就活コラム

2019/07/03

<例文あり>長所と短所ってどんな風に選ぶの?それをどう伝えれば就活で有利になる?

就活の時に避けては通れない「長所」「短所」。「どんなことを書いたらいいのだろう?」「短所は正直に書いても大丈夫?」などと迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では企業が学生に長所や短所を聞く意図や、長所・短所の考え方をまとめました。

長所と短所って何?企業はどうして知りたがるの?

本人が持っている性質のうち、一般的に優れているところを長所、そうでないものを短所と呼びます。多くの場合、その人のこれまでの経験や行動パターンから形成されるものです。

企業は学生の特徴を知るために長所や短所を知りたいと考えています。どんな特徴を持った人かを知らないと、入社後にどういった状況でどのような活躍ができる人物かを判断出来ないからです。

自分の長所・短所をきちんと理解しているということそのものも仕事をしていく上では大切になります。長所を理解することで、仕事をする際に自分の能力を生かし、活躍のフィールドを広げることができます。反対に短所を理解していれば克服に向け努力することもできるでしょう。場合によってはほかの人とカバーし合うなどの対策を立てることもできるかもしれません。

また企業側としては、長所と短所として挙げた内容をみることで自社の社風にマッチしているかどうかを判断したいという意図もあります。

長所は短所、短所は長所

まず前提としてお伝えしたいのは、長所・短所は表裏一体であるということです。ある状況でプラスに働いた特徴が、別の状況ではマイナスになってしまうという経験をしたこともあるでしょう。

その逆もしかりで、「短所は思い浮かぶけど、長所なんてない」と悩んでいる場合は、短所を表す言葉をポジティブな言葉で言い換えてみるとそのまま長所になったりするのです。

では、実際にどんな長所や短所を書いたらよいのでしょうか。
ここからは具体例を挙げながら、考えるときのポイントを紹介します。

自分の長所・短所の考え方

長所・短所を出していくときには、「好奇心旺盛」「慎重」「最後までやりきる力がある」などのように、まずは自分の特徴をいくつか書き出してみましょう。

特徴を表現する言葉が思いつかない人は周りの人に聞いてみると思い掛けなかったワードが出て来るかもしれません。

書き出した特徴の中でポジティブなものを「長所」、ネガティブなものを「短所」に振り分けていきます。その中で自分が経験したエピソードにつながりやすいものを選んでいきましょう。

人の特徴を表現する言葉には表と裏があります。例えば「頑固」は一見すると短所に見えますが、「やりきる力がある」と言い換えると大きな強みになりそうですよね。そのほかの特徴も同様です。

(短所)飽きっぽく継続が苦手です⇔(長所)好奇心が旺盛で何にでも取り組みます
(短所)周りの意見に流されやすいです⇔(長所)協調性があり他の人の気持ちを大切にします
(短所)意思決定に時間がかかります⇔(長所)慎重に物事を判断します
(短所)計画通りに進められません⇔(長所)行動力があり臨機応変に対応できます

注意したいのは、「本当の短所」を書いてしまうこと。「ギャンブルがやめられない」ということを「統計学の研究の為なら寝る間も惜しみません」と言ったところでアピールできるものはあまりないですよね。

ポジティブに転換しづらい内容であれば正直に言う必要はありません。マイナスにしかならない内容は出さない方がベターです。長所と短所は、長所や短所と言いながらも実際は全て長所ととらえられるものを選ぶべきでしょう。

何故ならそういった回答をする人は質問の意図を分かっていないと捉えられてしまうからです。短所を印象付けるだけでなく、理解力やコミュニケーション力に問題ありと見なされる可能性すらあります。

長所・短所を決めるポイント

それでは、実際に長所や短所を伝えるときに気をつけるポイントを解説します。

まず最初に「○○という強みがある」などの特徴を端的に伝え、具体的にイメージできるような行動や成果のエピソードを続けていきます。そしてその強みを入社後にどのように生かしていくかという構成にしましょう。

長所の例1

私の長所は何事にも粘り強く取り組むことです。この経験は野球部の部活動の経験から身に付けました。

当時は全国大会に出るという目標を掲げていたので、毎朝7時から朝練をし、授業を挟んで夜10時まで練習していました。時には100メートル走を100本走るなどの過酷な練習もあり心が折れそうになる時もありましたが、全国大会に出るという目標をどうしても達成したいという思いがあったので一日もサボることなく3年間継続しました。

これらの実績から、御社に入社した暁にも目標をしっかりと立て、達成するまで粘り強く努力を出来ると確信しております。

長所の例2

私の長所は周りを広く見られることです。

常日頃から他の人は気付かないような小さな仕事や当番の決まっていない作業などを率先して行っていました。自分の中では自然とやっていたのですが、周りの人から「よく気が付くね」「違った目線で物事を見ているね」と声を掛けて頂くことが多かったため、これは自分の長所なのだと気付きました。

実際に仕事に取り組む際も、困っている人を見つけて自然と助けられる特徴を生かして場の空気を前向きに保っていけると思います。

長所の例3

私の特技はマインドセットです。嫌なことがあったりしてネガティブな気持ちに入ってもすぐにポジティブに戻せます。

これは小学生からずっと続けて来たサッカー部の経験から身に付けました。ミスをしてしまった時にはもちろん落ち込みますが、気を落としている暇があったら練習しなければならない環境でした。些細なことでくよくよしていても、その間に周りの人はずっと練習をしていたので立ち止まっていると更に置いていかれてしまうからです。

あの頃の経験から、落ち込んでも前向きに切り替えてすぐにまた仕事に取り組めるのが私の長所と言えます。

短所の例1

私の短所はひとつのことに集中して周りが見えなくなることです。

具体的には学校のテストの際、粘り強く取り組めば必ず達成できると思ったので一つの問題に集中してしまったのですが、その為に時間配分がおろそかになってしまい、最後の方の問題を雑に解いてしまった結果、思うような点数が取れなかったという経験があります。

社会人になったら納期などが今より更に大事になってくると思うので、今から時間配分を意識して生活していきたいと思っています。

→周りが見えなくなるという短所から、集中力があるという長所のアピールになる。

短所の例2

私は一人でやり切ることにこだわり過ぎる面があります。

学校の勉強でも趣味のプログラミングでも分からないことがあったら極力自分で解決しようと試み、周りの人に教えを乞うことはほとんどありません。それは聞いて教えて貰ったことはなかなか記憶に残らないですが、自分で調べたり勉強したりして導き出したことは知識としてしっかり身に付くからです。

しかし入社した後、特に新入社員の頃は教えて頂くことばかりだと思いますし、業務を進める上でも適切に質問をすることは大切になると思いますので、今のうちから自分で導くべきことと力を借りるべきことをしっかり判断して適切に進める訓練をしていこうと思っています。

→あまり質問をしないという短所から、自力で道を拓けるという長所のアピールになる。

短所の例3

私は答えを出すのに時間がかかってしまうことがよくあります。

問題が起こった時、大抵は複数の解き方があると思います。そういった場合に、その問題について自分の経験と知識を総動員して最適な答えを導かなければ気が済まないのです。更にそこで得た回答を一般的な解にまで落とし込めないか考えてしまいます。テスト勉強の時もいつもそうでした。

とはいえ社会人になると業績アップやコストカットの解決案など、今より沢山の問題を解決していかなければならないと思います。必ずしも最適な解を出すために時間を掛けるのではなく、効率的に多くの解決方法を見つけられるように考えを切り替えていきます。

→考え過ぎるという短所から、思慮深いという長所のアピールになる。

実際にアピールするものはひとつに絞ろう

エントリーシートから最終面接まで、長所と短所は最大の自己PRであるとも言えます。長所がたくさん思い浮かんだら全てをアピールしたくなるものです。でもちょっと待って!あれもこれもと挙げてしまうとそれぞれの印象が薄れてしまいます。結果として「この人は結局どういう人だったんだろう?」と思われてしまうのです。

かといって毎回同じ長所と短所を伝えればいいものでもありません。せっかく複数のアピールポイントがあるのなら、応募する職種に合わせて最も効果の高そうなものや志望している企業の社風に合いそうなものを選んで下さい。その為にも伝えられる長所と短所はそれぞれを複数用意しておくのが良いでしょう。