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就活コラム

2019/11/27

就活に学歴は関係ある?説明会で学歴フィルター。事例を紹介

日本は学歴社会と昔から言われています。その理由のひとつが出身大学の偏差値で就活の有利度が決まる「学歴フィルター」の存在です。これは出身校によって会社説明会にエントリーできなかったりESが通らなかったりすることです。

「自分の学歴では不利になってしまうのでは?」と心配になる方、「出身校によって就職先が限られてしまうなんて許せない!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

果たして学歴フィルターは不公平なものなのでしょうか?そして学歴さえあれば就活に強いと言えるのでしょうか。

この記事では学歴フィルターの事例、企業が学歴を重視する理由、学歴フィルターを覆す方法についてお伝えしていきます。

フィルター

就活で学歴フィルターは実際に存在していた!?事例紹介

学歴フィルターが本当に存在するのか調べたところ、採用している企業は39%に及びました。その中でターゲットとしている大学以外は採用しないという企業が2割程度です(HR総研調べ)。

この数字を多いと見るか8割の企業にはどの大学出身でも可能性があると見るかは個々人の価値観によるとは思いますが、結論から言ってしまうと、はっきりと「学歴フィルターは存在する」になります。

まずは実在する学歴フィルターの例を集めました。

会社説明会ですでに学歴フィルター

学歴フィルターによって会社説明会に参加できないという学生が増えています。一例ですが駒沢大学の学生が申し込もうとしたら満席表示だったにもかかわらず、同時に申し込もうとした上智大学の学生は空席となっていて申し込めた、というような状況です。

数年前からまことしやかに囁かれてきましたが、昨今はSNSなどの普及もあり証拠となる画像なども出回るようになってきています。実際は学歴フィルターによって会社説明会に参加できないという学生が増えているというより、その事実が明るみに出て来たということでしょう。

例えばこんな告発が出ています。
日本大学だと申し込めなかったのに、東京大学だと申し込めるというものです。

しかし諦める必要はありません。

学歴フィルターのせいで会社説明会に申し込めなかった人の体験談ですが、その日時に会場に行って直談判したところ、半数以上の企業が当日飛び入りで入れてくれたと言います。

企業によって対応は大きく違うと思いますが、満席となってしまっていた説明会でもチャンスはゼロではありません。学歴で弾かれた参加枠は行動で勝ち取りましょう。

ガッツポーズ

リクルーターも学歴フィルター

最近かなり活発なのがリクルーター制と呼ばれる採用形態です。これは採用活動中に社員(主に若手社員)が学生に面談のオファーをかけ、それが実質的な一次面接となっているものです。金融業界やインフラ業界に多くみられます。

リクルーターとの面談は選考とは関係ないと言われることも多いですが、実態は選考の一部です。

これは学生が希望できるものではなく、プレエントリーをした後に登録した電話番号へ急に電話がかかってきて主に大学のOBから面談のオファーがあるというのが一般的です。企業の中には、面接という形式は取らずに全ての選考をリクルーターが行うところもあります。

学生側からすると、リクルーターに対して良い印象を与えることができればその後の選考に有利になりますし、自分が興味のある部署の人に会わせて貰えることもあります。

しかしリクルーターというのは、旧帝大・早慶上智などの成績上位校に多くつく傾向にあります。なぜならこの選考は企業が高学歴な学生に接触するために編み出されたものだからです。

学生がエントリーを行う時、大企業や有名企業に集中します。企業の側も同じで、欲しい学生は成績上位校に集中します。

高学歴な学生は多くの企業で獲得競争となってしまうため、企業側としては早い段階で囲い込んでおきたいと考えます。そのためのルートがリクルーター制なのです。一般的な面接開始時期よりも早く始まることが多いので、特別ルートと言っていいかもしれません。

残念ながら、こちらは会社説明会以上に学歴フィルターがはっきりとしているジャンルです。

パンチ

企業が就活生に学歴を求める理由

自己アピールのネタを作るのに学校内や課外活動での経験はもちろん大切ですが、それ以前に見られてしまいがちなのが学歴の欄。どうして企業は学歴のある学生を求めるのでしょうか?

採用活動にお金がかかる

採用活動というのはとにかくお金がかかります。

就職ナビサイトへの掲載費用、合同企業説明会や就活イベントなどへの出展料、DMなどの作成費、連絡用の電話料金、説明会や試験のための会議室代、入社案内の印刷費、採用活動のためのウェブサイト整備、ウェブ試験のシステム費などもろもろ、そしてもちろん人事担当者の人件費です。

採用後には内定者フォローのための金額も必要になってくるでしょう。学生一人当たりの採用にかかる費用は平均して50万円ほどにもなるそうです。

参照:新卒採用の予算について。新卒採用サポートネット

この中でいかにして経費を圧縮するかを考えた場合、学生一人に費やす人件費が最も削りやすい部分です。

面接というのは最も大切であり、且つ手間のかかるものなので、そこに進ませる学生を減らすことは実に合理的といえます。

努力をした人という安心感

基本的に難関校を卒業している人は、一生懸命に受験勉強を頑張った結果としてそこに進学しています。

高校時代というのはただでさえ遊びたい盛りですし、ろくにテスト対策もせず遊び惚けている人も周りには多いでしょう。その誘惑にも負けずきちんと学業にいそしむことができたという実績こそ、学歴のある人の価値の部分と企業は認識しています。

受験勉強というのは合格という目標から逆算していつまでに何をするかを考え、試験当日までずっと実行しなければなりません。つまり高学歴というのは、目標に対して自ら努力をし続けることができたという証明ともいえます。

就職してからも同じように自ら目標を設定し、あるいは何らかの課題を与えられ、それに向かって努力していくことになります。

企業は目標に向かって頑張れる能力があるかどうかを受験勉強の頑張り方ではかっているのです。学歴の低い人はその努力ができない人と企業は評価します。

学歴が低くても優秀な学生も居るとは思いますが、成績上位校の学生の方が「受験で上位校に合格した」という実績があるため、優秀である確率が高いということで企業は求めてしまいます。裏を返せば、偏差値の低い大学からわざわざ優秀な学生を探すほど人事担当者はひまではないのです。

オーノー

人数の絞り込み

学歴というのは最も簡単に学生をフィルタリングできる要素といえます。

2019年3月大学卒業予定者の就職内定率は77.0%(文部科学省・厚生労働省調べ)と、調査開始以来最高の売り手市場です。企業からの求人数が就活をする学生数を上回る状態なので学生からしたら有利な状況です。

しかし5000人以上の従業員を抱える大企業になると、求人倍率はたったの0.37倍です。0.37人の求人に対して1人応募がある状態、つまり3人の求職者の中で採用に至るのはたったの1人ということです(リクルートワークス調べ)。

人気企業というのはとにかく倍率が高いもので、例えばユニ・チャームのES通過率というのは0.17%です。30000通のESが届くのに対して採用枠はたったの50人しかありません(日経ビジネス調べ)。

ここに限らず、人気企業へのESは10000通を超えることも少なくありません。人事の数などたかが知れていますし、その中で採用に至る人数は微々たるものです。通常の業務もある中でESを読むばかりに時間を費やしてもいられません。

その中で学歴は分かりやすい基準として作用します。システムを使えば学歴ごとにESを分け、人事担当者は見たい学校のものだけを確認していくこともできます。忙しい採用活動の時間短縮には学歴フィルターは実に効率的なのです。

企業が就活生に学歴より求めていることとは

企業が学歴を求めていることは分かった。じゃあ大学に入り直そう!

……というのは流石に現実的ではないですよね。そして学歴は確かにひとつの指標ではありますが、学歴だけがあれば採用されるというものでもありません。

では就活に於いて、学歴より大切なことというのは一体何なのでしょうか?

コミュニケーション能力

2017年HR総研が行った「企業が学生に求める能力」という調査の結果、1位は「コミュニケーション能力」です。回答した企業のうち83%がコミュニケーション能力が必要であると回答しています。

仕事の中でのコミュニケーション能力というのは学生時代のように楽しくおしゃべりできるということではありません。相手とずれのない意思疎通ができることが重要です。これができないとお互いに誤解が生まれてしまいやすく、仕事も円滑に進まなくなってしまいます。

その他にも自分の考えをきちんと言葉にして相手に伝える能力、相手の意図をきちんとヒアリングする能力、主張が衝突した際に上手に調整する能力、言語活動を通じて相手から信頼を得る能力など、コミュニケーション能力と一言で言っても内容は多岐に渡ります。

学歴が高くてもしっかりとしたコミュニケーションが取れないようでは採用されるのは難しいでしょう。

答案用紙

協調性

企業で働く上では、職種にもよりますが多くはチームプレーです。個人の能力がいくら高くても周りの人とうまくやれなくてはいい社員とは言えません。先のHR総研の調査でも協調性は「チームで働く力」として2位に入っています。

協調性といっても仲良しこよしであれば良いということではありません。企業に入ると自分にとって味方となる人も居れば、もしかしたら対立してしまう人も居るかもしれません。そういった人達とも円滑に仕事を進める能力でもあるのです。

これは相手が望んでいることを先回りして察知し、動く能力でもあります。そのためには相手の性格や、どのように仕事をする人なのかを知ることが必要です。一緒に仕事をする人達に興味を持てると良いでしょう。

進捗状況をこまめに確認したり、定期的に報告の場を設けることで作業が遅れているスタッフの状況をつかんで手助けしたり、全体として仕事を進めるという意識を持つことが大切です。

困った時にお互いに助け合うことでチームワークを高められる人が企業では重宝されます。いくら有能でも、自分の能力をアピールしたいがためにスタンドプレーばかりに走っていては逆に反感を買ってしまうでしょう。

主体性

企業で働くということは歯車のひとつになることではありますが、そうは言ってもただ言われたことをこなすだけの指示待ち人間は必要とされていないことがほとんどです。

主体性がある人というのは、自分の意志・判断で行動しようとする態度を持っており、その結果についての責任もきちんと持つ人のことです。与えられた仕事に対して自らアクションを取れる人とも言えるでしょう。

仕事が始まると、手取り足取りの指示が出るというよりは、与えられた目標に対してどのように業務を遂行すれば達成できるか自分で考えて動かなければならない場面の方が多いと思います。

その目標を達成する目的を考え、そのためのアクションプランを立て、当然ながらそれに対する実行力も必要です。業務の方向性が変わればその時々で判断し、状況に応じて対応を変えなければならないでしょう。時には上の人に対しての提案が必要になる場面もあるかもしれません。

同じ学歴の高い人であっても、自分で勉強の仕方を工夫して受験に合格した人も居れば、誰かにつきっきりで勉強を見てもらってやっと合格した人も居るでしょう。それが悪いことではありませんが、主体的に勉強に取り組んできていなかった人は、学歴が高かったとしても職場で重要な人材になれるとはいえません。

裏を返せば、学歴に自信がなくても主体的に物事に取り組んできたエピソードを交えながらアピールをすれば企業の求める人材となれるのです。

成功のカギ

学歴フィルターと戦うためには?

ここまでお読みいただき、学歴フィルターは確かに存在しますが、一方でそれよりも大切なものがあるとお分かりいただけたと思います。

そうはいっても、「自分には学歴もそれ以外もアピールできるものが何もない……」と、まだ自分に自信が持てない方もいるかもしれません。

そんな方は、就活のプロの力を借りるのはいかがでしょうか?

たとえば身近なところですと、大学の就職部のスタッフがいます。キャリアコンサルタントに相談できる時間帯も設けられていると思いますので、一度確認してみてください。

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これは就活の全てをサポートしてくれるサービス専任のキャリアアドバイザーが最初にカウンセリングをしてあなたの人となり、志向性を確認した後に、就職先をかわりに探してくれます。

それだけでなくES添削や模擬面接などを手伝ってくれますし、就活相談にも乗ってくれますので、自分のアピールポイントを一緒に見付けましょう。

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まとめ

人事が採用の際に学歴フィルターを採用するのは優秀な学生を効率的に集めたいからです。逆に言えば、上に書いたような能力をアピールできれば学歴だけを武器としている学生には負けないということです。

絶対にこの大学以上でなければ採らないという企業もありますがそれはごく一部であり、大半の企業は幅広く学生を集めたいと考えています。今後はESの審査にAIを導入する企業も増えてくるでしょう。そうなれば、学歴以外のポイントで最初から絞ることになります。

学歴フィルターを心配している間にアピールできる能力を磨いた方が、時間の使い方としてずっと有益です。この傾向は今後どんどん加速していきます。学歴に不安があったとしても、それ以外の自分の魅力を探してしっかり戦えるようにしておきましょう。