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就活コラム

2020/07/29

フェルミ推定とは?役に立たない?問題・例題をご紹介

あなたは「フェルミ推定」という言葉を知っていますか?

現在外資系コンサルティングファームの企業において採用課題として出されることが多いですが、それ以外の企業でも採用段階のグループワークのなかで課題として出題されており、学生にとって就活を進める上で知っておくべき問題・思考方法です。

とはいえ、フェルミ推定は難しく以下のようなことを感じているのではないでしょうか?

 

「面接でフェルミ推定について聞かれても答えられないよ・・」

「フェルミ推定が役に立たないって聞いたけど本当?」

「フェルミ推定の問題・例題を知りたい」

 

フェルミ推定は役に立たないと言った意見もありますが、外資コンサルを受けるのであれば高い確率で出題されるので、例題を解くなどしてしっかりと対策をしましょう。

そこで今回はそもそも「フェルミ推定とはなんなのか」やフェルミ推定の例題を行う上でおすすめの本をご紹介します。

 

 

フェルミ推定とは?どんな意味なの?

フェルミ推定とは、たとえば
「日本全国のマンホールの総数は?」
「地球上の犬の数は?」
「東京都の信号機の数は?」
「日本全国のポストの数は?」
「山手線に入りきるゴルフボールの最大数は?」
など、実際に調査して数えることが不可能そうな数値を、理論的な方法を用いて概算することです。

ちなみに、「フェルミ」というカタカナの由来は
エンリコ・フェルミ(Enrico Fermi、1901年9月29日 – 1954年11月28日)というイタリア出身の物理学者の名前から取られたとされています。統計力学、核物理学および量子力学の分野で多くの業績を残す有名な学者で、「フェルミニウム」という元素名にもその名前を刻んでいます。彼は物事のおおよその値を計算する、いわゆる「概算の達人」であったと言われています。逸話として、原子爆弾の爆発の際、フェルミ氏はティッシュペーパーを落とし、その動きから爆風を計算して原子爆発のエネルギーを見積もったと言われています。

 

企業の人は何を見てるの?

企業はなぜそのような「概算」の能力を学生に課しているのでしょうか?
それはコンサルティングや、ベンチャー企業などが学生の「論理的思考力」「思考体力」などを求めているということが理由の一つとして挙げられます。
「日本全国のマンホールの数を答えよ。」という一見無謀な問題に対し、仮説と検証により答えの見えないゴールを目指すという行為に価値があるのです。ビジネスにおいてもそれは同様のことが言え、コンサルティングファームベンチャー企業の新規事業考案などの業務においては、答えの見えない問いに対して論理思考と体力、そして広い視野で全体を俯瞰する力などが必要です。

また、このようなフェルミ推定の課題は複数人のグループワークで出題されることも多く、複雑な問題を様々な意見を集約して一つの回答を導き出す、またはそれをブラッシュアップするという実用的なビジネスの力が試されていると言えるでしょう。

 

例題を解きながらフェルミ推定のやり方を確認

例として、「山手線の電車1本あたりに入りきるボールの総数は?」という問いを解いていきましょう。
まず、ゴルフボールの寸法を求めましょう。
調べてみると、約4cmであることがわかりました。
次に山手線の車両の寸法を推測します。
高さは約2m、幅も同じく約2mと仮定します。
山手線全体の車両の長さは約220m、車両数は11。
椅子などを差し引きし、ゴルフボールが入る空間余白は車両の5分の1とします。
また、車両全体の長さから、車両と車両の連結部分を差し引くため、11車両を繋いでいる10個の連結部分の長さを引きます。ここでは、約50cmとします。
以上の数値をもとに、おおよそのゴルフボールの総数を導き出すことができます。

このような流れで、大まかなフェルミ推定の進め方はイメージできましたね。

面接官がフェルミ推定でみているポイントは?

では、フェルミ推定を面接で出題することで、面接官がみているポイントはなんなのでしょうか?
おさえるべきポイントをみてみましょう。

仮説を立て検証する力

少ない情報のなかでどれだけもっともらしい筋道を立てて仮説を組み立てるということがフェルミ推定では試されています。
それはビジネスにおいても同様で、一度仮説を立てた後も、今ある情報を適切に利用できているか、新しい情報が入ってきた場合はどのように仮説を組み替えるのか、という仮説立てとその検証を臨機応変に繰り返す能力が必要になります。例えば、車両全体の長さが220mとして計算したとしても、後から連結部分を差し引くことに気がつくこともあると思います。または、運転席の空間余白割合、車椅子の方用に席を一部無くしている部分を考慮することも考えられます。

新規事業などに限らず、営業担当における業務改善やマーケティング戦略などにもこの能力は生かされるため、重要な力です。

難解な問題に挑戦する思考体力

一見無理難題に見える課題に対しても、意欲を持って積極的に取り組むことができるかは企業の採用側の人は重要視しています。導き出した答えを自分なりの理論づけをして説明できるか、もしくはそこまで追求したことがわかる取り組み方を見せることであなたの熱量が伝わるでしょう。

特に、入社してまもない頃はスキルや経験などは浅く、そのなかでも積極的に論理的思考を働かせて仕事をする社員を企業は求めています。また、思考体力という言葉通り、何かしらの答えを導き出せたとしてそれを細部まで深く構造的に組み立てているかを意識しましょう。導き出せた答えを、自分でしっかり筋道を立てて説明できなければ、それは仮説として最適ではないでしょう。

広い視野で、求められた課題を明確にする力

たとえば、「日本全国のトイレの数は?」という問いに対して、
「日本の総人口」、「日本の世帯数」、「日本の1世帯あたりの平均トイレ数」などの数値をもとに大まかな数値を概算します。
その数ある数値の中で、どの数値を重要視すればいいのか予測として立てた数値は本当に適切かなど、数値を計算するだけに留まらず、課題に対して常に俯瞰した広い視野を持ち正しい判断が行えるような姿勢であることが重要です。

コミュニケーションを円滑にする力

多くの場合、フェルミ推定はグループで行うことが多いです。答えがない問いであるからこそ、様々な意見が交錯して混乱を招く場合があります。ついていけていない人をちゃんとキャッチアップできるように促したり、対立した意見を客観的に構造化して整理することで全員の意見をきちんと吸い上げることができます。状況をうまくコントロールし意見を組み合わせてグループ内で相互的に高め合おうという意識を持ちましょう。

 

これだけ覚えておけ!な数字 15選(日本国内)

実際に問題を解く場合は、インターネットで調べたりすることはできない場合が多いですし、グループワークではなく面接官との一対一の場面で唐突に聞かれることもあります。そのような場合に、ヒントとなるような数値をある程度把握しておかなければ力を発揮することは難しいです。以下に、頻繁に使用する数値をまとめたので、この15個の数字は一通り目を通しておきましょう。

・人口             ・・・約1億2700万人
・労働者            ・・・約6,500万人
・未就学児(0〜5歳)     ・・・約620万人
・大学生            ・・・約280万人
・高齢者            ・・・約3,500万人
・外国人人口          ・・・約240万人
・世帯総数           ・・・約5,300万世帯
・核家族世帯数         ・・・約3,000万世帯
・平均世帯人数         ・・・約2.5人
・平均年齢           ・・・約46歳
・人口密度           ・・・約340人/㎢
・GDP             ・・・約500兆円
・スマホ普及率         ・・・約50%
・コンビニの数         ・・・約5万5000店舗
・企業の数           ・・・約400万社

フェルミ推定の例題ができるオススメ本

フェルミ推定については以上の記事でよく理解できましたね。ただ、フェルミ推定は繰り返し問題を解いて慣れることが一番の上達の秘訣と言われます。
あなたが、フェルミ推定をもっと上達したいと思うのなら、下記の本を強くお勧めします!

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

東大ケーススタディ研究会というところから出版されているフェルミ推定の専門書であり、「フェルミ推定ならこの本を読め。」と言われるほど定番化しています。
例題が多数掲載されており、最短距離でフェルミ推定に慣れることのできる内容になっています。

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もう少し、フェルミ推定で求められる思考力について深掘りしたい方はこちらの本がオススメです。例題が掲載されていることはもちろん、フェルミ推定を通して地頭力を鍛えて、仕事や日常生活に活かしていくことを目的にしています。
コンサルを目指している方は、こちらの本も併せて読んでおくと良いかも知れません。

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本著では、外資企業内定実績のある東大生が、フェルミ推定について細かく分析し、フェルミ推定の「解法ステップ」「パターン別解説」が述べられています。さらには30問の例題が付属していることから、基礎から応用までを網羅した一冊となっています。

フェルミ推定はビジネスシーンでも有用な思考法

フェルミ推定は就活を成功するための知識というだけではありません。日常生活のなかで溢れる情報を効率的に処理したり、それをビジネスに応用したりなど、今後あらゆる場面であなたの人生の役に立つような非常に有能なスキルです。
あくまで就活がきっかけであることには変わりありませんが、将来への自己投資として前向きに捉え、積極的に挑戦してみることをお勧めします。