自己PRでまず始めに読まれるのが、書き出し部分です。
書き出しで読み手を惹き付けられなければ、続く中身への興味を持ってもらえず、最後まで読まれる確率は下がります。何通ものESを読む分、1通1通に時間をかけられない企業の担当者は、最初の1行目だけで落とすことも。
せっかく手間と時間をかけて作成した自己PRを読んですらもらえないのは、なんとも寂しいですよね。そこで今回は、人事の目に留まる自己PRの書き出し方について、例を交えながら解説します。
書類選考を安定して突破するための参考にしてみてください。
もくじ
【履歴書・ES】自己PRの書き出し方のポイント
まずは、自己PRの書き出しで押さえるべき、以下の4つのポイントをご紹介します。
・アピールポイントをはじめに述べる
・アピールポイントを言い切る
・ありきたりな表現にならないよう工夫する
・書き出しは簡潔に述べる
これらができれば、第一印象がグッと良くなるはずです。さっそく見ていきましょう。
アピールポイントをはじめに述べる
自己PRの書き出しは、”アピールポイントをはじめに述べる”ようにしましょう。
読み手が一番知りたいのは、あなたの強みや個性だからです。人というのは、早く要点を知りたいと思う生き物。要点までの説明が長すぎると、読み手は飽きて逃げてしまいます。
書き出し部分では「私の長所は○○です」とか「私は○○が得意です」から入り、読み手に対して”自分はこういう人だ”というのを強く印象付けるようにしましょう。
アピールポイントを言い切る
自己PRの書き出し部分では、必ずアピールポイントを言い切りましょう。
言い切ることには、相手に自信と説得力を感じさせる効果があるからです。
プロのスポーツ選手を例に見てみましょう。彼らはインタビューの際に、「絶対に勝ちます」「自分達の強みは〇〇です」のような言い切った表現を多く使っています。
そうすることで、聞き手に強い自信と説得力を与え、自分達への関心を高めているのです。結果として、ファンではなくても試合を見てくれる人や、情報をチェックしてくれる人が増えていきます。
昨年話題になったラグビーワールドカップをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。結果を出していたのに加え、日本代表選手達の「必ず決勝トーナメントに行く!」という一貫した発言が、期待値を高めることに影響していたと思います。
この例から、言い切ることがいかに自信と説得力を与え、期待値を高めているのかがわかったのではないでしょうか。
同様に、自己PRを作成する際は、相手に自信と説得力を与え自分への興味関心を高めるために、必ずアピールポイントを言い切るようにしましょう。
ありきたりな表現にならないよう工夫する
担当者へ与えるインパクトを強くするために、表現を工夫しましょう。
ありきたりな言い回しだと、これといった印象を残せません。「私には協調性があります」、「私はコミュニケーション能力が高いです」などのテンプレ表現は、多くの就活生が活用する分、埋もれやすくなります。
なので、読み手に「おっ」と思わせられるように、具体性を持たせることが重要なのです。
同じような意味合いであっても、少しフレーズを変えるだけで、読み手の捉え方は大きく異なります。以下の例を見てみましょう。
【例➀】
私には、洞察力があります。
【例②】
私は、物事の本質を捉えるのが得意です。
例➀と例②では、どちらを魅力的に感じましたか?
例➀では、アピールポイントを「洞察力」と抽象的な表現で伝えているため具体性に欠け、どこか印象が薄いように感じます。比べて、例➁はどういうアピールポイントを持っているのか具体的に言葉で表現しているため、イメージがふくらみ、例➀よりも強く印象に残ったはずです。
このように、自己PRの書き出しには、他の学生と差別化できるような表現の工夫が大切になるのです。
書き出しは簡潔に述べる
自己PRの書き出し部分では、簡潔に述べるようにしましょう。
冗長だと、結局何が言いたいのか分かりにくいからです。
選考に力を入れる企業は、書き出しで要点が掴めない文章は落とすと決めています。1人1人へ割ける時間が限られる中、わざわざ後ろの方まで読む余裕はありません。
したがって、
「私は○○のような、○○で○○な性格で、○○の長所を持っています」
といった、まどろっこしい書き出しはNGなわけです。
「私の長所は○○です」
「私は○○が得意です」
など、できる限りシンプルにまとめましょう。
そのためには、アピールポイントを絞ることが大切です。最も自信を持って話せるのは何か、一度考えてみてください。
【履歴書・ES】自己PRの書き出し方のサンプル・例文
書き出しのポイントを抑えた次は、具体的にどのように書くのか、いくつか例文を紹介していきます。
具体例があると、より理解しやすくなるはずです。先ほどのポイントを頭の片隅に置きながら見ていきましょう。
書き出し方➀:リーダーシップ編
【一般的な自己PRの書き出し方】
私には、リーダーシップがあります。
【魅力的な自己PRの書き出し方】
私は、人の力を最大限に引き出すのが得意です。
「リーダーシップがある」という抽象的な表現を、「人の力を最大限に引き出すのが得意」という表現へ言い換えました。後者の方が、何が得意なのか・何ができるのかを具体的に知ることができ、その根拠やエピソードへの興味関心を高められます。
書き出し方②:コミュニケーション力編
【一般的な自己PRの書き出し方】
私には、コミュニケーション力があります。
【魅力的な自己PRの書き出し方】
私は、話を聞く力に長けています。
コミュニケーション力といっても、いろんな要素が含まれており、自己PRとして述べるには具体性に欠けます。しかし、後者は「話を聞く力」に訴求ポイントを絞っているため、コミュニケーションのとり方について鮮明なイメージを与えられます。
書き出し方➂:協調性編
【一般的な自己PRの書き出し方】
私には、協調性があります。
【魅力的な自己PRの書き出し方】
私は協調性を重んじており、チームやグループ内の関係性を取り持つのが得意です。
「協調性」なる曖昧な言葉をただ述べるだけでなく、具体的にどのような面で協調性を発揮できるのかまでアピールしています。この程度であれば、冗長ということもありません。
より洗練された自己PRの書き出しを作るには
ここまで、履歴書やESの自己PRの書き出し方のポイントと例文をお届けしてきました。
書き出し方を工夫するだけで、人事担当者を大きく惹き付けられるとお分かりいただけたのではないでしょうか。
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まとめ
今回は、「人事の興味を惹く自己PRの書き出し」というテーマで、押さえるべきポイントと例文をご紹介しました。
自己PRで一番最初に読まれるのは書き出し部分です。一番最初に読まれる=一番はじめに比較されるとも言えます。第一印象(書き出し部分)で良い印象を残せるかどうかは、他の学生に差を付ける上で非常に重要となってきます。
本記事を参考に、人事の目に留まる魅力的な自己PRを作成していきましょう。