就活を始めるにあたって、エントリーシート(ES)の作成は早期であればあるほど有利になります。
就活というのは、スケジュールが過密になる傾向があるため、なかなか思い通りになりません。そのせいで、余裕を持ってESが作成できないことがよくあります。
効果的な自己PRにつなげるためにも、十分な準備期間を設けることを意識すべきです。ESの提出期間をはじめ、余裕をもってプラン立てする必要があります。
一般的に、仕事分野や業界ごとにESの提出時期が異なるので、自分が目指す業界の情報は必ず事前に把握しておきましょう。
本記事では、ESを用意する時期、業界別の提出期間、ESの提出方法について解説します。
もくじ
就活のESはいつから用意する?
ESはいつから用意するべきなのでしょうか。
まず知っておくべきこととして、就活スケジュールは「2月~3月に採用情報公開(エントリー受付開始)」「4月~7月に面接などの選考開始」が一般的であり、基本的にはこれに合わせる形で進める必要があります。
とはいえ、このスケジュールは全ての企業にあてはまるものではないので、前もって志望する業界のスケジュールは調べておきましょう。
基本的な就活スケジュールは以下の通りです。
・就活開始前年の6月から翌年の2月:インターンシップ、企業研修参加
・就活開始前年の9月から翌年の9月頃まで:OB訪問
・就活開始年度の3月から9月頃まで:企業エントリーや説明会への参加
・就活開始年度の3月から12月頃まで:ESの用意と提出
・就活開始年度の3月下旬から1月上旬頃まで:書類選考、面接
一般的にはこのような感じで就活が行われるため、就活開始年度の3月頃からESの提出が本格的になるでしょう。
ESの提出はいつまで?業界別ES提出期間一覧
ESがとても重要ということはお分かりいただけたと思いますが、ESの提出期間は具体的にどのようになるのでしょうか。業界別に、ESの提出期間の目安を見てみましょう。
一般的に、4月から6月頃に面接が始まる企業が多いため、それまでにESを提出するのは必須となります。
2月下旬~3月上旬:プラントエンジニアリング業界・運送業
3月上旬:出版業界・新聞業界・アパレル業界
3月下旬:一般企業・電機メーカー・IT業界
一般的にはこういったスケジュールですが、あくまで業界ごとの平均的な提出期間となるため、それぞれの企業の提出期限はあらかじめ調べておきましょう。
ESの提出方法
ESの提出方法は、一般的に2種類あります。
1つ目は郵送で、これは封筒に必要書類を同封して送る最も基本的なやり方です。2つ目は電子メールで送る方法で、IT企業やアパレル業界に多くみられます。それぞれのやり方を解説します。
ESを郵送する場合
まず郵送でESを送る場合には、同封する郵送物と封筒の準備が必要になります。郵送の締切日も事前に確認しておきましょう。それが「必着」なのか「当日の消印有効」なのかも重要です。
ESには、一般的に送付状を同封します。日付、宛名、差出人の名前と連絡先、タイトル、本文、送付書類を書いて添えましょう。ESはできるだけ折らないで送るのが基本なので、送付するESに見合ったサイズの封筒にしましょう。A3・B4の場合は二つ折りであれば問題ないため、角型2号、角型3号のものを用意しましょう。
通常の郵送の手順通りに封筒の表面に宛先を明記し、裏面に差出人(自分の住所氏名)を書きます。字は丁寧に書くと心象が良くなります。
封をした箇所には「〆」のマークを入れ、確かに差出人が封入しましたというサインをしておきます。
送付に必要な切手を貼って完成です。早急にポストに投函しましょう。
ESを電子メールで送る場合
次に、ESを電子メールで送る場合です。
基本的には、通常のメール画面を開き、企業側から指定されたアドレスにそのままESを添付して送る形でかまいません。
件名はESを送る旨がきちんと伝わるタイトルにし、本文にはESの差出人に関する基本情報を正確に記載しておきましょう。
たとえば、以下のような形です。
タイトル:ES送付について(若草大学 経済学部 種田春子)本文:
株式会社クロスエアー
人事部 田中様
いつもお世話になっております。
若草大学 経済学部 経済学科の種田春子です。
ESを添付いたしましたのでご査収ください。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認いただけますようお願いします。
以上、よろしくお願い申し上げます。
++++++++++++++++
若草大学 経済学部 経済学科4年
種田春子
携帯電話:XXX-XXXX-XXXX
Email:XXXX@XXXX.XX.XX
++++++++++++++++
なお、ESは添付ファイルで送付するので、一度ファイルを添付した後にきちんと開くか確認してから送信ボタンを押してください。
締切ギリギリになっても大丈夫?
ESの提出は、募集開始直後から締切ギリギリまで、いつ出しても良いのでしょうか。
結論から言えば、受付期間を提示している以上はその間のどのタイミングでも受け付けてもらえますし、期間内に提出されたESは中身を見てフラットに評価してもらえます。届くタイミングがいつであろうと内容が良ければ通りますし、悪ければ通りません。
人事の方の性格によっては、「ギリギリだな」と思われてしまうかもしれませんが、あくまで企業の代表としてESを評価している以上、そのような感情が湧いても私情は挟まずに評価してもらえるはずです。
ESの扱い方は企業によって違いますので必ず全ての企業がそうとは言えませんが、基本的にはたとえギリギリになってしまったとしても、提出期限までに質の良いESを提出できていれば仕事を計画的に進められると判断してもらえます。
提出期限内であればいつ出しても問題ありませんが、郵送にしろメールにしろ、何らかのトラブルが起こる可能性もゼロではありません。そういった観点からいくと、余裕を持って提出した方が安心とは言えるかもしれません。
言うまでもありませんが、「通過するES」を作成するためには、早めに準備する心掛けがあると良いでしょう。
ESはできるだけ早く準備しましょう
ESの準備期間は、先述のようにだいたい就活開始年度の2月から4月頃ですが、可能であればそれにかかわらず早めに作成しておきましょう。早ければ早いほど見直せる余裕ができますので、就活を進めていく上で改良できます。
一度ESを作成したら、一晩置いて翌日もう一度読み直してみてください。引っ掛かる部分もあるのではないでしょうか?しかし目先を変えてその違和感をつぶしていくことで、そのぶん企業からの評価も上がります。
ESは一度作成して終わり、というのではなく、一度作成したものをベースに他企業でも利用できるものです。できるだけ最初の段階で魅力的なESを作りましょう。
ESの提出なんてめんどくさい!と思ったら
多くの場合、選考の際にESの提出は必須ですが、しなくても大丈夫な場合もあるのをご存じですか?
ESを提出せずに選考を進める方法をいくつかご紹介します。
就活エージェントを利用する
まずは就活エージェントを利用する方法。就活エージェントは専属のキャリアアドバイザーが付いて二人三脚で就活を進められるサービスです。
多くの場合、就活エージェントは独自の特別選考ルートを持っているため、そちらを利用すればESの提出をカットできます。試しに登録してみてはいかがでしょうか?
逆求人型サービスを利用する
逆求人型サービスを利用するのも手です。
逆求人型サービスとは、先にプロフィールを登録すると、それを見た企業からオファーが来る仕組みの就活サービスのこと。企業はあなたのプロフィールを見てオファーを出すので、追加のES提出は求められないことも多いため、ESを書かずにすみます。
それだけでなく、自分の市場価値が分かったり、思いがけない企業との出会いがあったりするので、一度登録してみて損はないでしょう。
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