「本気で努力した人間が報われる社会へ」という理念の下に活動しているSeed’s LOUNGEでは、メディアやラウンジで常に就活情報を提供しています。
とはいえ就活は十人十色。様々なやりかたがありますよね。
このシリーズでは、就活を終えた4年生に自分の就活を振り返って貰います。周りが就活って言い出したから何かしたいけどこれからどういう動きをしたら良いか分からないなぁ……という皆さん、是非とも参考にして下さい!
第一回は、不動産やIT関連企業など5社の内定をゲットした池内さん(仮名)にお話を伺いました。
もくじ
オープニングトーク
Seed’s LOUNGE編集部(以下編:)今日は宜しくお願い致します。
池内さん(以下池:)宜しくお願い致します。
編:まずは学生時代どんなことをしていたか簡単な経歴を教えて下さい。
池:中学校から大学までずっと野球部に所属していました。部活動を通して、何度か全国大会などにも出場することができました。青春のほとんどを部活動に費やしてきたって感じですかね。
編:体育会系ということで就活が有利に運んだと感じますか?
池:感じますね。野球部で培った忍耐力、気遣い、頑張り続けられる体力などは高く評価して頂いていると思いました。野球部出身の人事の方なども多かったので話が弾みやすかったです。
就活の始め方について
編:それでは就活を始めた時期について教えて下さい。
池:就活自体は3年生の8月から始めました。
編:そうなのですね。始めたきっかけは何でしたか?
池:6月に20卒のインターンが解禁されて、6・7月と多くの人がインターンの応募を行っているのを見て、自分も始めないとという焦りから就活を始めました。
編:周りのお友達もだいたい同じような感じでしたか?
池:ゼミの友人は既に夏季インターンをいくつか応募していたようです。一方で、部活動の友達はまだ部活動に力を入れていて、就活は始めていない人が多かったですね。
編:まず最初にしたことは何ですか?
池:東京ビッグサイトなどで行われていた大規模なインターンの合同説明会に参加しました。
編:就活準備の中で大変だったことややりにくかったことはありますか?
池:ES等の選考がある短期のインターンの選考を突破するのが難しくて、大変でした。
編:それを突破する為の秘策などが何かあったら教えて下さい。
池:とにかく量を書くことです。ゼミの先生に見てもらいながら沢山出したところ受かることが出来ました。
志望する業界について
編:志望している業界などは明確に決まっていましたか?
池:はい、ある程度決めてはいましたね。就活を始めた当初は不動産デベロッパーに絞っていました。
編:その業界を志望した理由を教えて下さい。
池:元々学校で所属しているゼミが不動産関係だったこともあり、当初から不動産に興味を持っていました。加えて、形あるものを作りたいという思いがあり、建物を建てることに携わる不動産デベロッパーを志望していました。
編:志望している以外の業界の説明会などにも行きましたか?
池:はい、自分の視野を広げるために違う業界の説明会にも参加しました。
編:その結果として志望する業界が広がったりはありましたか?
池:はい、志望する業界が広がりました。形あるものを作るという点で、システムを作るIT業界にも興味を持つようになりました。
編:就活に関する情報はどこで手に入れましたか?
池:1DAYインターンや学校の講演、キャリアアドバイザーの方との面談を通して情報は手に入れていました。
編:キャリアアドバイザーというのは学校に居るのですか?
池:はい、私の学校には進路指導室というのがあり、そこにキャリアアドバイザーの方がいらっしゃいました。しかし、私は民間で新卒支援をしている企業のキャリアアドバイザーの方によく面談してもらっていましたね。
就活全般について
編:就活は順調でしたか?
池:順調だったかと言われるとなんとも言えないですね……。山あり谷ありの就活でした!
編:うまくいったところを教えて下さい。
池:うまくいったと感じたところは、3月の大手企業の説明会解禁前にひとつ内定をもらうことが出来た点ですね。中小企業ではあったのですが、内定を保持した状態でその後の就活を行うことができたのは気持ち的にとても楽で良かったです。
編:逆にうまくいかなかったところを教えて下さい。
池:うまくいかなかった点とすれば、大きく2つあります。
まず1つ目は、外資系や有名ベンチャー企業を受けることが出来なかった点です。私がそういったところを受けたいと思った3・4月の時点で、エントリーを締め切っていたり、成果物を求められる企業が多く、もっと早く知っておけば良かったと後悔しています。
編:なるほど、ではそういった業界を志望している人は年明けくらいから活動を始めなければ間に合わないということですね。
池:いえ、外資に関しては年明け前、夏休みぐらいから活動が必要です。
編:そうなのですか。では志望する業界は早めに絞っておかないとエントリーすら出来ないのですね。
池:そうです。自分の場合は情報収集が不十分でした。リクナビ・マイナビ以外の外資就活ドットコムやワンキャリア・Wantedlyなどをもっと早く駆使できていればと今になって思っています。
編:志望する業界によって動き出すタイミングや適した就活サイトも違うのですね。2つ目は何ですか?
池:2つ目は、基礎学力試験があまり出来なかった点です。3月の説明会解禁後、複数の上場企業のSPIなどを受けたのですが、全然解くことができず何社も面接に至る前に落ちてしまいました。
編:それは何故だと思いますか?
池:明らかな勉強不足が原因ですね。これから就活を始める皆さんは、本命企業に基礎学力試験がある場合は十分に勉強したうえで臨むようにしてほしいなと思います。
編:就活は予定通りにいきましたか?想定外だったことなどがあれば教えて下さい。
池:想定外だったこととすれば、ある企業の最終選考が私1人に対して面接官が8人という異常な状態で面接を行ったことですかね。四方からずっと私の挙動を見られている感じがしてとても緊張したのをよく覚えています。
第一志望と内定について
編:最初に内定が出たのはいつですか?
池:3年生の1月ですね。
編:その時の気持ちは?
池:自分を会社にほしいと企業側に思ってもらえたということでとても嬉しかったです。今までに経験したことのない喜びでした。思わずインターン先にも走って報告しに行ってしまいました(笑)。
編:その後の内定もスムーズに出ましたか?
池:スムーズではなかったかなと思います。新たに企業にエントリーして選考を受ける、最終面接一歩手前で落ちるなど一進一退を繰り返しながら、なんとか内定を頂いたという感じですね。
編:第一志望の会社からは内定が出ましたか?
池:出ませんでした。
編:その会社の選考はどこまで行きましたか?
池:一次面接までしかいけませんでした。
編:内定に至らなかった理由は何でしたか?
池:主体性・ロジカルシンキング・基礎学力です。
編:それに関しては納得出来ましたか?
池:ある程度納得できました。
編:次の選考に進めなかった理由などは教えて貰えるものなのですか?
池:普通は教えて貰えません。しかしその企業は、基礎学力の結果や具体的にどういうところが足りなかったかという点を全て親切に開示してくれたのです。特に主体性があまり感じられなかった部分などは自分でも至らないと自覚していたところでしたので仕方ないかなと思いました。
編:気持ちを整理した方法などがあれば教えて下さい。
池:私は落ちた翌日に、吹っ切るために思いっきり1日遊びました(笑)。
編:どうでもいいんですがちなみに何をしたんですか?
池:友達とカラオケをしたりボウリングをしたり、とにかく発散です。
編:そんなこんながありつつ、最終的に内定はいくつ出ましたか?
池:5社です。
編:すごいですね。行く企業はもう決めましたか?
池:決めました。
編:その企業を選んだ決定打はどこですか?
池:企業の今後の成長性と自己成長性ですね。
編:そう感じたポイントはどこですか?
池:実際に見に行った際の会社の雰囲気であったり、社員の方との話の中ですかね。あとは単純に売り上げ推移だったりもあります。
就活の進め方と実体験について
編:有難うございます。ここからは就活全体についてお伺いします。自己分析はどのように行いましたか?
池:やりたいことや将来どうなりたいかを列挙して、そこから「なんで?」という質問を繰り返して自己分析を深掘りしました。その他にも、モチベーショングラフを書いたりもしました。
編:ESの書き方や面接対策などはどこで学びましたか?
池:就活支援をしている企業のキャリアアドバイザーの方にESを添削してもらったり、面接練習をしていただいたりしました。また、ESに関してはワンキャリアの過去の内定者ESを参考にして書いたりもしました。
編集部注:Seed’s LOUNGEのメディアサイトでも過去のESがご覧になれますので参考になさって下さい!
先輩たちのES
編:就活はかなりお金がかかるといいますが実際はどれくらいかかりましたか?
池:スーツやコートの費用なども含めて8~10万円くらいだと思います。
編:そのお金はインターンやアルバイトで稼いだのですか?
池:スーツやコートの費用については親にお金を出してもらいました。その他、交通費や宿泊費などは自分がインターン等で稼いだお金を使いました。
編:宿泊を伴う就活ということはUターン就職も視野に入っていたのですか?
池:多少頭にはありました。一応親には地元に帰ってくるように言われていたので。
編:就活で出会った人と友達になったりすることもありますか?
池:稀にですが、ありますね。GD(グループディスカッション)やグループワークを通して仲良くなって、帰りに雑談しながらLINEを交換するなんてことがありました。
編:GDやグループワークはどんなことをしましたか?
池:与えられたお題に対して同じグループの人と協力して答えを導き出すということをしました。例えば、「新卒に求められる重要な要素を3つあげなさい」なんてお題とかがありました。
編:面接と違って事前準備がしづらそうに感じますが、何か対策などはしましたか?
池:対策といえるかどうか何とも言えないのですが、とりあえず数をたくさんこなすということはしました。数をこなすうちに、GDやグループワークをする上でまず何をすればよいか・すべきかというのがわかるようになりました。
就活というものを振り返る
編:就活全体を通じて、振り返ってみるともっとこうすれば良かった、などはありますか?
池:やはり、先ほども述べた情報収集と学力試験の勉強についてはもっと力を入れてやっておけば良かったなと思います。
編:これくらいで良いかな、と思っていたけれど実際にはもっと必要だったということなのですね。
池:そうですね。皆さんは事前準備をしっかりとして、悔いの残らない就活を行ってください!
編:就活をしていく上で最も大変だと感じたことは何ですか?
池:私が就活をした中で大変だったと感じたことは、スケジュール管理・調整ですね。一日に3~4社の会社説明会や選考を受けるなんてことがあり、とても大変でした。
編:その辺りの管理はGoogleカレンダーですか?おすすめのアプリなどがあれば教えて下さい。
池:今の時代だとGoogleカレンダーなどで管理したほうがいつでもすぐに確認できるのでいいかもしれませんね。私は紙の手帳で管理をしていました。好みの問題かなという気もします。
編:大変な状況を少しでも改善する為に工夫していたことなどがあれば教えて下さい。
池:その中で工夫したこととすれば、前日までに企業の面接対策を済ませてそれぞれ整理しておくことですね。
編:ノートにまとめておくなどですか?
池:そうですね。企業ごとの要点や特徴などをノートにまとめていました。
編:他にはありますか?
池:電車の時間などを見てあらかじめ細かくタイムスケジュールを組んでおき、動きに無駄が出ないようにしました。効率的に動くことでわずかでも時間を捻出し、ぬかりなく準備に充てました。
編:就活を楽しいと感じたのはどういった部分ですか?
池:楽しいと感じることはほとんどなかったです。しいて言うなら、企業のオフィスがある東京ミッドタウンなどの高層ビルから景色を眺めたときくらいですかね(笑)。
過去の自分に言いたいことと未来のこと
編:就活を始める前の自分にアドバイスするとしたら何と言いますか?
池:早めに色々な準備することが大事だと伝えたいですね。
編:では1年生の頃の自分にアドバイスするとしたらどうですか?
池:就活で使える資格の取得や長期インターンなどに取り組みなさいとアドバイスしたいです。
編:学生生活も残すところあと半年くらいですが、やり残したことはありませんか?
池:やり残していることとしては、思いっきり遊ぶことですかね。私自身が部活動ばかりであまり遊べていなかったので、残り半年は思いっきり遊びたいです。
編:入社までに準備しておきたいことがあれば教えて下さい。
池:業界の知識などについては勉強しておきたいです!入社後できるだけ早く企業の戦力になりたいので。
編:最後にこれから就活をする人、もしくは今現在就活で苦しんでいる人にメッセージをお願いします。
池:就活はとにかく早めの準備が大切です。これから就活をする皆さんは、第一志望の企業に入社できるように早めに準備するようにしてください!
編:本日は有難うございました。