「○○社のインターンが、、、」「自分のインターン先の××がさ、、、」
就活を意識しはじめた大学生の会話に度々登場するようになる”インターン(インターンシップ)”というフレーズ。「就職前の業務体験」という感覚でほとんどの学生の間に知れ渡っている一方で、どのように関わるのかについて深く理解している人は多くありません。そこで今回は、「早い段階から社会人経験がしたい!」という1・2年生から、「就活・就職前に準備をしっかり整えたい!」という3・4年生まで、すべての方を対象に”長期インターンをはじめるのにふさわしい時期“について紹介します。
もくじ
短期インターン
目的:企業を理解・社風把握
短期インターンは、主に大学の長期休み(夏休み・春休み)に大企業を中心に、就職先を絞った大学3年生を主な対象として行われます。
内容としては、グループディスカッションやセミナー、ビジネスコンテストが中心となり、実際の業務につくことはなく、無給で行われているのが一般的です。そのため、特定の企業・業界に強い関心を抱いていない1・2年生いは少し不向きな形態といえるでしょう。
長期インターン
目的:社会に通用する人材に育成
長期インターンは、1年を通して、大企業・中小企業・ベンチャー企業と、規模の大小・業種を問わずにさまざまな企業が行っています。こちらも従来は大学3・4年生を中心に行われていましたが、現在では学年問わす全ての大学生が参加するようになっています。応用可能な実務的能力やビジネスマナーを養いたい大学1・2年生にも打ってつけの形態といえます。
長期インターンをする最適な時期って?
1年生からはじめるのに適した人
・大学生活は将来の準備に注ぎたい!/将来は個人でも大きな仕事をできる人間になりたい!
・社会人のコミュニティに入ってみたい!
・能力を身に付けながらお金を稼ぎたい!
【メリット】
・周りよりも早く社会に触れることができる
・圧倒的に多くの選択肢を持つことができる
・意識の高い仲間ができる
1年生からインターンをする人はかなりマイノリティーと言えます。周りの友達がサークルや遊びに力を入れている中インターンに参加することで、経験値や情報量などにおいて大きなリードを得ることができます!
【デメリット】
・よく分からないまま無駄な時間になるかもしれない
大学に入って数か月経ってからであれば問題ありませんが、入学してすぐはじめてしまうと、先輩からの情報が全くない状態でのスタートなります。何も分からないまま、何も得られないインターンになるばかりか、下手をすると損をしてしまう恐れもあります。しっかりと吟味してからはじめることをオススメします。
2年生からはじめるのに適した人
・来年の就活を見据えて実力を身に付けたい!
・サークルもバイトも飽きた!新しい刺激が欲しい!
・興味のある業界ができた!
・就活に向けて不安がある、、、
【メリット】
・周りの友人・先輩からの紹介や情報をもとにより自分の求める環境を選ぶことができる!
・大学生活を一通り楽しんだ後で参加するので、後悔することなく勤務に集中することができる
・ある程度描いた将来像にそった選択肢を具体化するツールとして利用できる!
・翌年の就活に少し余裕を持って準備することができる
2年生というのは実は最も理想的な開始時期と言えます。1年間大学生活を謳歌して、それでいて周りよりも早く就活・将来について意識しはじめられるからです。
【デメリット】
・サークルなどで責任感ある立場についている場合、かかる負担が大きくなる
・ゼミなどが始まっていると両立するのは大変
2年生ではじめることのデメリットをまとめると「時間」という点です。自分の中で”インターン”と”他の活動”との優先順位をどう位置付けるかが重要となってきます。
3年生からはじめるのに適した人
・もうすぐ就活だけど、自分の能力が不安だな、、、
・志望する業界について深く知りたい!
・就活に挑む前の最後のアピールづくりをしたい!
【メリット】
・自分が本当に進みたいと思えた業界のリアルな部分を就活前に知ることができる
・就活を前にして自分の欲しいスキルを身に付けることができる
・企業によっては長期インターンからそのまま内定を出す場合もある
・就活について気になった点を社員に聞いて解消することができる
就活を本格的にはじめる前に業界のリアルな部分に触れられることや不安を解消することができる機会を持つことは非常に大きな意味を持ちます。そしてインターンからそのまま採用を価値取ってしまえば、苦しむことなく就活を終えることができるという裏技にすらなりえるのです。
【デメリット】
・短期インターンに参加する場合、両立が難しい
・視野が狭くなる可能性がある
3年生のどの時期からはじめるかにもよりますが、夏休みあたりから大手企業をはじめとする多くの企業が短期インターンを積極的にやりはじめるので、「より多くの企業を見たい!」「まだ業界すら決まっていない、、、」という方は長期インターンで1つに絞ることはオススメできません。
4年生からはじめるのに適した人
・就職先に貢献するために、今のうちからスキルをつけておきたい!
・社会人としての在り方を学び、社会に慣れておきたい
【メリット】
・就職先が決まっているため、自己成長するために時間を使える
・実際に就職する業界に触れて、自分のキャリアのイメージを築くことができる
4年時のインターンの意義は主に、「社会人0年目の活動」です。就職先も決まり、社会に出る上で自分が働く世界やキャリアについて考える貴重な時間となるでしょう。
【デメリット】
4年時のインターンにおいて、大きなデメリットはありません。ですが就職する前の最後の1年間はとても貴重です。学生最後だからと遊んで過ごすのか、それとも社会に出る準備期間としてたくさんの経験をし、実績を積むことに時間を使うのかを考えた上で参加しましょう。
早くからはじめて損はない!!
ここまで各タイミングでのメリットやデメリットを紹介しましたが、早くはじめるに越したことはありません!!大学の4年間というのは長いようでとても短いからです。もっといろんな業界できるだけ早い段階からたくさんの経験をし、視野広げることで、自分の将来の可能性・選択肢を広げられるでしょう。インターンをしないにしても、早い段階から自分の将来について考えるようにしましょう。