今までの体験から自分がどんな人かを知る自己分析は就職活動を始める第一歩であり、とても重要なことです。なぜなら、自分の性質を知らずに自分にあった企業は見つからないからです。そして、ESや面接において自分がどんな人間かをわかってもらうために、言語化する必要があります。
しかしながら、自己分析のやり方がわからない学生が多くいます。長所を把握できないために、自己PRが出来ずに、就活がうまくいかない、、そんなことのないように、今回は「特技」「貢献」「好み」の3つから考える自己分析を紹介します。
もくじ
経験から得た自分の強みを見つけよう
就職活動の自己PRと、普段の自己紹介は全く別物です。
例えば、「私の名前は田中太郎で、大学では経済を専攻しています。趣味はサッカーです。」という自己紹介があったとします。これがどうして就職活動において通用しないかというと、「何をしているか」を説明しているだけだからです。
面接官は、「何をしているか」(経験)を通して、「何ができる(ようになった)か」(強み)を知りたいのです。なぜなら、学生のもつ価値観と企業の方針や風土と合っているかを見極めたいからです。
しかしながら、私たちは普段の生活において、自分の価値観を見つめ直す機会はありません。だからこそ、自己分析のやり方がわからないのです。
「特技」「好み」「貢献」から自分の強みを見つけるステップ
では、実際に「特技」「好み」「貢献」の3つから自分の強みを見つけてみましょう。
ベン図をかく
まずは、大きな紙に3つの円のベン図を書いてみましょう。それぞれの円の中に、「特技」「好み」「貢献」と書き込みましょう。
3つの円に書き込んでいく
3つの円に自分の特徴やエピソードを書いていきましょう。
ここでは注意点が2つあります。
・「貢献」を難しく考えない
誰かの依頼を受けて起こした行動や、自分の行動で少しでも周りがよくなった経験などです。些細なことで良いので書き出しましょう。
・「特技」は他人と比較しないこと
どんな長所があっても、もっと得意な人はいます。他人と比較しての特技ではなく、自分の中で得意なところを探してみましょう。
エピソードの中には、「特技」「貢献」「好み」のうち2つ以上、または全てに当てはまるものがあります。このようなエピソードは円の重なる部分に書いていきましょう。
複数に当てはまるものの例
・野球部で部長をしていた→野球が好き、チームへの貢献
・文化祭のミスコンで司会をした→人前で話す特技、イベント運営に貢献
・ブログを毎日更新している→文章を書くことが好き、継続して続けることが特技
3つ全てに当てはまるものがPRに使える
では、3つの円が全て重なり合うゾーンに当てはまったものはどんなものがあったでしょうか。
この「特技」「貢献」「好み」全てに当てはまったものが、就活の自己PRで使える部分です。
例えば、インバウンド観光客に英語で浅草を案内するボランティアをしたエピソードは、
「特技」…わかりやすく説明すること
「貢献」…浅草観光を楽しませた
「好み」…日本文化や歴史を勉強すること
上のように3つの項目全てに当てはまります。
そして、「自分で学習したことをわかりやすく教える」「人を喜ばせるために、自分で学習していける」などの強みを見つけていくことができます。
3つに当てはまるエピソードがない人
もしも、3つに当てはまるものがなければ、「貢献」を軸に考えていきましょう。
働くということは、需要を満たし、貢献することで、お金が発生する仕組みです。つまり、特技や好みよりも大切なことだと言えます。
自己分析から就活を始めよう
今回は自己分析の方法の一つを紹介しました。他にも自己分析の方法はあるので、複数のやり方を試して何がうまくいくのかを試行錯誤してみるのがおすすめです。
自己分析は時間がかかるものです。選考が始まると忙しくなり、自己分析に時間を避けなくなります。
また、自己分析をないがしろにして選考活動を始めても、うまくいかずに結局自己分析を再度するケースが、見受けられます。
選考が始める前から、ゆっくりと時間をかけて自分を見つめていきましょう!