指差し
就活コラム

2019/11/22

休学してインターンをする必要ってある?メリットとデメリットとその後

本当に身のある長期インターンのためには休学した方が良いとも言われています。確かにそうすればじっくりと業務に取り組めるので得られるものも多くなります。

とはいえ休学するとなるとなかなか大きな決断なので悩みますよね。簡単に結論は出せない問題です。「休学なんて思い切ったことしちゃって大丈夫かな?」「そこまでして長期インターンをする意味あるのかな?」という迷いも生じるでしょう。

休学してもしなくてもメリットとデメリットはあります。この記事では休学をして長期インターンをした場合のメリットとデメリット、その後の進路について書いていますので、ご自身の将来を考えた時にどちらが良いのか比較してみてください。

休学してインターンをやるメリット

この章では休学して長期インターンをした場合のメリットをお伝えします。こちらの内容が休学をしなくても達成可能と思えば休学はする必要がないかもしれませんし、近道だと思えば休学を選択することが有効といえます。

時間をかけて社会人になる練習ができる

インターンをすると、普通に学生生活をしていたらなかなか関われないような近い距離感で社会人と過ごすことが多くなります。

社会に出ると「思っていたのと違った」と感じることがよくあるのですが、長期インターンを行うと業務を実際に体験できるので、社会人についてある程度理解することができます。

中でも休学インターンですと、その他の学生と比べコミットする時間も仕事に臨む覚悟のレベルも違います。そのため社員が指導してくれる熱量は大いに上がります。経営陣が重要なことを教えてくれることもあるでしょう。

入社前に会社はこういうところだということを知れるのは大きなメリットです。学生気分が抜けていない」という言い方をよくしますが、学生時代に当然と思って行っていた言動を新入社員になってからもそのまま続けてしまうと、全く常識外れととらえられてしまうことが多くなります。

ゴール、プラン、サクセス

社会人としてのコミュニケーションの取り方を学べる

「コミュニケーション能力が大事」とよく言いますが、その言葉が何を表すかということを日常の仕事を通じて理解できます。

大学に行っていると、会話する機会が多いのは基本的に学生です。しかし休学してインターンをしていると、主にコミュニケーションを取る相手がインターン先の社員さんなどになります。

日常的に社会人と触れ合うことで、ビジネスの場で行われているコミュニケーションが自然とできるようになります。

特に休学して長期インターンを行う場合は、社員と同じような業務を任されることも珍しくないので、ビジネスで必要なコミュニケーションスキルを身につけられます。

指示を受けたり確認をお願いする時など、ひとつひとつに対してインターン生の側が社会人らしいコミュニケーション方法に合わせなくてはなりません。例えば、まず結論を話してから補足をする、相手からの質問の芯をとらえて適切な返答をするなどです。

学生のうちのコミュニケーション能力というのは、知らない人とでも交流できたり、自分について流暢に話せたりするということを指すことが多いかもしれません。しかし社会人になってからは同じコミュニケーション能力と言っても意味が変わります。

こういった職場でのコミュニケーションの取り方が自然にできるようになると、就活にも有利になります。面接の時に意識しなくても大人の対応ができるでしょう。

組織内でのコミュニケーション方法などは、多くの大学では教えてくれません。一度でも長期インターンとして社会に出てみることは長い目で見ても大きなプラスといえそうです。 休学をする場合、求められることが多いだけに更に大きな成長が見込めるでしょう。

がやがや

自分を見つめ直す時間を持てる

多くの就活生は、周りの人達がやっているからそろそろ自分も……という気持ちで就活を始める場合が多いと思います。

将来やりたいことがある訳でもなく、自分の軸も固まっていない中で何とかそれなりに志望動機を捻出して就活に臨んだ結果、すぐに退職してしまうという人もいるのではないでしょうか。

その点、休学して1年間という時間を手に入れて実際に長期インターンをしてみることで、「人と話すことが好きだから営業を志望していたが実際はきつくて無理だ」と気付いたり、「マーケティングにはあまり興味がなかったが自分のクリエイティブに対して反応が来るのが嬉しい」と魅力を知れたりする機会に恵まれます。そういった経験を経て、自分の本当にしたいことが見付かる可能性も高まります。

またインターン先の社員さんなどから客観的に「君は○○に向いているね」と言われるなど、自分では思ってもみなかった才能を見出してもらえることもあるかもしれません。

百聞は一見に如かずと言いますが、社会人になったらこうやって働くんだろうなという想像しかできない人が多い中で実際に会社で働いてみたという経験は、自分のやりたいことを明確にし、就活へのスタートダッシュを何倍も早くかけてくれることでしょう。

向かい合う人

休学してインターンをやるデメリット

ここからは休学してインターンをやるデメリットについてお伝えします。勢いで休学してしまう前に一度目を通してみて下さい。

お金がかかる

大学よっては休学中も費用がかかります。国公立大学なら無料ですが、私立大学の場合は大学で何もしていなくても5万円~25万円程度の休学費用が必要です。

例えば都内で一人暮らしをしていた場合、休学中の収支モデルはおおむね以下のようになると思います。

<収入>
給与 160000
※週5日、1日8時間、時給1000円の場合

<支出>
家賃 70000
食費 30000
水道交際費 8000
休学費用 50000
合計  158000

他にも趣味に使いたいお金などあると思いますが、かなりかつかつになってしまう可能性があることは頭に入れておきましょう。

また学部によってはすんなり休学させてもらえないところもあると聞きます。自分の通う大学の休学制度がどのようになっているのか、事前にしっかりと調べましょう。

最も気を付けてほしいのは奨学金を受けている場合です。休学している期間は休止しなければならないので、長期インターンで給与が入るとはいえある程度しっかりと計画をしておく必要があります。家族に対してもサポートが受けられるか相談しておくのが得策です。

休学を終えた後に同学年の友達が居ない

当然のことですが、1年間休学をしたら復学後は同学年の友達がほぼ居なくなります。1年下の人達と過ごすことが主になり、寂しさを感じる人も居るかもしれません。卒業旅行などに一緒に行ける仲間も居ない可能性が高くなります。

自分の居場所となりそうな集団を探すか、あるいはサークルなどを作って自ら居場所を作るなど、普通に同学年の友達と過ごしていた日々よりは自ら動くことが必要になります。

それを何とも思わない人には関係のないことかもしれませんが、自分がさみしがりやと自覚のある人には把握しておいた方が良い点かもしれません。
人形

休学してインターンをした学生のその後

ここまで休学して長期インターンをすることによるメリットとデメリットを書いてきました。この章では、休学して長期インターンを行った人がその後にどのような進路をたどるのかをご紹介します。

就活

長期インターンを終えた後、多くの人は就活を選びます。そもそもの長期インターンの動機も「自分が本当に働きたい業界を見付ける」「就活の時に有利にしたい」などが多いので当然かもしれません。

休学して長期インターンをすることの一番のメリットは、他の就活生と大いに差別化できることです。

多くの就活生が「サークルで○○しました」「ゼミで○○しました」「アルバイトで○○しました」という話をする中、「休学して長期インターンをしており、そこで○○しました」という話ができれば面接官も「この学生は一味違うぞ」と思うに違いありません。

ただし、「なぜ休学してまで長期インターンをしたのか?」という点についてはしっかりと答えられるようにしておきましょう。何となくやったとしか言えないとかえって不利になる可能性もあります。

わざわざ休学までして長期インターンを行ったとしても、そこで何をして、長期インターンを通してどんなことを身に付けたのかを説明できなければ強みにはなりません。学んだり気付いたりしたことをこまめにメモしながら、自分の中でしっかりと練っておきましょう。

起業

長期インターンシップでは、社員と同じような重い仕事を学生であっても与えられることがあります。業務内容によっては自分の動きが企業の業績に影響を与えることもあるでしょう。

起業したい人にとっては、企業の経営戦略とそれに基づく施策を打っているさまを間近に見られるということは大いなる学びのチャンスです。

更に学生の段階ですと、経営というのは売り上げを上げることしか思い付かないかもしれませんが、実際はそれに伴う人件費、家賃などの固定費など多くの収支が関わっていることに気付くでしょう。

起業するとなるとしっかりとした経営戦略が必要になります。起業することそのものは簡単ですが残っていくのは大変です。起業してから1年後には3割、3年後には半分がつぶれてしまうというデータもあります。(出典:中小企業白書)

将来的に起業を志す人にとっては、経営者と間近でコミュニケーションが取れる距離感の職場がおすすめなので、「社長直下」といったキーワードで探してみて下さい。

彼らの姿を見ていると、起業することの喜びや苦悩が見え、理想を描くだけでは気付かなかった実情を知ることができることもあるはずです。社長はいいなぁと何となく思ってしまいますが、実際は頭を下げて回るなど泥臭い仕事をしなければならないこともあります。

長期インターンで経営者と触れ合うことにより、良いところも悪いところも理解した上で地に足の着いた起業が出来るのではないでしょうか。経営ノウハウなどを学生のうちに学べることは、休学してまで長期インターンシップを行う大いなる利点であるといえます。

会話

個人事業主

エンジニアなどの、いわゆる「手に職を付ける」職種の場合、個人事業主となって独立して仕事をするというのも良いでしょう。

復学して卒業してから独立するというのはもちろんのこと、学生のうちに独立してしまうのもアリです。

大学は高校を卒業した人が行くものと思いがちですが、それは日本や韓国など一部の国のことです。たとえばアメリカでは大学というのは学びたいものがある人がそのタイミングで行くものという認識なので、多様な年代の人が居ます。

まず独立して、軌道に乗ったら退学し、また学びたいと思ったものができた時に大学に行き直すということもできます。

逆に学生時代に独立して仕事をしてみた後に、その経験を引っ提げて就活に臨むというのもおすすめです。Webデザイナーとして応募してきた学生から在学中に受注をもらってデザインしたWebサイトのポートフォリオが提出されれば、それだけで企業の食い付き方は変わりますよね。

起業したいと考えた時、もともとの特技を生かすというのも手段ではありますが、何で起業するかまで決めていない人については長期インターンを通して身に付けるのも良いでしょう。

例えば動画編集のスキルを身に付けたいなら動画広告を作る仕事を始めれば、それを学ぶために学校に行く必要がないので初期費用をかけずにスキルを身に付けることができます。

個人で出来る仕事は、プログラミングはもちろんのこと、デザイナー、広告運用、ライターなど、考えれば色々と出て来ますよね。将来こんなことをしたいと先に描いて、それに基づいたキーワードで長期インターンを検索してみるのがおすすめです。

就活を有利にするために長期インターンを行った人でも、実際に働いてみたら「企業で働くことが全く自分に合わない」と気付くことがあるかもしれません。そういった人にもおすすめです。

個人事業主

まとめ

休学をして長期インターンをするメリットとデメリット、そしてその後の進路についてここまで書いてきました。選択肢として大いにありうる一方で、何となく就活に役立ちそうだからという気軽な理由ですと期待していた成果を十分に得ることは難しいでしょう。

休学するというのは勇気のいる選択だと思います。そこまでしたのですから、将来になって後悔をしないような過ごし方をしてほしいと思います。

上にも書きましたが、「何のためにインターンをするのか」「インターンをした結果何を得たいか」など目的をしっかりと描くことが重要です。裏を返せば、そういった目標がなければ充実した長期インターンは送れないともいえます。

休学するということ、それによって長期インターンを行うということは、世代的にご両親や周りの人達を説得しなければならない場面も出て来るかもしれません。逆に言えば、それに対してはっきりと自分の希望を話せるようになってやっと長期インターンに向けての休学をする価値が出てくるともいえるでしょう。働きながら将来のことや自分自身についてゆっくり考える時間にしてもいいと思います。

一度きりの自分の人生です。メリットとデメリットの両方をしっかりと理解した上で最適な結論を出してください。休学をするにせよしないにせよ、最も納得のいく1年の過ごし方をしましょう。