「面接官のよいところを10コ言ってください」
「あなたの受け答えはテンプレートですね」
「今の中東情勢について説明してください」
……???
今、あなたは、頭真っ白になったのではないでしょうか。
面接では、突拍子もない質問がされることがあります。ただでさえ、緊張していて、頭の回転が鈍っているときに、「そんな質問よしてよ~!」というのが、本音でしょう。
しかし、そういった場面でこそ、面接官はあなたの人柄・反応を見定めています。100%完璧にこなすのがすべてではありません。
特に、営業だと「愛嬌」や「人懐っこさ」が好印象を与えることがあります。一番やってはいけないことは、だんまり無言になることです。
正直に「少し考える時間をください」や「とても緊張しているので上手く伝えられるかわからないのですが…」と、言ってみるとよいでしょう。
面接官は、敵でもライバルでもありません。「失敗してもいいや」という気持ちで臨んだほうが、上手くいくかもしれませんよ。
この記事では、面接で頭真っ白になったときの対処法と準備できることをご紹介します。備えあれば憂いなし、なので、最後まで読んでしっかり準備してください。
もくじ
面接で頭真っ白になる理由
さて、そもそもなぜ頭真っ白になるのか、そのメカニズムを紐解いていきましょう。
合格したいと思う強い気持ちがあるから
面接で頭真っ白になる一番の理由は、合格したいと思う強い気持ちがあるからです。「よく思われたい」「不合格になりたくない」という考えが強すぎると緊張を招いてしまうでしょう。
「上手くいかないときはそのとき考えよう!」くらいの気軽な気持ちのほうがリラックスできて、そつなくこなすことができるものです。
自分に自信がないから
「自分は人前で話すのが苦手だからな…」「見た目がよくないし、暗く見られがちなんだよな…」と自分に自信がないと、面接が上手くいかないことが多いです。
ネガティブな感情が先行してしまっている状況です。過度な自信も禁物ですが、自信のなさが、さらに悪化させていることがあります。
過去のトラウマがあるから
過去にトラウマがあってすぐに頭真っ白になる人がいます。例えば、こんなトラウマがありませんか。
・人前で失敗して恥をかいた
・大勢の前で叱責された
・いじめを受けていた
トラウマがかなり脳裏に焼き付いていて、面接という人目にさらされた状況になるとフラッシュバックしてしまうのです。
面接で頭真っ白になった時の対処法:当日編
面接で頭真っ白になる理由を整理した上で、実際に追い込まれた状況になったときにどうしたらよいかお伝えします。
ポイントは、
・正直に
・誠実に
・何かしら伝える
ということです。
面接だと、上手く話せない就活生も多くいるはずなので、頭真っ白になってもなんらおかしいことではありません。頭真っ白になったとき、冷静になって持ち直すのが大切です。持ち直すための3つのコツをお伝えします。
「少し考える時間をください」と言う
頭真っ白になって、言葉が出てこないときは、正直に「少し考える時間をください」と言うとよいでしょう。何分も沈黙するわけにはいきませんが、最適な答えを見つけるために数秒なら待ってもらえるでしょう。
面接では、よどみなく答える必要はありません。あまりにも滑らかだと、「テンプレート通りなのかな?」という印象すら与えます。
会話なので、リズムよくテンポよく返すのが理想ですが、豊かな表情を交えつつ、「すいません、少し考えるお時間をください!」と言うと、悪い印象は与えないでしょう。
就活生に対して、100点満点は求めておらず、素直さや成長スピードに期待しています。「少し考えるお時間をください」は使いやすい言葉なので、覚えておくとよいでしょう。
▼参考記事
模擬面接とは?受けるメリット・デメリットに加えて効果を最大限にする方法も徹底解説!
視線を外して深呼吸をする
頭真っ白になったら、冷静になるのが一番です。冷静になるには、面接官と視線を外して深呼吸するという行動をとってみましょう。
緊張でドキドキしている心臓の心拍数を落とすには、深く呼吸するのが有効です。一息つくと、切り替えられるのではないでしょうか。
緊張していることを正直に話す
緊張していることを正直に話すと、リラックスできる人がいます。面接官によっては、緊張していることを伝えると、場を和らげるようなアイスブレイクを挟んでくれるケースがあるでしょう。
もちろん、面接時間には制限がありますが、面接官にとっても、就活生ががちがちに緊張して上手く話せないのはプラスにはなりません。
例えば、「駅からけっこう遠かったでしょう」「僕も〇〇大卒なんだ」などと面接官から一言あれば、落ち着けるのではないでしょうか。
そのきっかけが「すいません、私緊張しています…」という本音だといえます。たいていの場合、「そんな緊張しないで大丈夫ですよ」とやさしく返答してくれるでしょう。
面接で頭真っ白にならないためにやっておきたい準備
面接当日になんとか切り抜けることもできますが、あらかじめ準備をしておくと安心できます。どういった準備をしたらよいか、お伝えします。
話す内容の要所を覚える
頭真っ白になると、何を話したらよいかわからず、困ってしまいます。そこで、前日までの準備として、話す内容の要所を覚えておくことをおすすめします。
話す文章を丸暗記すると、一節が出てこないと言葉に詰まってしまうでしょう。そのため、要所を箇条書きにして暗記するのです。
面接に慣れてきたら、「~~~以上、3つの学んだことがあります」といった伝わりやすい話し方ができるでしょう。頭真っ白になっても、要所を掴んで、持ち直します。
模擬面接をする
また、模擬面接をして、想定される質問に答える練習を繰り返ししておくことをおすすめします。
たしかに、
・会社それぞれの特徴を細部まで再現できない
・緊張感のない模擬面接は意味がない
といわれることもありますが、
・自分では気付かない部分を指摘してもらえる
・質問への答え方に慣れる
・自分の準備不足を認識できる
というメリットがあります。
模擬面接の効果を最大化させるためには3つのポイント押さえましょう。
1.模擬面接の準備もしっかり行う
2.大学のキャリアセンターやハローワークを利用する
3.就活エージェントを利用する
就活エージェントとは、専任のコンサルタントが就活を支援してくれるサービスです。自己分析から会社紹介、面接対策などを一貫して行います。
就活コンサルタントに胡散臭さを感じている就活生もいるようですが、実際のところ役立つ就活エージェント・就活コンサルタントは大勢います。おすすめの就活エージェントをいくつかご紹介します。
キャリアチケット
キャリアチケットは、カウンセラーの方が企業側と密にコミュニケーションをとっており、より人事に近い目線を持っていらっしゃる方が多いエージェントです。実際の面接に近い緊張感で、模擬面接を実施してもらうと良いでしょう。→キャリアチケット
JobSpring
JobSpringは、個人の特徴に合わせたサポートが強みのエージェントです。面接で頭が真っ白になってしまうという悩みを素直に伝え、共に対策を練ってみてはどうでしょうか。→JobSpring
失敗してもよいと考える
面接で上手くいくかどうかは、気持ちの持ちようによっても大きく変わってきます。「諦め」ではないのですが「もう失敗してもいいや」と思ったら、案外上手く話せたということも多くあります。
就活生によっては、面接の前日から、ドキドキ緊張している人もいると聞きます。「上手くできなかったらどうしよう…」とネガティブな発想になるくらいなら、開き直ったほうが結果的によくなることがありますよ。
まとめ
面接の途中で頭真っ白になったら次のことを試してみてください。
・「少し考える時間をください」と言う
・視線を外して深呼吸をする
・緊張していることを正直に話す
まずは冷静になりましょう。無言でいるよりかは「すいません、上手く話せなくて」の一言があったほうが望ましいです。円滑なコミュニケーションをとるのが大切ですからね。
また、前日にはこちらの準備をしましょう。
・話す内容の要所を覚える
・模擬面接をする
・失敗してもよいと考える
何事も、準備が肝心です。なるべく面接で頭真っ白にならないように準備を整えましょう。最後に一言、面接官は完璧を求めていません。あなたの人柄や期待できることに注目しています!