就活コラム

2020/08/25

大手病とは?かかると何が悪いの?治し方はある?

「就職するなら絶対にみんなが知ってる大手企業に行きたい!」

そんな風に考える人もいるでしょう。

それ自体は悪くはないのですが、「大手企業以外は考えられない」となってしまっているとしたらとても危険。もう大手病にかかっているといえます。

あるいは、「自分はもしかして大手病かも?」と不安になってこの記事にたどり着いたかもしれません。しかし今のうちに気付ければ問題を克服できるので大丈夫です。

本記事では、大手病についての解説とその基準、なぜ大手病だと就活に失敗しやすいか、大手病の克服の仕方をお伝えします。

大手病とは?

まず、大手病とは何なのかについて解説します。

大手病とは、誰もが知っている企業に絶対に入りたい、大手企業でなければ入っても意味がないなど、極端に大手企業への志向性が強い人のことを大手病と言います。

端的に言えば、「知名度以外の軸で企業を魅力的に思えない人」のことです。

大手病の基準は?

誰しも大手企業への憧れはあるものですよね。その中でも、先述の通り行き過ぎてしまったものが大手病と言えますが、その基準は何なのでしょうか。

自分では気付かないうちに大手病にかかっているケースも考えられます。あてはまるものはないかチェックしてください。

就職したら自慢できるかどうかで企業を選んでいる

まずは、就職したら自慢できるかどうかで企業を選んでいる人です。

就活とは本来、自分にやりたいことがあり、それが実現できる企業を選ぶというのが望ましい流れといえます。しかしそうではなく、周りの人達に自慢できるかどうかから入ってしまう人がいるのです。

就職するのは、友達にどこに就職したかを言うためではありません。自慢できると認識している企業であろうとなかろうと、自分がやりたいことが実現できそうな会社があなたにとっての優良企業です。

もちろん、将来の目標や個人の性格的に、大手や知名度の高い企業に向いている方もいるかもしれません。しかし、人に自慢しやすいからという理由で大手企業を選んでしまっている方は、大手病に陥っているかもしれません。

知名度の高さで企業を選んでいる

知名度の高さで企業を選んでいるのも大きな理由のひとつです。

「なんとなく知名度の高い企業ばかりを選んでしまい、あまり聞いたことのない企業はそもそも詳しく知ろうともしていない」学生は多いもの。

しかし知名度が高いことは、あなたの将来と関係があるでしょうか?

その知名度を生かさないとどうしてもできないビジネスや、活躍の仕方がある、などでない限り、知名度の高さは会話の中でマウンティングする以外に使い道がないようなものです。

また、そもそも「知名度」とはなんでしょうか。

業界を牽引するトップ企業なのか、一般消費者にも調べている企業なのか、CMをたくさん打っている企業なのか、知名度の物差しが漠然としている人は、あなたにとっての定義を一度考え直してみるべきです。

その際に、なぜ知名度が自分にとって重要なのかも、下記のように考えてみてください。
自己分析に役立つのではないでしょうか。

知名度が高い=マーケティングがうまい
→自分はマーケティングのレベルが高い企業でマーケティングに携わりたいのかもしれない

知名度が高い=業界に一石を投じる企業、もしくは業界トップの企業
→常に革新的なサービスを提供する企業に魅力を感じている

考えてみた結果、「親や周りの知り合いからの知名度が高い企業に行きたい」以外に出ないことが分かった場合は、他の選社軸を探すようにしましょう。

エントリーしている企業に一貫性がない

エントリーしている企業に一貫性がないのも特徴です。

大手病の学生は、規模感や知名度だけで企業を選ぶ傾向が。裏を返せば、それ以外の一貫性がないとも言えます。

たとえば志望する企業が「電通、博報堂、ADK、京王エージェンシー」であれば、広告業界に進みたいのだなと分かります。しかし、「電通、三井住友銀行、三井物産、花王」と、業界や領域に一貫性がなく並んでいたら、大手企業という理由だけで選んでいる可能性が。

「どうしても業界トップの企業で働きたい理由がある」「知名度の高いBtoC企業でしかできない仕事がしたい」など、規模感や知名度以外にも選択した理由があり、それを自分の中で咀嚼できていれば問題ありません。

しかしそうでない場合は、有名だからとミーハーに選んでいる可能性を疑ってみた方が良いでしょう。大手企業にエントリーすること自体は悪くありませんが、それなりの理由を自分の中で持っておくことが重要です。

大手病になってしまう理由は?

ここまで大手病の基準をご紹介しましたが、大手病になってしまう理由は何なのでしょうか。

親に大手を勧められる

親に大手を勧められるのは大きな要因のひとつです。

子供の行った企業を自慢したいと、出来る限り有名な企業に入るように勧めて来る家族も多いかもしれません。特に親世代ともなると、「大手企業にさえ入ってしまえば後は人生安泰」と思い込んでいる人も少なくないでしょう。

勧めてくるだけならまだしも、世間体を気にするあまり、中小企業を受けようとすると反対する親もいるようです。

また、兄弟姉妹が大手企業に入ったプレッシャーに苦しんでいる人もいるかもしれません。親からは「お兄ちゃんが○○に入ったんだからあなたも……」と圧力がかかる可能性がありますが、ひるまず行きたい企業を受けてください。

ひとつ怖いのが、幼少期より刷り込まれているケース。無意識のうちに大手企業を選んでしまっている人にありがちです。

「あなたは大手企業に入るのよ」「大手企業に入ってくれたら鼻が高いわ」などと親に言われ続けていると、知らぬ間に自分は大手企業に入らなければならないものと思い込んでしまう場合があります。

もし大手企業に行きたい気持ちがあるにもかかわらず、その理由が具体的に思い当たらない場合は、親の呪縛のせいかもしれません。一度立ち止まり、本当に自分が入りたい企業はどこなのかを考えてみましょう。

プライドが高い

プライドが高いことも、大手病の原因となりがちです。

こういった人は、本来であれば自分のやりたいことや将来の可能性をもとに考えるべき就活の軸がずれ、何とか周りにすごい人間と思わせたい、勝ち組と評価されたいなど、歪んだ動機で動いてしまっています。

周りの目を気にしがちでコンプレックスの強い人が陥りやすいほか、高学歴な人に多くみられる症状でもあります。まして高学歴な人はその他のランクの大学よりも大手企業に入りやすく、「周りがいいところに入っているのだから自分もそうしないと格好が付かない」と思ってしまうのです。

しかし、本当にやりたいことをなおざりにして知名度だけを追い掛けても先は知れています。

大手企業に入ることで一瞬はプライドが満たされたとしても、その先もずっと幸せとは限りません。自分が納得いく仕事ができればいいですが、大手企業に入ることをゴールに据えてしまっていると、その後も継続して頑張るのはなかなか難しいでしょう。

プライドから来る原動力ではなく、本質を見極めながら就活をしてください。自分で思っているほど、「○○大学を出ている割に□□にしか就職できなかったの?」などは言われないものですよ。

自己分析が足りない

大手病にかかってしまう人の大きな特徴が、自己分析が足りていないことです。

自己分析ができていない結果、自分が本当は何をしたいのかが分からないので、とりあえず聞いたことのある企業に手当たり次第エントリーしてしまう……というのが大手病のあるあるです。

企業を志望する理由が「大手だから」以外にないと、就職できたとしても入社がゴールになってしまい、入社後にモチベーションが続きません。

就職はゴールではなくスタートなので、この先の長い人生を有意義なものにするためにも、しっかり自己分析をするのが大切です。

大手病にありがちな就活の失敗

それでは、そんな大手病の就活生にありがちな就活の失敗とはどんなものなのでしょうか。

就活で全落ちしてしまう

最も大きな失敗は、就活で全落ちしてしまうことです。

なぜなら大手企業は知名度も高いため、志望者数がとても多いからです。300倍を超える企業すら存在します。競争率が非常に高く、かなりの難関と言わざるを得ません。

また競争率が高いと、必然的に学歴フィルターを用いられがちになります。学歴だけで足切りをされ、ひとつも面接に進めなかったというパターンも考えられるでしょう。

大手企業にエントリーするのも構いませんが、可能であれば早い段階から中小企業やベンチャー企業なども志望群に入れておくのがおすすめです。

なお大手病の人は、大手企業にエントリーした理由が「大手だから」のせいで、志望動機でつまづいてしまいがちです。それぞれの企業に提出する自己PRも内容がぼやけてしまうので、たとえ学歴フィルターがなくても、その後の面接で通らない傾向が強いでしょう。

就職後にミスマッチが起こる

就職後にミスマッチが起こるのも大手病の弊害です。

幸運にも大手企業に入れたとしても、走り出しが「何となく選んだ」なので、本当に自分に合った企業の可能性は低いと言わざるを得ません。

外から見て業務内容を分かった気になっているかもしれませんが、大手企業が一般顧客に見せている仕事はごく一部。配属された後に「こんな業務に携わるつもりじゃなかった」「何でこんな仕事をしなければならないんだ」という不満が出てもおかしくありません。

徐々にその仕事に慣れていけば良いですが、多くの場合は逆で、働くほどに理想との乖離が目立ってきます。結果的に、せっかく苦労して入った大手企業でやりがいを見つけられず、退職を検討するほどになってしまうこともあるでしょう。

大手病の克服の仕方

ここまで読んで、「自分が大手病かもしれない」と思った方もいるかもしれません。

でも落ち込まないでください。一番の問題は知らず知らずのうちに大手病にむしばまれていることなので、大手病になってしまっているかもしれないというと自覚があれば、それに向けての対策ができます。

気付くことが第一歩なので、抜け出すためにはとにかく具体的な行動をしてみてください。

自己分析をやり直す

まずは自己分析をやり直すことです。人によってはやり直すというより「初めてちゃんとやる」という人もいるかもしれませんが、そんな時に心強い味方となるのが診断ツールの存在。

たとえば質問に答えていくだけで社会人として求められる力を6タイプ25項目で診断してくれるもの、9つの観点からあなたを評価し向いている職務を教えてくれるもの、わずか36個の質問で適職が分かるものなどがあります。

こちらの記事にまとまっていますので、ぜひチェックして実践してみてくださいね。

【自己分析】就活におすすめの診断ツールはこれ!無料のものを中心に解説!

「大手=良い企業」という思い込みを捨てる

次に、「大手=良い企業」という思い込みを捨てることです。

大手企業と聞くと、「売り上げが高くて業績が良さそう」「安定していてめったなことではつぶれなさそう」「待遇が良く、ボーナスも高そう」といったイメージがあります。しかし本当にそうでしょうか?

日本の経済界を長年にわたって支え続けてきた誰もが知る大手企業であっても、海外資本の傘下に入ったり外国企業に買収されたりしているのはニュースで見たことがあると思います。また就職先として毎年人気の銀行も、仕事がAIに取って替わられるため人員が整理されると言われているほどです。

大手企業の規模がなければ成し遂げられない仕事なども、確かに存在するでしょう。しかしサービスを利用する中で大手企業に対して抱くイメージと実態とは違う場合もありますので、大手企業だから良いと判断するのではなく、就職した後に本当に自分がやりたいことができる企業なのかを見極めてください。

逆求人サイトでスカウトをくれた企業に会う

逆求人サイトでスカウトをくれた企業に会うのもおすすめです。

一般的な就活ですと、学生が企業を探し、その企業について調べ、エントリーをします。逆求人サイトはその名の通りその逆で、企業が学生を探し、プロフィールを見ていいと思ったらスカウトを送る仕組みになっています。

逆求人サービスには、大手企業からベンチャー企業まで多くの企業が登録しています。先にプロフィールを登録しておくだけで見た企業からスカウトがもらえるため、一度は登録しておくと良いでしょう。

逆求人サイトでおすすめなのは、何と言ってもOfferBox。就活生の4人に1人が利用しており、学生利用率No.1!

資生堂やMicrosoftをはじめとした大手企業から、SansanやDeNAなどのベンチャー企業まで多種多様な7,010社以上が利用しており、可能性は無限大です。

完全無料で利用できますので、ぜひ一度使ってみてください。

キミスカという逆求人サイトもあります。こちらも基本的にはOfferBoxと同じ仕組みですが、OfferBoxと違って細かく希望条件が設定できないため、より幅広い企業からスカウトが来るのが特徴です。

まだ自分が何に興味があるか全く分からないという人は、さまざまな企業に触れてみる意味でも、登録してみてはいかがでしょうか。

親や周りの目を気にしない

そして、親や周りの目を気にしないのも重要になります。

先述の通り、大手病の人の特徴は、自分がやりたいことをやれる企業かどうかよりも、人に言った時にすごいと思ってもらえるかどうかで企業を選んでしまうことです。

これは自分がどうありたいかよりも、相手にどう思われるかが先に来ているせいで起こります。つまり、自分軸よりも他人軸を優先しているということです。

自分の人生は自分のものであり、自分の人生の栄光は自分でつかむしかありません。他人の目より、自分の素直な心に従って企業を選んでください。

まとめ

今回は、大手病についての解説とその基準、なぜ大手病だと就活に失敗しやすいか、大手病の克服の仕方をお伝えしました。

大手病の原因はいろいろとありますが、基本的には自己分析不足と企業についてのインプット不足であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

今からでも対策をしっかりすれば治せます。自力では難しいと感じた人も、力を借りられるサービスがあると思うと心が軽くなったはず。使えるものはぜひ使い、自分に本当に合った企業を見つけてください。

大手企業を狙うのが悪いことではありませんが、それ以外にも視野を広げ、後悔のない就活にしてくださいね!