です。

就職留年をすると大学にもう1年通うことにはなりますが、そのころにはほぼ単位は取り終わっているでしょう。そのため大学に在籍はしているものの、講義に時間をとられることなく、自由な時間が大きく増えるのです。

また就活が2回目となるので、時間に対する精神的な余裕も生まれてきます。いつまでに何をしないといけないのか、どのタイミングで何をすればいいのかといったことが事前にわかっているため、焦らず時間を有効活用できるのです。

時間的にも精神的にも余裕が生まれ、1年という多くの時間を一般の就活生に比べて有効活用できるのはメリットといえます。

②前年度の就活経験を活かせる

メリットの2つ目は、前年度の就活経験を活かせる点です。

就職留年をするということは、就活も2回目ということ。前年度の成功や失敗をきちんと振り返り、今年に活かすことでメリットとするのです。

たとえば前年度の就活で通過率の良かったESや、面接で受けの良かったエピソードを思い出し、ブラッシュアップすることでより通過率の高い内容にしていきます。

また業界との相性も振り返っておくと良いでしょう。就活をしていると志望業界とは関係なしに、あなたの性格や自己PRの内容の受けが良い業界が見えてきます。そういった業界の中で「ここなら最悪行ってもいいかな」と思える企業をいくつか見つけ、滑り止めとして選考を受けておくと安心して就活が進められます。

このように前年度の就活経験をしっかりと振り返り、今年に活かすようにしましょう。

③「新卒」として就活できる

3つ目のメリットは、「新卒」として就活できる点です。これは既卒、就職浪人と比べて特に大きなメリットといえるでしょう。

就職留年をしたとしても、まだ卒業をしていないため、就活では「新卒」として扱われます。「新卒って肩書の何が重要なの?」と思うかもしれませんが、就活市場では非常に大きな意味があるのです。その理由について解説していきます。

企業が新卒を求める理由としては大きく、以下の3つが挙げられます。

・就職経験がないため会社の色に染めやすい
・勤続年数が長い≒将来性があるため、教育コストをかける意味がある
・20代前半を採用することで社員の年齢構成比を守れる

このような理由から、多くの企業は新卒を募集します。

既卒になると、23歳であろうと30歳であろうと同じ「既卒」の枠でくくられてしまいます。募集を年齢で制限するのは雇用対策法で禁止されていますが、年齢に幅がある状態で募集をかけると企業としては選別が面倒です。
このため、若い社員が欲しい企業側としては、既卒を対象外として新卒のみを募集するのです。

こうした理由からわかるように、「新卒」というステータスは非常に重要になってきます。

就職留年のデメリット

就職留年にはメリットがある一方で、当然ながらデメリットも存在しています。

ここからは、就職留年のデメリットを解説していきます。

①金銭的な負担が増える

デメリットの1つ目は、金銭的な負担が増える点です。

大学に通う期間を1年延長するとその分の学費がかかり、私立大学であれば一般的に年間100万円以上です。下宿をしている人はその分の費用がかかることも考えなければなりません。家賃だけでも5万円×12か月で60万円以上はかかります。

もちろん就活にも、交通費やスーツなどのクリーニング代、書類や写真代など多くの費用が掛かります。大学を1年留年して就活をするだけで、どれだけのお金がかかるのかを計算すると、少々怖くなりますね。

このように就職留年をして大学期間を1年延長すると、そのぶん金銭的負担がかなり大きくなるのです。

②必ず志望企業に受かるとは限らない

2つ目のデメリットは、必ず志望企業に受かるとは限らない点です。

就職浪人をしてまで強い思いをもって就活をしたとしても、当然ながら企業はそうした思いは考慮に入れずフラットに他の就活生と比較します。
場合によっては、前年度内定をもらっていた企業よりも待遇の悪い企業からしか内定をもらえない可能性もあるのです。そのようなデメリットは把握したうえで、覚悟を決めて就職留年に挑む必要があります。

③面接で留年した理由を聞かれる

デメリットの3つ目は、面接で留年した理由を聞かれる点です。

就職留年をすると履歴書の入学年度と卒業予定年度に1年分の開きができるので、面接官は高い確率でその理由を聞いてきます。ここでうろたえたり印象を悪くするような答え方をしたりすると、就職留年が一気にデメリットとなってしまいます。

そうしないために大事なのは、就職留年した理由や想いをしっかりと面接官に伝えることです。面接官は在学期間が伸びていることについて否定するために質問しているのではなく、単純に理由がその知りたいだけ。

下手に嘘をついたり、良く見せようとするのは逆効果です。素直に自身の就活にかける想いを伝えましょう。

就職留年は結局不利なのか?

ここまで就活のメリットとデメリットを解説してきました。では実際のところ、就職留年は不利なのでしょうか。就職留年の就活に与える影響について、2つの観点から解説していきます。

人事・企業次第な部分が大きい

1つ目は人事・企業次第な部分が大きく、影響があるかどうかは運頼みな点です。

「大学は勉学に励んで4年間で卒業する場所だ」という価値観の企業であれば、就職留年の経験は非常に不利に働くでしょう。しかし、「大学はやりたいことをやったりさまざまな経験を積む場所だ」という価値観の企業であれば、全く影響はないと言えます。

また面接を担当する人事に持たれる印象も、選考を通過するうえで重要です。しかし面接官が就職留年に対して何とも思わないのか、それともマイナス評価なのかまではわかりません。そのため、どうしても運頼みとなってしまいます。

就職留年した理由による

2つ目は、就職留年した理由によって不利かどうか変わる点です。

2018年に就活ジャーナルが就職留年の選考への影響について200人の人事担当者にアンケートをとったところ、上図のような結果となりました。約半数がケースバイケースと答えています。

この結果からわかるように、就職留年は理由次第でプラスにもマイナスにも働くのです。そのため就職留年をする際には、その理由や留年して延びた1年間で何をしてきたのかを語れる1年にする必要があります。

就職留年はおすすめできる?就職留年する理由別に解説

就職留年のメリットやデメリット、選考への影響を解説してきました。就職留年をしたからといって不利にはなりませんが、その理由によるところが大きいとお分かりいただけたのではないでしょうか。

以上を踏まえると、就職留年は手放しでおすすめするものではなく、理由によりけりということになります。

ここからは、就職留年をしたい理由別に、おすすめかどうか解説します。

第一志望にリベンジしたい

「第一志望にリベンジしたいから就職留年する」というのは、おすすめできないと言っていいでしょう。

就活留年のデメリットの章でも述べましたが、再挑戦しても必ずしも志望企業に受かるとは限りません。それ以前に、企業側のその年の経営状況に伴う採用計画や社会情勢、人事の判断によって、翌年は新卒採用を行わない可能性もあるのです。かなりリスクの高い賭けであると言わざるを得ません。

社会人1年目は働くうえでの基礎を学んだり、多くの新しい経験から価値観がガラッと変わったりする期間です。そのような経験を遅らせるのは損と言えるので、社会人になるのを1年後回しにするのは得策ではないのです。

また選考で落ちた理由も、学歴フィルターで落とされたのか、それとも面接を重ねて社風が合わないと判断されたのか定かではありません。どうしてもその企業に入りたいと考えるならば、新卒で他企業に入社した後に転職で目指す方が建設的といえます。

部活・研究・インターンなどに没頭しすぎた

部活・研究・インターンなどに没頭しすぎた場合は、就職留年するのはアリといえます。

何かに没頭してしまった結果、計画的に就活できず、満足のいく結果を得られなかったこと自体は良いことではありませんし、就職留年せずに済むのであればそれに越したことはありません。
しかし、就活に十分に時間を割けななかったことが、就活がうまくいかなかった原因なら、単純に1年期間を延ばせばより良い結果が得られるでしょう。そういった意味で、何かに熱中しすぎて就活の結果に納得がいっていない人の就職留年はありだと思います。

また、部活や研究、インターンに没頭しすぎた結果、アピールできる実績や成果が得られたのであれば、就活では評価されます。

大学生活で何か1つに没頭しすぎてしまった結果として就職がうまくいかなかった人にとって、就職留年は選択肢としておおいに検討の余地があるでしょう。

受ける業界や方向性を変えたい

受ける業界や方向性を変えたいために就職留年するのも、アリでしょう。

就活初期の自己分析や企業分析不足が痛かったとはいえ、就活を通じてさまざまな業界や企業を知れた結果としてそう感じたのだと思います。その経験を通じた価値観の変化や新たな気付きから方向性を変えるのは、選択肢としてアリといえます。

ただし方向性を変えても翌年の就活で志望する企業に入れるとは限らないので、就職留年をするならそれなりの覚悟と入念な準備が必要です。

準備不足で全落ちしてしまった

準備不足で全落ちしてしまった人は、就職留年せざるを得ないでしょう。

就職浪人も考えられるところですが、金銭的に問題がなければ就職留年をしたほうが良いです。前年度の準備不足の反省を活かして、余裕をもって1年という時間を使ってください。

たとえばインターンに積極的に参加するなどして、就活に対して万全の対策をするのは必須です。他にも短期留学やボランティアに挑戦するなどして、面接で使えそうな経験をするのもいいですね。

前年度と同じような就活をしていては、満足のいく結果にはなりません。計画的に準備をして就活に臨みましょう。

全落ちして就職留年を迷っている21卒生は

これまで就活に全落ちしてしまい、就職留年を迷っている21卒のあなた。まだ卒業までの期間があるので、諦める必要はありません。就職留年せずに、内定を獲得する方法を紹介していきます。

まだ選考を行っている企業を紹介してもらう

1つ目は、まだ選考を行っている企業を紹介してもらう方法です。

企業によっては夏の段階で採用活動を終わらせず、秋以降も継続しています。そういった企業を紹介してもらうことで、21卒での就職を諦めずに目指すのです。

ではどこから紹介してもらえば良いのでしょうか。そこでおすすめなのが就活エージェントです。就活エージェントはES添削や面接対策といったサポートだけでなく、企業紹介をしてくれます。自己分析の結果や企業ニーズを踏まえたうえで紹介してもらえるので、希望に近い企業と出会える可能性が高いのも魅力的です。

そこで編集部おすすめの就活エージェントを2つ紹介します。

1つはキャリアチケットです。キャリアチケットは初めての面談から内定獲得まで、キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれる密着型の就活エージェントです。サポートしてくれるキャリアアドバイザーの質が良いと非常に評判がよく、業界でもナンバーワンの人気を誇ります。

とても人気が高いので、なかなか面談の予約が取れないこともあるそう。すぐに登録するのがおすすめです。

もう1つは、JobSpringです。こちらの就活エージェントは何と言っても、JobSpringdを利用して就職した人の早期離職率が0.1%という驚異のマッチ率です。その理由として大きいのがAIを用いた自己分析サポート。エージェントとの面談だけでなく、AI診断も利用して自己分析をしていくので、より納得感のある自己分析が実現できます。

自己分析に不安がある人は、JobSpringに登録して自己分析サポートを受けてみると良いでしょう。

就活サービスを使い倒す

2つ目は、就活サービスを使い倒す方法です。

上で紹介した就活エージェント以外に、逆求人型就活サイトもおすすめのサービスです。逆求人型就活サイトには、採用活動を継続している企業がたくさん登録しています。一度プロフィールを登録すると、それを見た企業から声をかけてもらえるので、複数のサイトに登録すれば今からでもスカウトを受けて選考に進むことができるでしょう。

ここで編集部からおすすめの逆求人型就活サイトを2つ紹介します。

1つ目はOfferBoxです。このサービスは逆求人サイトの中でも1番の人気を誇っており、新進気鋭のベンチャーから上場している企業まで幅広い企業層が利用しています。精度の高い自己分析機能もありますので、まずはOfferBoxに登録しましょう。

2つ目はキミスカです。こちらもOfferBoxと同様に就活生と企業の双方から人気のサービスとなっています。OfferBoxでは網羅できていない企業もキミスカを同時に利用することでカバー可能。両方登録しておいて、年内に内定を取りましょう。

内定先に納得いかず就職留年を迷っている21卒生は

読者の中には内定をすでに獲得しているものの、内定先に納得がいかず就職留年を迷っている21卒の人もいるでしょう。そういった人たちはどうすべきなのか、解説していきます。

長期インターンで就業経験をしてみる

1つ目は、長期インターンで就業経験をしてみることです。

内定先に社風や業務内容が近い企業、あるいは本来内定が欲しかった企業での長期インターンに参加し、自分がどう感じるのか試してみてください。もちろん全く違う業界でやってみるのも構いません。

長期インターンを通じて就業経験を積み、業務へのやりがいや、当初抱いていたイメージ通りなのか、あるいは乖離しているのか確認してみましょう。

実際に働いてみると、「内定先ではあるがあまり業務内容にやりがいが感じられない」「どうしてもこの業界では楽しめない」と感じるかもしれません。逆に、内定先と違う職種の企業でインターンをした結果、「全然知らなかった業界だけどこっちのほうが面白い!」と感じる場合もあるでしょう。そのときに、就活を再開させるか就職留年をするかを考えればいいのです。

とにかくまずは長期インターンに参加してみてから、就職留年するかどうか判断しましょう。

一旦就職し第二新卒で転職する

2つ目は、一旦就職し第二新卒で転職する方法です。

デメリットのところで挙げたように、就職留年は金銭面や精神的な面でも負担が大きくなります。そこで内定をもらった会社で一度働いてみるのです。

働く中で、入社前には分からなかったやりがいが見つかる可能性があります。また実際に働いてみると、就職前に自分が抵抗を感じていたことも意外と受け入れられるものです。そうなればしめたもの。

やはり自分には合わないと感じ、違う会社で頑張りたいと思ったとしても、そこから転職すれば良いのです。昨今の社会情勢では転職も珍しくありませんし、第二新卒の受け入れ口も広くなっています。

働きながら、やりたい仕事に近づくためのプランを立て、計画的に転職するのも良いでしょう。その場合は第二新卒として扱ってもらえる、3年以内に行動するのがおすすめです。

就職留年をして翌年もう一度就活をしたとしても、納得のいく結果になるとは限りません。それであれば、いっそのこと先に働いてしまった方が、具体的なキャリアプランを描きやすくなったり、価値観の醸成ができたりするので、結果的に納得のいく就活ができるでしょう。

まとめ

本記事では就職留年についてまとめてきました。

就職留年には当然ながらメリット・デメリットがあります。「志望企業以外には就職したくない」「本当に内定をもらっている企業でいいのか不安」といった気持ちから就職留年を考える気持ちはわかりますが、気軽に決めるのではなくしっかりと吟味して決断していきましょう。

どうしても現状に満足できないのならば、留年せずに今から就活を再スタートするのだって1つの手です。本記事で紹介した就活サービスを駆使して、後悔のない就職先を決めましょう。